足底腱膜炎という言葉を聞いたことはありますか?
なかなか耳にしない病名ですが、簡単に言えば「足の裏が痛くなる」という現象があらわれるのが特徴の症状です。
足の裏が痛くなると、走るのは勿論のこと、歩くのも苦痛ですよね?
しかし困ったことに、足底腱膜炎になりやすい人もいるのです!
また、痛む箇所も人それぞれ違ってきますので、「足の裏」と簡単に一言で言っても、「本当に自分は足底腱膜炎なのだろうか?」と、自分では把握しにくい症状でもあります。
そこで、足底腱膜炎の症状とはどのようなものなのか、その原因、そしてならないようにするためのコツや、なってしまった場合の自宅で出来る対処法をご紹介しましょう!
足底腱膜炎の原因と自宅で治すための5つの対処法
1 足底腱膜炎の5つの特徴
足底腱膜炎には、具体的にどんな症状があるのでしょうか?
このような症状が、足底腱膜炎の特徴です。
最初のうちは、少し歩けば足の裏に痛みは消える程度ですが、対処せずにいると普通に歩くだけで痛みを感じるようになります。
2 足底腱膜炎になりやすい人には、5つの特徴があった!
では、足底腱膜炎になりやすい人には、一体どんな原因があるのか、どんなことをしているとなりやすいのか、その主な原因をここであげてみましょう。
全ての人にあてはまるわけではありませんが、こういう人達が足底腱膜炎になりやすいのです。
一体それは何故でしょう?
足の裏には、「足底筋膜」という筋肉を覆う膜があります。
この膜が柔軟に伸び縮みすることで、まるで足の裏への衝撃を受け止めて、和らげてくれるクッションのような役割をしてくれるのです。
しかし、この足底筋膜が硬くなってしまうと、歩いたり走ったりすると、伸び縮みが出来なくなってしまい、足裏への大きく刺激してしまいます。
本来ならば、柔らかくゴムのように伸縮するはずの筋膜が、くっついて固まってしまっているために、クッションの役目を果たしてくれなくなるのです。
その硬くなった部分が、足底筋膜炎の痛みとしてあらわれる部分になります。
3 足底腱膜炎を防ぐコツとは?
それでは、足底腱膜炎を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか?
まずは、足を温めることから始めましょう。
シャワーだけで毎日のお風呂を済ませている人、ちゃんと湯船につかって身体全体を温めるようにしてください!
そして、足の裏をゆっくりと休ませてあげることが大切です。
足裏よりも先に、足首からふくらはぎにかけての筋肉をほぐして、そこから足裏への筋肉が柔らかくなるように促していきましょう。
足首が硬いと、足底筋膜も次第に固くなっていきますので、まず、足首の硬さをとって和らげることから始めましょう。
足首だけではなく、足首に繋がっている、ふくらはぎやすねを伸ばしてストレッチをすることで、筋肉を柔らかくします。
また、軽い筋トレを行うことで筋肉も鍛えることが出来て、筋肉が次第に柔軟性を取り戻していきますよ。
そして肝心の足底筋膜も、まずストレッチをしてみてください。
足底筋膜の簡単なストレッチ方法をご紹介しましょう。
この時、どうしても痛くて出来ないという方は、足底腱膜炎の可能性が高いので、決して無理をしないでください。
刺激を与えてしまうことで、余計に悪化してしまいます。
そういう時は素人判断は止めて、素直に整形外科、あるいは関節や腰痛、肩こりなどを治療してくれる、鍼灸や整体、マッサージを専門としている治療院に行くようにしましょう。
歩くたびに痛むと、日常生活に支障が出てしまいますので、ストレッチやマッサージなどしで、常日頃から足の筋肉を柔らかくしておきましょうね!
4 足底腱膜炎を自宅で治すための5つのポイント
さて、足底腱膜炎は自宅で治すことが出来るのでしょうか?
実は足底腱膜炎は明確な治療法、即効性の治療法が見つかっていない症状です。
症状が重い人は別として、一般的な足底腱膜炎の人は、ゆっくりと時間をかけて治癒を続けていくうちに、自然治癒していた、という人がほとんどです。
つまり、自宅で毎日正しくケアしていくことで、足底腱膜炎の治りも早いというわけですね。
それでは、自宅でケアするための方法はどのようなものがあるのでしょうか、ポイントを5つまとめてみました。
とにかく、「足を温めること」と「足裏に刺激を与えない」ということが大前提です。
大きな刺激を与えずに、しっかり温めてから、足裏の休息をとりましょう。
その代わり、血流を良くして、温め効果をあげるために、ふくらはぎから足首にかけてのマッサージが有効です。
次第に足裏の筋膜も柔らかくなって、足裏のマッサージが出来るようになりますよ!
5 足底腱膜炎ケアの、間違った1つの思い込み
「足底腱膜炎」というぐらいなんだから、炎症なんだろう、と思い込んでいませんか?
足底腱膜炎は、決して炎症を起こしているわけではありません。
あくまでも、筋膜が硬くなり、足底筋膜と踵骨のつなぎ目にあたる腱様組織が断絶した衝撃が、足裏に辛い痛みを与えてしまう症状です。
急性の足底腱膜炎は、しばらく歩くと痛みが消えてしまうのは、血流が良くなるためで、痛みが引かない慢性の足底腱膜炎も患部を冷やすのではなく、温めて血流を良くする方が痛み解消には効果的です。
そのため炎症だからと、氷や水など足の裏を冷やしても、痛みの解消にはなりません。
余計に筋膜も固まり、筋肉も強張り、血流が悪くなってしまって逆効果だからです。
足底腱膜炎の場合は、絶対に冷やさず、温めるようにしてくださいね。
さて、『足底腱膜炎の原因と自宅で治すための5つの対処法』はいかがでしたか?
身体が冷えてしまうと、血流が悪くなってしまいます。それが長期間続くと、足裏にまでダメージを与えて、歩くのも一苦労、ということになりかねません。
足の裏に痛みを感じたら、余計な負担や刺激を与えないようにして、速やかに整形外科で診てもらうのが先決です。
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