目の周りが痛い、またまばたきをすると痛みが走るといった症状や、まぶたが赤く腫れているときには、目やまぶたに何らかの原因で異常が起きている可能性があります。
早急に病院で処置をしてもらうことが必要ですが、日常生活の習慣からまぶたの痛みが起きることもあるため、その場合はその原因を取り除くことも必要です。
そこで今回は、まぶたに痛みや腫れが起きたときに考えられる病気やその原因、また日常生活でまぶたの痛みにつながる行動やその対処法について、詳しくご紹介します。
まぶたが痛い原因は何?一刻も早く治すための7つの方法
1 まぶたが痛いときに考えられる原因とは
朝起きたときに目が腫れぼったい、またごろごろする、といった異常を感じたとき、同時にまぶたに痛みを感じることがあります。
まぶたが痛いときに考えられるのは、まぶた自体に原因がある、もしくは目に異常がある可能性があります。
まぶたの痛みで起きる症状としては、かゆみや腫れのほか、触るとしこりを感じる、また痛みを伴うこともあり、そのまま放置していると、痛みが激しくなるだけでなくまぶたが化膿することもあります。
さらに免疫力が落ちているときには、まぶたを爪でひっかいてできた小さな傷についた雑菌が、増殖することでもまぶたの腫れが起こります。
2 まぶたが痛いのは「ものもらい」が原因?
まぶたの腫れで、もっとも多く原因となるのが「ものもらい」の症状で、人からうつることはほとんどなく、免疫力が落ちたときなどにかかりやすい症状です。
どちらの場合もまぶたの腫れや痛み、異物感があることから「ものもらい」として治療を行います。
ものもらいは特に治療をしなくても、1週間から2週間程度で自然に治ります。
しかしまぶたの腫れがひどいと、仕事や日常生活に支障が出るため、早く治したい場合は病院で診察を受けるようにしましょう。
点眼薬やまぶたに塗る軟膏、また症状によっては炎症を抑える薬や抗生物質が処方されます。
ただし気になってまぶたを触ることで、症状が悪化することがあるので自己判断で処置しないことが大切です。
3 まぶたが痛いだけでなく目も充血しているなら「結膜炎」かも?
はやり目とも呼ばれる結膜炎でも、ものもらいとよく似た症状が起き、まぶたの腫れが起きます。
結膜炎はものもらいとは違い、アレルギーや感染で起こる症状で、感染源はウイルスと細菌によるものに分けられ、それによって炎症が起こります。
アレルギー性のものは激しいかゆみが伴い、ウイルスや細菌の感染によるものは耳の前にあるリンパ節が痛み、発熱する違いがあります。
さらに感染性のものでもウイルスと細菌では治療法が変わるため、早急に病院で診察を受ける必要があります。
細菌の場合は細菌に合わせた抗菌薬の入った目薬、ウイルスの場合は抗生剤や炎症を抑える目薬を点眼します。
いつも使っている目薬を点眼することで症状が悪化することもありますので、自分で手当はせず、病院で診察を受けるようにします。
4 まぶたが痛いだけでなく湿疹も出ているなら帯状疱疹が原因かも?
左右どちらかの片側に、帯状の水ぶくれができる帯状発疹がまぶたにできることがあります。
帯状疱疹は子供のころにかかった水ぼうそうを引き起こすウイルス、水痘帯状疱疹ウイルスによるもので、水ぼうそうが完治してもこのウイルスは死滅せず、三叉神経や脊髄神経といった知覚神経節に遺伝子のみが潜伏します。
そのままの状態では症状が出ず、また薬剤を服用しても効果はありませんが、加齢や過労、ストレスなどで免疫力が低下すると再び活動を始め、神経をたどって皮膚にたどり着き、疱疹を発生させます。
三叉神経は顔面の知覚神経、脊髄神経は顔面以外の皮膚の神経を司っており、この神経にそって疱疹が現れます。
ピリピリとした痛みを感じたあと、虫刺されのような発疹が出るため、最初は虫刺されやものもらいと思い込み、病院での診察を受けないでいると目が開けられないほどまぶたの腫れが起き、全身に水ぼうそうのような発疹が出ることもあります。
発疹が治ってからも痛みだけが残ることもあり、帯状発疹にかかった方のうち1%程度の方は再発します。
症状が早期であれば、抗ウイルスの薬剤や目薬の服用と点眼、軟膏を塗ることで症状は落ち着きますが、抗ウイルスの薬剤の効果は3日目からとなるため目の腫れなどはしばらくは残ります。
痛みが激しい場合は、痛み止めを合わせて服用しますが、抗ウイルス薬を服用することが最優先ですので、自分で痛み止めを服用せず、病院での診察を受けましょう。
5 まぶたが痛いだけでなくただれているなら「眼瞼炎」が原因かも?
まぶたに起こる炎症のことを眼瞼炎といいます。
このほか、花粉症の方やアトピー性皮膚炎の方は、まぶたにも同じ症状が出ることがあります。
アレルギーを起こしている物質を特定した上で、ステロイド剤の点眼液や軟膏で治療を行いますが、アレルギーを起こす物質を近付けないように生活することも必要です。
6 コンタクトレンズやアイメイクがまぶたの腫れの原因に?
まぶたの腫れの原因には、まぶたに起こる病気の他にもいくつかの原因が考えられます。
まぶたは他の皮膚よりも薄いため、外部の刺激に弱く、乾燥しやすい部分です。
アイメイクをした際、十分にメイクが落としきれていないとまぶたの乾燥を引き起こすだけでなく、まぶたの皮脂腺を詰まらせる原因になります。
またコンタクトレンズも正しく手入れをし、きちんと装着しないと雑菌が増殖する原因となりますので注意が必要です。
日常的にまつげエクステや、二重まぶたにするテープを使用している場合は、使用上の注意を良く守った上で使い、まぶたの腫れやかゆみが出た場合は使用をやめることも必要です。
7 まぶたの痛みは予防できる?日頃の生活から気をつけるべきこと
まぶたの腫れは、かゆみや痛みだけでなく、湿疹ができると治るまで時間がかかるため、見た目だけでなく、日常生活に支障が出てしまいます。
毎日の生活から、まぶたの腫れを引き起こす原因を取り除き、予防することが大切です。
そのほか、長時間のパソコン作業などで目を酷使した際は、蒸しタオルでまぶたと目をケアするなど、疲れた目をいたわるようにしたいですね。
さて、『まぶたが痛い原因は何?一刻も早く治すための7つの方法』はいかがでしたか?
まぶたが腫れる原因には、目やまぶたにウイルスや細菌が入り込むことで起きる症状やコンタクトレンズやアイメイクなど、外部からの刺激によって起きるものなどがあり、その原因を作り出さないことで予防することが可能です。
花粉症などのアレルギーがある場合は、特にまぶたにも症状が出やすいため、無意識に顔を触る人は注意が必要です。
また髪の毛が刺激となってまぶたの腫れを引き起こすこともあるので、髪の毛が目にかからないよう短く切る、セットするといったことも心がけましょう。
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