トイレに行って突然血尿が出ると、予期せぬことに誰でもびっくりしますし、何か怖い病気が隠れているのではないか、、、と心配になりますよね。
一般的に言われる膀胱炎は、排尿時の痛みや不快感、尿の白濁が主な症状で、まれに少量の血が混じる場合もありますが、もし明らかに尿が赤い場合は、出血性膀胱炎という疾患の可能性があります。
そこで今回は、出血性膀胱炎の症状と考えられる原因及び、いざという時に慌てないための対処法をご紹介します。
排尿時に血や痛みが!怖い出血性膀胱炎の原因と対処法5つ
1 排尿時に血と痛みが!出血性膀胱炎の主な症状
排尿時に血と痛みがある出血性膀胱炎の主な症状を、まず始めにご紹介します。
急性膀胱炎では、上記の症状に尿が白濁することがありますが、出血性膀胱炎の場合、白濁は見られません。
血尿の程度は、膀胱炎の進行具合によっても異なり、血尿が肉眼で分かりづらいなら軽症、明らかに血尿と分かるなら中等症、尿に血の塊が混じっているなら、重症と言えます。
もし、軽症で血が少ない、又は見えないにしても、上記のような症状があるのなら、大事をとって医療機関を受診しましょう。
2 通常の膀胱炎とは何が違う?出血性膀胱炎の原因
よくある急性膀胱炎の原因の大半が細菌感染である一方、出血性膀胱炎は、以下の3つが原因となっている場合が多いです。
出血性膀胱炎でなくても、尿に血が混じるようなら、腎臓の病気や結石などが隠れている可能性もあるため、勝手な自己判断じゃせずに、医療機関で身体をチェックしてもらいましょう。
3 大人も要注意!実は怖いアデノウイルスについて
出血性膀胱炎の主な原因がアデノウイルス感染であることをお伝えしましたが、インフルエンザウイルスの脅威ほどは知られていないですよね。
そこで、いざという時に備えて知っておくべきアデノウイルスについてご紹介します。
アデノウイルスに感染すると身体の各器官に炎症を起き、高熱をはじめ、呼吸器系や消化器系症状、結膜炎、出血性膀胱炎、そして何よりも恐ろしいのが、肺炎のリスクがあることです。
大人は子供と比べて免疫力があるため、かかりにくく重症化しにくいといえ、アデノウイルスに感染した子供の看病で疲れていたりすると、同じく感染する可能性は十分にあります!
感染予防のために、手洗いとうがい、マスク着用、タオルや食器の共有をしない、、、などを徹底しましょう。
4 出血性膀胱炎と診断されたら?完治を早める対処法
排尿時に血や痛みがあり、膀胱炎かな?と思われたら、内科か婦人科、泌尿器科を受診するのが一般的です。
出血性膀胱炎の検査は、他の膀胱炎と同じように、問診と尿検査で行われ、尿の赤みが血液なのかを確認、尿細胞で原因となっている菌やウイルスを特定します。
もし、アデノウイルスが原因であれば、それに効く薬はありませんので、自然治癒を待つことになります。
通常、数日で症状は改善され、10日ほどで尿検査の潜血反応もでなくなるでしょう。
もし出血性膀胱炎の原因がアデノウイルスでないならば、さらに詳しい検査が必要になります。
5 感染しないのが一番!膀胱炎を予防する生活習慣
膀胱炎は初期であるならば、正しい対処で自然治癒することがあるといえ、そもそも膀胱炎にならない生活習慣を心がけたいものですよね。
急性膀胱炎にしても出血性膀胱炎にしても、細菌やウイルスの侵入を防ぐことが絶対です。
そこで、膀胱炎にならないための日常生活におけるポイントをご紹介します。
一度膀胱炎になると、癖になって再発する場合も多々ありますので、いまいちど、生活習慣の見直しをしてみましょう。
さて、『排尿時に血や痛みが!怖い出血性膀胱炎の原因と対処法5つ』はいかがでしたか?
正しい対処をすれば完治する出血性膀胱炎ですが、「水分補給してトイレに行けば菌は消滅する!」と自己判断で治そうとするのはNG!
排尿時に痛みや出血があるということは、膀胱炎だけでなく、腎臓など他の器官に問題がある可能性もあることを頭に入れて、時間がない、恥ずかしいなどと言わずにまずは医療機関を受診しましょう。
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