足の親指が痛い!症状別で考えられる病気と対処法6つ

足の親指が痛い!症状別で考えられる病気と対処法6つ

どこかで打ったわけでも、怪我をしたわけでもないのに、足の親指が痛いということはありませんか?

しばらく放置していて足の親指の痛みが治まれば良いのですが、いつまで経っても改善されないようであれば、重大な病気が痛みに隠されているかもしれません。

そこで今回は、足の親指が痛い場合、症状別で考えられる病気と対処するための方法をご紹介します。

病院に行く前にぜひ原因が何かを確認するようにしてくださいね。


足の親指が痛い!症状別で考えられる病気と対処法6つ


1 夜中から朝方に足の親指が痛い!痛風の対処法


夜中に目が覚めて「足の親指が痛い!」なんて時は、痛風の疑いがあります。

痛風は、夜中から朝方にかけて足の親指に痛みが発生することが多く、患部が熱を帯びて腫れ上がり、痛みが数日間続いて、10日ほど経つと徐々に消えていくのが特徴です。

痛風で足の親指が痛い症状は、血液中の尿酸がうまく代謝されないことによって、濃度が高い状態が続き、尿酸塩となり白血球が敵とみなして攻撃することによって起こります。

痛風になると、地面に足をつけることも困難なほど足の親指が痛いと感じるため、日常生活にも支障が出ますよね?

痛風の痛みが激しい時には、足を氷や保冷剤で冷やして、足の位置を高くして安静にしましょう。

また、痛風の痛みが少しでもある時の入浴やマッサージはNGです!

患部を温めたり、血流が良くなって体内の水分が少なくなると、尿酸の濃度が高くなり痛風の症状が悪化します。

忙しくて病院へ行く時間がない場合には、痛風の痛みを市販の鎮痛剤で和らげることもできますが、あくまでも緊急対応ですので、無理はしないようにしましょう。


2 痛風と勘違いしやすいガングリオンの対処法


痛風と同じように夜中に突然足の親指が痛む場合に考えられる病気がガングリオンです。

ガングリオンは、肌に良いことでおなじみのヒアルロン酸を含む髄液が、袋状で皮膚の内側に溜まる病気です。

ガングリオンの見た目は、手や腕、足にできる腫瘍のようなものですが、害はないため痛みがなければ放置しておいても問題ありません。

ただ、足の親指にガングリオンができた場合に、靴を履いて歩き回るとガングリオンと靴の表面がこすれて赤く腫れあがることがあります。

ガングリオンの痛みが続くようであれば、整形外科か皮膚科で診断を受けた上で、ガングリオンの髄液を注射で抜いてもらいましょう。

ガングリオンが小さくなれば絆創膏などを貼って、足の親指に負担のかからないサンダルなどで過ごせば、2週間程度で完治します。


3 足の親指が痛い上に痺れる!糖尿病の対処法


糖尿病は、発症しても自覚症状が出にくい病気で、初期症状としては多尿や喉の渇き、急激な体重の減少などが現れます。

糖尿病の症状と併せて足の親指が痛い場合には、血液中の糖分が高くなり、血管や末梢神経がダメージを受ける可能性があります。

他にも足の冷えやほてりなども糖尿病のサインです。

糖尿病に該当する症状があって、足の親指の痛みもある場合には、内科を受診するようにしましょう。

そして診断結果を元に食事を見直すなどの対策を取りましょう。

糖尿病の食事療法のポイント

1日のカロリー

  • 男性:1400〜1800Kcal
  • 女性1200〜1600Kcal

食事のポイント

  • 1日3食の順守する
  • 栄養バランスの取れた偏りのない食事を摂る
  • 濃い味付けはNG

4 女性に多い外反母趾の痛み解消法


親指の付け根がくの字に曲がっている場合は、外反母趾の可能性があります。

外反母趾は、歩き方や合わない靴、運動不足などが原因で、放置し続けると最終的には足の形が変形してしまう怖い病気です。

足の親指が痛いだけでなく、見た目も悪くなってしまうのは困りますよね?

外反母趾の治療には、足の裏の筋肉を鍛えることやテーピング、そしてゴムバンドを使った外反母趾改善のホーマン体操が有効です。

ただ、どれも一定の時間がかかるのが難点です。

一番の対処法は、外反母趾の原因となった合わない靴を履かないこと、そしてできるだけ整形外科を受診することです。


5 歩いている時に足の親指が痛い!種子骨炎の対処法


種子骨は、腱や靭帯の動きをスムーズにする小さな骨のことで、種子骨炎は主に歩いている時に、足の親指の付け根あたりに痛みが起こり、患部が腫れることで発症します。

従って歩行中にだけ足の親指が痛い時には、種子骨炎の疑いがあります。

種子骨炎の対処法としては、足の小指側の筋肉を鍛えることや、クッションパッド、テーピングなどがあります。

小指側の筋肉を鍛えるグーパー運動

①足の小指を意識しながら、足の指を丸めてグーにします。
②足の小指を意識しながら、足指全体を横に開いてパーにします。
③これを30回繰り返します。

毎日のグーパー体操で足の小指側の筋肉を鍛えれば、種子骨炎を緩和することができるので、根気よく痛みがなくなるまで続けるようにしましょう。


6 地面を蹴る時に足の親指が痛い!強剛母趾の対処法


種子骨炎とともに、歩行中に足の親指が痛む病気として挙げられるのが強剛母趾です。

強剛母趾は歩行中に、地面を蹴る時に足の親指が痛みます。

強剛母趾になると、足の親指が痛みを庇おうと、自然と小指側に体重がかかるため、足の小指や足裏の外側も痛みを感じるようになります。

強剛母趾の原因は、関節の中にある軟骨の炎症のためなので、患部周辺をマッサージしたり、無理にストレッチすることはNGです。

強剛母趾の対処法は、外反母趾と同じように足に合った靴を履くこと、そしてインソールで調節することです。

強剛母趾は、素人判断では外反母趾や痛風と間違えることもあるため、まずは症状を確定させるために整形外科を受診するようにしましょう。


さて、『足の親指が痛い!症状別で考えられる病気と対処法6つ』はいかがでしたか?

立ち仕事が続いたり、運動不足だったりすると足の親指が痛くなることもありますが、それは一時的なものに過ぎません。

足の親指の病気は痛みが継続するものばかりですので、異変を感じたら糖尿病を除いて整形外科に行くのが正解ですよ。

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

足の親指が痛い!症状別で考えられる病気と対処法6つ

1 夜中から朝方に足の親指が痛い!痛風の対処法
2 痛風と勘違いしやすいガングリオンの対処法
3 足の親指が痛い上に痺れる!糖尿病の対処法
4 女性に多い外反母趾の痛み解消法
5 歩いている時に足の親指が痛い!種子骨炎の対処法
6 地面を蹴る時に足の親指が痛い!強剛母趾の対処法


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