歯石や臭いを除去して歯周ポケットを改善するための5つの方法

歯石や臭いを除去して歯周ポケットを改善するための5つの方法     

歯と歯肉の間にあるすき間は、健康な状態でも少しあるのが普通ですが、歯を支えている歯周組織が細菌などによって炎症を起こすと、だんだんすき間が大きくなり、歯周ポケットといわれるほど深い溝になってしまいます。

この歯周ポケットに汚れがたまると、口臭の原因となるばかりではなく、さらに症状を悪化させて歯周病の原因にもなりかねません。

そこで今回は、歯周ポケットを改善するために、日頃から気をつけたい歯の磨き方や、歯周ポケットのケアの方法をお伝えします。


歯石や臭いを除去して歯周ポケットを改善するための5つの方法


1 歯周ポケットができる原因とは?


歯と歯茎は健康な状態であれば、1mmから2mmほどのすき間しかありませんが、歯茎に細菌がついて炎症が起きると、この溝がはがされて深くなり、ポケットのような大きなすき間ができてしまいます。

このすき間のことを歯周ポケットと呼びますが、放置しているとさらに炎症が広がり、歯を支える骨までが溶けて歯周病を引き起こしてしまいます。

歯周ポケットの原因

歯垢によるもの

きちんと歯磨きで汚れが落ちないままだと、プラークと呼ばれる細菌が増殖して、歯を溶かすだけでなく歯茎に侵入して炎症を起こすことから歯周ポケットの原因となります。プラークは食べ物のカスや糖分を栄養分として増殖します。

歯ぎしりによるもの

歯ぎしりで歯が揺らされることにより、歯茎とのすき間ができ、細菌が侵入することで歯周ポケットができるほか、歯ぎしりによって歯が割れることも原因となります。

親知らずによるもの

親知らずは真っ直ぐに生えていることはほとんどなく、横や斜めに生え、その結果歯周ポケットができやすくなります。また20代後半に親知らずを抜くと、歯周ポケットが残りやすくなります。

歯のかぶせものによるもの

虫歯の治療などでかぶせものをしたときに、サイズが合っていないなどして歯がぐらつくと、そこから細菌が入りやすく、歯周ポケットが作られてしまいます。治療から時間が経過して、歯の噛み合わせが悪くなると歯がぐらつきやすくなるため、これも歯周ポケットを作る原因になります。

さらに意外なことに、喫煙により歯の毛細血管が収縮して、歯茎の免疫力が低下すると細菌が侵入しやすくなり、歯周ポケットができやすくこともあります。


2 歯周ポケットがもたらす歯のトラブルとは?


歯周ポケットができると、様々な歯のトラブルが引き起こされます。

歯周ポケットが引き起こす口内のトラブル

歯茎の炎症

歯周ポケットができると、細菌が入り込みやすくなります。また細菌のエサとなる食べ物カスがポケットにたまるため、細菌が増殖し歯茎の炎症を引き起こします。

歯石がたまる

プラークが石灰化してできる歯石が、歯周ポケットにできると、除去するのが難しくなるだけでなく、歯石の中にいる細菌が出す毒素によって歯茎の腫れを引き起こし、歯の周りの骨を溶かしてしまいます。

口臭の原因となる

歯周ポケットに入り込んだ汚れや細菌、また膿などがたまることで、悪臭が発生するため、口臭の原因となります。

知覚過敏が起きる

歯と歯茎の間にすき間ができることで、今までは保護されていた神経がさらされてしまい、冷たいものや熱いものがしみる知覚過敏が起きるようになります。


3 自宅でできる?歯周ポケットの改善方法


歯周ポケットはすぐに深くなるわけではありませんが、毎日のケアが不十分だと、歯周ポケットはさらに深くなり、それに伴い歯茎の炎症や細菌の増殖が加速してしまいます。

まずは自宅でもできるケアと合わせ、歯科医院で適切な診察とケアを受ける必要があります。

自宅でできる歯周ポケットのケア

口の中をケアする

歯ブラシによるブラッシングはもちろん、フロスや歯間ブラシも使用して、口の中にプラークが残らないようにしましょう。歯茎へのブラッシングは、歯茎が弱っているときには刺激となって痛めてしまうこともあります。力を入れすぎないようにし、マウスウォッシュを使うケアも効果的です。

寝る前に水を飲む

歯ブラシだけでは口の中の細菌を完全に除去することはできません。口の中の唾液が十分に分泌されることも、細菌を減らすことにつながります。寝る前に水をコップ1杯飲む習慣をつけましょう。

免疫力をあげる

歯周ポケットが深くなると、細菌が入り込みやすくなります。さらに体全体の免疫力が落ちていると、細菌が増え、歯茎の炎症が起きます。規則正しい生活をし、食事はなるべく決まった時間に食べるようにし、寝る前に食べたり飲んだりする習慣は改めましょう。また免疫力をあげてくれるビタミン類を含む野菜や果物を積極的に食べるようにしましょう。

また歯茎の腫れや痛みがある場合には、自分だけでは治すことはできません。

歯科医院でまず歯茎の治療をおこない、歯周ポケットや歯石のケアを定期的におこなうことで、歯周ポケットの進行を食い止めることができます。



4 歯周ポケットの状態別の治療法


歯周ポケットの段階によって、治療の仕方も変わってきます。

段階別の治療方法

歯周ポケットの深さが3mm程度の初期段階

歯茎の汚れや歯についたプラークを取り除けば、歯周ポケットの進行を食い止めることが可能です。検査を定期的に受け、歯周ポケットが進行していないかチェックすると共に、歯石取りもしてもらうようにします。この程度であれば、自宅のケアがしっかりできていれば進行を食い止められます。

歯周ポケットの深さが5mm程度の中程度の段階

歯周ポケットが進行している状態なので、レントゲンなどを撮り、他の症状が起きていないかも合わせて調べてもらう必要があります。歯周ポケットの奥に歯石がついていることもあるため、歯石取りは痛みを伴います。必要な際には麻酔を使用します。歯茎に炎症が起きていることも多いので、歯茎のブラッシング指導もおこなわれます。3ヶ月に1回の歯科でのケアが必要です。

歯周ポケットが6mmから8mm程度の重度の段階

歯周病となっている可能性が大きく、歯茎の腫れのほか、歯のぐらつきなどが起きていることもあります。状態によっては外科手術が必要になることがあります。レントゲンの検査で歯や周りの骨の状態も確認します。歯石取りをおこない、再検査をして深い場所にある歯石は歯茎を切開しておこなうこともあります。1ヶ月に1回の通院で歯石を取り除く必要があります。

歯周ポケットが浅い場所と深い場所が混在している場合もあり、歯茎の腫れがある場合は腫れのケアも必要となります。

歯周病が進行すると、歯が抜け落ちるだけでなく、細菌が侵食することで健康にも影響を及ぼすことになります。

早めのケアと治療により、歯周ポケットの改善は十分に可能です。


5 口臭の原因!歯石をためないために覚えておきたい歯磨き方法


毎日の歯磨きも、正しい方法でおこなわなければ意味がありません。

悪化させない、そして予防するためにも正しい歯磨きの仕方を覚えておきましょう。

正しい歯磨きとケアの仕方

歯ブラシ

歯にあった大きさを選び、固すぎない柔らかめの歯ブラシを選びましょう。歯茎に腫れがある場合には、医師に相談し、合った歯ブラシを選んでもらう方法もあります。また歯ブラシは毛先が広がったものはやめ、最低でも1ヶ月に1度は交換しましょう。

歯磨き粉はつけすぎない

歯磨き粉には研磨剤が入っているため、つけすぎると歯茎に刺激となります。

歯にあてる角度は45度

歯の1本1本と歯茎をマッサージするように磨きます。力を入れすぎないように注意し、毛先がしなるようなら力を抜きましょう。

さらに歯ブラシを横に動かすブラッシングは、歯がきれいにならないだけでなく、歯茎に刺激になりますので、小刻みに上下に動かし、往復で20回磨くようにしましょう。


歯周ポケットは歯のケアが不十分だったり、また加齢などで歯茎が下がることでもできやすくなります。

歯をかみしめたり、食いしばったりという無意識の行動も、歯をぐらつかせ、歯周ポケットの原因になることもあります。

定期的に歯科医院での検査を受け、歯周ポケットができていないか、また歯垢がたまっていないかをチェックし、悪化する前にケアすることが必要です。

今回の内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

歯石や臭いを除去して歯周ポケットを改善するための5つの方法

1 歯ぎしりや喫煙で歯周ポケットができることもある
2 歯周ポケットがもたらす歯のトラブルは4つある
3 歯科医院での治療と自宅ケアで歯周ポケットの進行を止められる
4 歯周ポケットの状態別で治療法が異なる
5 歯磨き粉のつけすぎは歯茎にマイナス効果


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