ヤバい踵骨骨折と踵骨棘の原因と対処法5つ

ヤバい踵骨骨折と踵骨棘の原因と対処法5つ

踵骨(しょうこつ)と聞いてもピンと来ない方が多いと思いますが、その漢字の通りに、踵(かかと)にあるアキレス腱とも繋がっている大きな骨のことを言います。

踵に気になる痛みがあったり、歩行が困難なほどの激しい痛みがある場合、実は骨折していたり、踵骨から小さな棘のようなものができる踵骨棘(踵骨骨底棘)という足の病気かもしれません。

そこで今回は、踵骨骨折と踵骨棘が起こる主な原因と、その対処法についてご紹介します。


ヤバい踵骨骨折と踵骨棘の原因と対処法5つ


1 踵が痛いのはなぜ?踵骨骨折と踵骨棘の症状&原因


「踵が痛い!」「歩くのが辛い!」とお悩みではないですか?

私たちの体重を支えなければならない踵は、想像以上に負担がかかっている箇所で、日常の何気ない行動が積み重なって、若い方にでも、痛みが生じることも珍しくありません。

踵の痛みとして挙げられる代表的な疾患に、踵骨骨折と踵骨棘があり、それぞれの症状や原因は次の通りです。

【かかとが痛い】疲労骨折が発症する場所と対処法

踵骨骨折の症状

踵の腫れや皮下出血が見られ、激痛を伴い、歩行困難になることもしばしばあります。

また踵の高さが低くなることで足幅が広がり、足が変形する場合もあります。

踵骨骨折の原因

高い所から転落したり、階段を踏み外したりの事故からの骨折が9割以上を占め、踵に強い衝撃が走ることが原因です。

また、ジョギングやテニスなどのスポーツにより、踵への衝撃が頻繁に繰り返されることで、疲労骨折を起こすこともあります。

踵骨棘が発症する場所と対処法

踵骨棘の症状

起床直後や椅子に長時間座っていた後に、歩き始めるとチクチク、ズキンと踵が痛むものの、しばらく歩いて体が温まってくると痛みが落ち着くのが特徴です。

症状が進行している場合、踵を触ると激しい痛みがあり、棘のような突起物を感じることもあります。

そして放置していると、だんだん棘が大きくなって、最終的にかかとを床につけられず、歩くことすら困難になります。

踵骨棘の原因

足の裏にある足底筋膜という膜、踵骨のつなぎ目にある組織が切れて修復されたものが硬くなり(骨化)、棘のようになることが原因です。

肥満、立ち仕事、踵骨に負担をかける運動をしている、ふくらはぎが硬い、ハイヒール、サイズの合っていない靴、靴底の固い靴、扁平足、浮き指など、あまり私たちが気にしていないことが原因になっています。

踵骨骨折に当てはまる症状がある場合には、早急に整形外科に行くようにしましょう。

踵骨棘の場合は、正しい対処をすると自然治癒できますが、悪化している場合は手術することになります。

そのため踵骨骨折同様、整形外科で正確な診断を受けることをおススメします。


2 足裏バランスを整えて踵の痛みを軽減する方法


踵に痛みがあり病院で踵骨棘と診断された場合は、安静が一番の対処法なのですが、仕事も家事もあるとなると、じっとしていられないのが現実ですよね。

そこで、足裏を安定させて負担を軽減する方法をご紹介します。

踵骨棘と言われたら!足裏への負担を軽減する方法

インソールを使う

土踏まずを支えるアーチサポートのついたインソールを靴の中に入れます。
※お値段は高くなりますが、オーダーメイドという選択もあります

モールカップを使う

踵部分にシリコンクッションがあることで、歩行時の衝撃を和らげます。

サポーターを使う

踵部分に衝撃吸収素材が入っていて、自宅用にピッタリです。

弾力包帯を使う

弾力包帯は伸縮性のある包帯で、整形外科などで使われる患部を固定するものです。
弾力包帯を足首に巻くことで、かかとに集中する体重を分散することができ、痛みを軽減することができます。

踵骨への負担を減らすグッズを活用しながら、痛みが治まるまではできる限り安静を心がけましょう!

そうすれば、踵骨棘は半年から1年程度で体内に吸収され(過剰化骨の吸収)、自然治癒します。


3 足湯が効く!血行促進で踵骨の痛みを軽減する方法


踵が痛む時に入浴で身体を温めるのはもちろん、日中もし空き時間があるならば、足湯をしてみるのもオススメ!

足の血行がよくなり、しばらくすると全身までポカポカ温まり、踵骨の痛みを和らげるには効果的です!

血行促進で痛みを軽減!足湯のやり方

用意するもの

・両足が入る深めのバケツ
・ビニールシート
・40~42℃のお湯

足湯のやり方

①くるぶしから10cm以上の深さまで、お湯をバケツに入れる
②ビニールシートの上にバケツを置き、両足を入れて20分間浸かる
③お湯が冷めてきたら、その都度差し湯をする
④足湯が終わったら、足を拭いて、湯冷めしないように靴下を履く

省スペースかつ手軽に実践できますので、踵骨の痛みを軽減するために、ぜひ試してみてくださいね!


4 硬いふくらはぎに問題あり!踵骨棘に効果的なストレッチ


ふくらはぎを触ってみて、硬いかな?という方には、踵骨棘など踵のトラブルが起こりやすいことをご存知ですか?

実はふくらはぎが硬いと、歩行の際にアキレス腱が上へ引っ張られるため、踵骨と指先までをつなぐ足底筋膜も同時に引っ張られ、負担がかかりやすくなるのです!

そこで、ふくらはぎに柔軟性を与えるためのストレッチ方法をご紹介します。

ふくらはぎを柔らかくするストレッチ方法

①立った状態で壁に手をつき、両足を程よく前後に広げる
②後ろ足を床につけ真っ直ぐな状態で、上体をゆっくりと下げ、ふくらはぎを伸ばす
③左右ともに各10回行う

また、ふくらはぎと同様、足指の力が弱いと、足底筋膜に負担がかかり、棘が出来やすくなりますので、以下のストレッチも併せて実践するといいでしょう。

足指の筋力を強くするストレッチ方法

①床にタオルをしき、その上に片足を乗せる
②踵を浮かせないで、タオルを指先でギュッと掴む
③片足50回を目安に、もう片方の足も行う

痛みがひどい時のストレッチは、痛みを助長することになりますので注意してくださいね!

また、踵骨棘を起こしやすいのは40代~50代の男性とされ、ふくらはぎの柔軟性低下の裏側には、運動不足や暴飲暴食による肥満があります。

ストレッチをして踵の痛みが軽減できたら、ぜひ再発防止のためにもダイエットを行うようにしましょう。


5 一日でも早い完治を目指す!踵骨骨折を治す食事方法


踵骨を骨折してしまった場合、専門医による治療が不可欠ですが、自分で出来ることの一つが食事療法です。

骨を作るために必要な栄養素をしっかりと摂取することは、骨折の治りを早めるのにも繋がります。

そこで、踵骨骨折の治癒を助けてくれる栄養素とオススメ食材をご紹介します。

骨折予防&完治に効果的な栄養素&オススメ食材

カルシウム

小魚、ヨーグルト、豆乳、小松菜
※カルシウムは、骨作りの材料になります。

タンパク質

鶏胸肉、鶏ささみ、牛赤身肉、魚介類、豆腐
※タンパク質は、骨作りの材料になります。

ビタミンD

鮭、干し椎茸、レバー、卵
※ビタミンDは、カルシウム吸収力をアップさせます。

マグネシウム

海藻類、ゴマ、ナッツ類、豆類
※マグネシウムは、カルシウム量を調整してくれます

ビタミンC

イチゴ、キウイ、レモンなどの果物柑橘類、ジャガイモ、パプリカなどの野菜
※ビタミンCは、骨の材料であるコラーゲン生成に役立ちます

ビタミンK

ほうれん草、パセリ、大葉などの葉野菜、納豆
※ビタミンKは、骨の健康維持に役立ちます。

骨折をすると、身体を動かすことが少なくなる分、どうしても体重が増加しがち、、、すると踵への負担が大きくなりますので、上記の栄養素を意識しながらも、決してカロリーオーバーにならないな食事内容を心がけましょう!


さて、『ヤバい踵骨骨折と踵骨棘の原因と対処法5つ』はいかがでしたか?

踵骨棘の一度出来てしまった棘は、外科手術以外の方法で取り除くことは不可能ですが、月日の経過で自然と痛みがなくなっていきます。

一方で踵骨骨折は、病院で早急な治療が必要ですので放置は厳禁です!

丈夫な骨を作る食事、足への負担が少ない靴、ストレッチ、血行促進を心がければ、踵骨棘や踵骨骨折の回復は早まりますので、無理せずじっくり治していきましょう!

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

ヤバい踵骨骨折と踵骨棘の原因と対処法5つ

1踵が痛いのはなぜ?踵骨骨折と踵骨棘の症状&原因
2 足裏バランスを整えて踵の痛みを軽減する方法
3 足湯が効く!血行促進で踵骨の痛みを軽減する方法
4 硬いふくらはぎに問題あり!踵骨棘に効果的なストレッチ
5 一日でも早い完治を目指す!踵骨骨折を治す食事方法


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