アレルギーの原因となる物質はいろいろと存在しますが、その一つがアルコールであることをご存知でしょうか?
お酒を飲むと顔が赤くなったり、肌がかゆくなったりする方がいらっしゃいますが、アルコールを飲んだ後に起こる体の不調のすべてをアルコールアレルギーとは言えません!
そこで今回は、アルコールアレルギーによって起こる症状や対処法の詳細、併せてアルコール摂取で起こる体のトラブル解消法も併せてお伝えします。
お酒に弱い人は注意!アルコールアレルギーの症状と対処法
1 アルコールアレルギーで引き起こされる喘息
お酒を飲んだ後に起こる喘息は、別名アルコール誘発喘息と呼ばれ、持病で喘息がある方でお酒を飲んだ後に息苦しくなったり、咳が止まらなかったという経験がある方は、飲酒自体を控える等、注意する必要があります。
アルコール誘発喘息が起こるメカニズム
アルコールを飲むと胃と腸で吸収され血管に入り、肝臓に運ばれます。
そしてアルコール脱水素酵素の働きで、体にとっては毒であるアセトアルデヒドに分解されます。
アルコールアレルギーの喘息の発作は、アセトアルデヒドが体内に残ることで、咳やくしゃみ、鼻水といった症状をもたらすヒスタミンが、気管支を収縮させて喘息の発作が引き起こすのです。
アルコールアレルギーの症状がひどくなると、アナフィラキシーショックになることもあるため、体の異変を感じたら即座に飲酒を注意しましょう。
さらにお酒の種類や原料によって、喘息の発作があるかの見極めも大切になります。
お酒の肴であるおつまみにもアルコールが含まれていることがあります。
持病で喘息がない方も、アルコールの種類によっては、かゆみや発疹などのアレルギー症状が出る場合、そしてほんの微量であってもその日の体調によってアレルギー症状が出ることもあります。
そのため、自分がどのようなアレルギーがあるのかについて、この機会にチェックしておくようにしましょう。
2 アルコールアレルギーで引き起こさる肌のかぶれ
『アルコールアレルギー=飲酒』と思いがちですが、私たちが毎日の生活で使っている日用品に含まれるアルコールによって、肌が赤くなる「かぶれ」を起こすことがある方は、アルコールアレルギーの可能性があります。
肌かぶれが起こるメカニズムは、アルコールを飲むことでヒスタミンが分泌され、肌に影響が出るとされています。
アルコールアレルギーか否かは血液検査では判別できないため皮膚検査、つまりパッチテストで確認をします。
絆創膏をはがした時点で皮膚が赤くなっている場合には、アルコールアレルギーの可能性があります。
3 お酒を飲む蕁麻疹が現れるアルコール蕁麻疹
アルコール蕁麻疹は、アルコールアレルギーと似ているようですが、詳しいメカニズムが解明されていません。
ただ1つ言えることが、お酒を飲んでいる時に肌に蕁麻疹が現れる、そして強い痒みが起こるものの、お酒を飲んでいないときには蕁麻疹は現れないということです。
蕁麻疹がいくつも現れる場合には、一度内科などで診断してもらうのが良いでしょう。
4 お酒を飲むと痒くなる原因と対処法
『酒は百薬の長』と言われるように、適量の飲酒は血管拡張をさせるため、血液の流れが良くなり、発汗が促されます。
その一方で、アルコール分解の過程で出たヒスタミンが体内に循環することにもなるため、肌が敏感な方は痒みが引き起こされることがあります。
痒いからといって掻いたり叩いたりすると、余計に痒みが増すだけになるため要注意です。
さらに元々乾燥肌の方やアトピー体質の方がお酒を飲む、アルコール分解のために体の水分量が低下するため肌の乾燥が助長され、飲酒の翌日に痒みが強く出ることもあります。
5 お酒飲んだら腹痛や下痢!消化器系トラブルを避ける方法
お酒を飲んだ後や翌朝に、お腹が痛くなったり、下痢気味になる場合、原因は腸が活発に動いたり、胃粘膜が荒れたりといったアルコール摂取による体の不調になることがあります。
特に胃腸のトラブルを避けるためにも、お酒を飲む際は身体に負担をかけないように気をつけることが大切です。
以上のポイントを守り、また事前に飲む量を決めておくなどして、飲み過ぎないように二日酔い対策をしましょう!
アルコールアレルギーの症状、アルコール蕁麻疹、さらにアルコール摂取による体の不調と対処法をお伝えしましたが、いかがでしたか?
適量を守った飲酒は、ストレス解消や血行促進といった心身にプラスに働きかけるメリットがありますが、だからといってお酒に弱い方やアルコールアレルギーの方が、お酒を無理して飲もうとすると、アレルギー過敏の症状が酷くなります。
自分の体質や体調を見極めて、身体に負担をかけないようにお酒と付き合うようにしましょう!
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