「最近肌が黄ばんでいる気がする」「目の色がいつもより黄色っぽい」心の中でこのように思ったことはありませんか?
肌や目の色が黄色っぽくなる黄疸という症状は、ビリルビンという物質が上手く排出されていないことによって起こります。
「なんとなく肌が黄色くなるだけ」と軽く見られがちな黄疸ですが、その裏には重大な病気が隠れていることも!そこで今回は黄疸が現れる病気と対処する方法をご紹介します。
ヤバい黄疸の症状!原因と対処法
1 黄疸の症状がみられる代表的な4つの病気
肌や目が黄色っぽくなる黄疸、どのような病気によって引き起こされているかご存じでしょうか。
黄疸は、何らかの原因で血液中のビリルビン濃度が増加した時に現れます。
ビリルビンは黄色の色素で、赤血球が破壊される時に作られます。
生成されたビリルビンは血液から肝臓に運ばれますが、赤血球の破壊が通常通りに行われ、代謝機能が正常に働いていれば尿や便として排泄されるため、血中濃度が高くなることはありません。
しかし、体質や病気が原因で、ビリルビンの濃度が上昇することがあり、中にはすぐに医療機関での治療が必要な場合もあるのです。
そこで、黄疸の原因となる病気についてご紹介します!
この他にも、疲れやアルコール摂取により肝臓に大きな負担がかかり、黄疸が出やすくなってしまう体質などが黄疸の原因として挙げられます。
黄疸が出た場合はすぐに治療が必要となることも多いので、「顔色がいつもと違うな」と感じたら、できるだけ早く医療機関を受診するようにしましょう。
2 体質性黄疸への対処法
体質性黄疸とは、元々ビリルビンが体外に排出されにくい体質の方にみられる黄疸の症状です。
体質性黄疸は、成人以降に発症する方の多いジルベール症候群など4種類が知られており、遺伝的な体質が主な原因です。
多くの場合は日常生活に支障はありませんが、ストレスや疲労などが要因となって症状が強くなることがあります。
体質性黄疸は命に関わるものではないので、特別な治療をせずに経過観察になることが殆どです。
とは言っても、美容の面でも黄疸の症状が気になるという方も多いです。
そこで、体質性黄疸の症状を軽くする、自分でできる対処法についてご紹介します!
体質性黄疸の場合には、肝臓を休め回復を促すことが重要です。
「疲れたときに顔色が黄色っぽくなる」という方は、黄疸の症状が出たら肝臓にやさしい生活を心がけてみてくださいね。
3 肝炎の場合の対処法
黄疸は、肝臓の炎症である肝炎によって引き起こされることがあります。
肝炎の場合には黄疸の他に、全身の倦怠感や食欲不振、吐き気、褐色尿の症状が出るのが特徴です。
急性肝炎の初期症状は発熱や頭痛、関節痛など風邪によく似ており、黄疸の症状が出てから1週間程度すれば、初期症状は治まってきます。
いつもの風邪だろうと自己判断せずに、医療機関を受診しましょう!
適切な治療と安静を心掛ければ殆どの場合回復しますが、急性肝炎患者全体の1%は重症化し、劇症肝炎を発症しています。
劇症肝炎は感染症や腎不全など合併症のリスクが高く、最悪の場合死に至ってしまうこともあるのです。
重症化を防ぐためにも、自覚症状を感じたり、周囲の人に黄疸の症状を指摘された時には、すぐに医療機関を受診しましょう。
4 黄疸にならないための4つの生活習慣改善法
黄疸の症状が現れたら医療機関を受診し、原因が重大な疾患ではないことを確認しましょう。
原因が体質によるものや一時的な疲労やストレスによるものであれば、肝臓に負担をかけない生活習慣を心掛ければ、黄疸の症状の悪化を防ぐことができます。
そこで、肝臓への負担を軽減し、黄疸の症状を抑える生活習慣についてご紹介します!
アルコールの摂取と食べ物に気をつけるだけで、肝臓の負担を軽減し黄疸を予防することができます。
他にも、老廃物を体に溜め込まない、血液循環を良くする生活習慣は肝機能を高めてくれるので、便秘解消や適度な運動も効果的です。
肝臓に負担をかけない生活習慣は、肝臓に良いことはもちろんですが、全身の健康効果・美容効果が期待できることばかりです。
体質性黄疸に悩まされている方もそうでない方も、ご紹介した対処法を実践してみてくださいね。
黄疸には様々な怖い病気が隠れていることがわかりますよね。また、肝臓にやさしい生活を心がけることで黄疸を予防することもできますよ。
ただ、黄疸の症状が現れる裏側には重大な病気の初期症状が潜んでいる可能性がありますので、まずは医療機関を受診してくださいね。
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