おりもの異常やイヤな臭い、酷い痒みといったデリケートゾーンの不快感が気になるけど、あまりオープンに話せる内容ではないからと、1人で悩みを抱えていませんか?
特に女性に多いと言われるカンジダは再発しやすく、病院へ行かないと治らないと思われがちですが、症状が軽い段階であるなら、実は自然治癒することもあります。
そこで今回は、カンジダになる原因と初期段階における治療法、そして日頃からできる再発予防の具体的な方法を併せてご紹介します。
自然治癒はするの?気になるカンジダの原因と治療法8つ
1 誰にでもリスクはあり!気になるカンジダの原因
実はカンジダは男女ともに健康な人の口内や皮膚の表面、そして膣に存在する常在菌であることをご存知でしたか?
このカンジダが異常増殖することで発症するのが、よく耳にする膣カンジダなのです。
気になる膣カンジダの原因は、主に次の通りです。
原因をざっと見ているだけでも、私たちの身近によくあることですよね。
「カンジダ=性病」だから恥ずかしいと思っている方がいらっしゃいますが、そうではなく誰にでもかかるリスクのあるありふれた疾病なのです。
カンジダは早い段階だと自然治癒することもありますので、デリケートゾーンの異常や変化に敏感になることが大切です。
2 カンジダが原因で起こる心と体の不調
そもそもカンジダ菌は、人の体の中に共存している菌で通常は問題を起こすことはありません。
ただ、カンジダ菌が異常に増殖すると、有名な陰部のデリケートゾーンの痒みなどの症状の他に、さまざまな体の不調や症状が発症するようになります。
ある日を境に頭痛や耳鳴り、記憶障害や情緒不安定などの精神疾患のような症状が現れるようになると、周りが心配して精神科を受診したものの、抗うつ治療をいくら受けても一向に回復しないため、さらに強い抗うつ薬の投与を続けた結果、実際にうつ病になってしまったということも症例もあるため、カンジタ菌の異常増殖は侮ってはいけません。
3 洗いすぎはNG!デリケートゾーンの正しい洗浄方法
カンジダを発症していると、患部の痒みやおりものが気になり、いつも以上に念入りに洗いたくなりますよね。
ですが、その行為は絶対にNGです!
通常、膣内は雑菌の繁殖を防ぐために酸性!一方でアルカリ性石鹸やボディソープでは、刺激が強く、必要な菌までもが洗い流されて、かえって悪い菌が繁殖してしまうという悪循環になるのです。
そこで、カンジダを悪化させないデリケートゾーンの洗浄方法のポイントをご紹介します!
専用の石鹸がない場合は、むしろお湯だけで優しく洗うようにします。
カンジダを自然治癒させるためには、デリケートゾーンを清潔に保つことが第一ですが、やり過ぎはかえって逆効果ですので、気をつけてくださいね!
4 ヨーグルトの常食が効果あり!カンジダの増殖を防ぐ方法
ヨーグルトといえば乳酸菌ということで、腸内環境の改善に効果的であることは誰もが知っていることですよね。
そして、そのヨーグルトを常食して腸内善玉菌を増やすことが、膣内のデーデルライン桿菌という善玉菌を増やすことに繋がり、カンジダの異常増殖を抑制することができるのです!
カンジダの自然治癒、または再発予防のためには、生きたまま腸まで届く乳酸菌の入ったヨーグルトをはじめ、ぬか漬け、キムチ、ザワークラウトなどの食品を、いつも以上に摂取することを意識して、まずは腸内環境を整えることから始めましょう。
ちなみにヨーグルトは、カンジダのエサとなる糖分を含まない無糖タイプを選んで下さいね。
また、デーデルライン桿菌を含むサプリメントも手軽でオススメです!
5 カンジダを自然治癒させたい!摂取を控えるべき食品は?
カンジダは、真菌というカビである一方、イースト菌でもあるという、両方の性質を持ちあわせています。
イースト菌の仲間であるカンジダは、糖分をエサにどんどんと増殖することで、デリケートゾーンの痒みやおりもの異常といった症状が表れます。
そこで、カンジダを自然治癒させるために、摂取を控えた方がいい食品をご紹介します。
例えば、たいていのパンは、酵母、小麦粉、砂糖で作られているため、できるだけ口にしない方がよい食品なのです。
また、うどんを食べるのなら蕎麦にするなど、、、ちょっとした工夫でグルテン摂取を抑えることができます。
ただ、上記の食品を100%避けるのは難しいため、カンジダが発症している時だけでも、摂取を控えるようにしましょう!
6 カンジダに効く!殺菌性あるアロマの活用方法
数あるアロマオイルの中でも、カンジダに効果があることで知られているのがティーツリー。
抗真菌性が非常に高く、精神を安定させる効果が期待できるのです!
そこで、カンジダ自然治癒のために、ティーツリーをどのように使うといいのかをご紹介します。
殺菌作用のあるラベンダーオイルと混ぜて使うこともできます(ティーツリー2滴、ラベンダー1滴)。
ただ、妊娠中の方や肌が弱い方など、体質によっては座浴が適さない場合もありますので、注意が必要です!
7 高温と湿気でカンジダに!日頃から気をつけるべきポイント
カンジダが増殖しやすい環境の一つが高温と湿気!
ただ、デリケートゾーンについては、場所が場所だけに、どうしても蒸れやすくなりますよね。
そこで、日頃から習慣として気をつけるべきポイントをご紹介します!
決してややこしいことではなく、どれも改善できそうですよね。
カンジダの自然治癒と再発予防のためにも、デリケートゾーンが蒸れた状態にならないように気をつけましょう!
8 健康維持のためにも不可欠!免疫力を高める方法
カンジダになる大きな原因の一つが、生活習慣の乱れやストレスによる免疫力の低下です。
身体を休ませてリラックスし、免疫力を高めることが、カンジダの自然治癒に繋がったり、病気になりにくい健康な身体作りには不可欠なのです!
免疫力を高める方法としては、継続して無理なくできる運動、とにかくよく笑う、腸内環境を整える他に、体温をあげることもとても大切です。
現代人は、昔の人よりもライフスタイルの変化で平熱が低く、36℃以下のいわゆる低体温の方も多いのが現状、、、実際、体温が1℃下がると免疫力が30%も低くなります。
まずは、自分の平熱がどのぐらいなのかを把握することから始めてくださいね!
さて、『自然治癒はするの?気になるカンジダの原因と治療法8つ』はいかがでしたか?
食生活に気をつける、心身の疲れを癒す、デリケートゾーンを清潔に保つといった、基本的なことを確実に守ると、初期の段階ならカンジダが自然治癒することも期待できます。
ただ症状が明らかに酷く、ここでご紹介した治療法を試しても改善が見られない場合、自己判断で市販のカンジダ治療薬を試す前に、すみやかに婦人科を受診しましょう。
というのも、医療現場を中心に、薬剤耐性があるカンジダ菌の原因で発症する新型のカンジダ症の患者がアメリカで報告され、死亡する患者が出るなどの世界的な問題になっているからです。
さらに自分ではカンジダだと思っていても、実は別の疾患の可能性があることを忘れないで下さいね!
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