アトピーは年齢問わず色々な人が悩まされている皮膚病であり、なかなか治りにくく、人によっては一生付き合っていかなければなりません。
ただ、自分の体質に合った漢方を長期間使うと、治せる可能性が出てきます。
そこで今回は、アトピーに悩まされている方におすすめしたい漢方と、効果的な治療法をご紹介します!
アトピーに効果のある漢方7選と治療のための生活習慣
1 アトピーを治すためには漢方選びと食生活が重要
漢方の種類はたくさんありますが、その全てがアトピーに効くわけではありません。
一人一人の症状に合わせた漢方を選ぶ必要があり、「アトピーになったからこの漢方を服用しよう」という決まりはないので、慎重に検討することが大切です。
そして、漢方ではアトピーは体のアンバランスさによって引き起こされていると考えられています。
そのため、自分の体に起きている症状を見つめて、どこが不調なのかを見極める必要があります。
体が冷えていないか、血の巡りは正常かなども漢方選びの基準となるので、皮膚にあらわれている以外の不調も考慮することが重要です。
また、アトピーの改善は普段の食生活を見直すことも大切になってきます。
自分に合った漢方を服用しても、インスタントやコンビニなどで済ませていると、栄養が偏るので改善が見込めません。
食べ物は体にとって非常に大事なものなので、栄養バランスを考えて取る必要があります。
食生活を変えるとアトピーが軽減する場合があるので、漢方と一緒に食事内容を検討してみてくださいね!
2 液が大量に出ていて我慢できないほどのかゆみには消風散(しょうふうさん)
消風散といえば、アトピーに効く漢方の中でもかなり有名なものです。
消風散は、主にかゆみや大量の滲出液が分泌される皮膚疾患に効果があります。
ただし、カサカサとしたかゆみには全く効果がありません。
消風散は湿った状態を乾燥させる漢方なので、肌が乾きやすい体質の方は違うものを使用する必要があります。
更に、体力がない虚弱体質の方や食欲不振、嘔吐などがある場合は症状が悪化する可能性があるので、この状態のときは服用を控えましょう。
そして、消風散の服用方法方は、食事前か食後2時間後が最適になります。
漢方は基本的に、胃の中が空っぽの状態のときに力を発揮するので、食事中や食後すぐは服用しないようにしましょう。
3 温清飲(うんせいいん)は肌が乾燥する方におすすめ
温清飲は体力が少ない女性向けの漢方として知られています。
この漢方を服用すると、乾燥によるかゆみを抑えられる上に、月経不順や生理痛の緩和など女性にとって嬉しい効果を発揮します。
更に、血液の流れを改善したり、のぼせをとったりする効果もあります。
こちらも消風散同様、食前と食後2時間後が有効なので、しっかり守るようにしましょう。
温清飲は冬になるとアトピーが悪化するという方におすすめの漢方なので、ぜひ試してみてください。
4 ほてりや糖尿病の初期症状がある方には白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
この漢方は体力がある方におすすめで、主に熱を冷ます効果があります。
白虎加人参湯の効能はアトピーによるかゆみ以外にも、体のほてりや喉の異常な渇き、頻尿など糖尿病の初期症状を改善させる働きをします。
アトピーを持っている方は、糖尿病でなくともこれらの症状が出やすいので、ぜひ試してみてほしい漢方になります。
しかし、日常生活が困難なほど体力がない方は、様々な副作用があらわれます。
この4つの症状は副作用の中でも軽い方になります。
ただ、症状が悪くなると、しびれ、脱力感、体がこわばる等の症状が強くなると、偽アルドステロン症という病気になり、歩行が困難になったり息苦しくなったりします。
更に、尿に異常があらわれる場合や糖尿病の悪化など、様々な症状が出てくるので体力がない方にはおすすめできません。
日常生活が普通に送れる方は、大量摂取をしない限りこのような症状があらわれる心配はほとんどありません。
ただし、体が健康であっても漢方を服用して体に異常が出た場合は、一度服用を中止して病院に行きましょう。
5 化膿がひどかったら十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を使おう
十味敗毒湯は、アトピーや水虫によって化膿した部分を治療する効果があります。
何よりも赤みに対して強い効果を発揮するので、赤ニキビの治療にも有効な漢方となります。
継続して服用することで、遅くても1ヶ月でニキビが改善します。
更に、新しいニキビの発生を抑えてくれる働きもするので、アトピーとニキビ両方に悩んでいる方におすすめです。
そして、この漢方も体力がない方には逆効果になるので、アトピーを悪化させないためにも服用は避けてくださいね。
日常生活が送れる程度の体力があれば問題ないので、アトピーに加えてニキビが出やすい体質の方はぜひ試してみてください!
6 患部が赤くて熱がある!そんなときは黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
黄連解毒湯は、消風散のように患部がじゅぐじゅぐになっている状態のときに使われる漢方です。
黄連解毒湯は消風散と違い、大量に滲出液等が出ていない、体が熱いなどといったときに使用します。
そして、体を冷やす効果があるので、夏にアトピーの症状が出やすい方や暑がりの方によく効きます。
しかし、体調不良で免疫力が低下した状態で服用すると、黄疸になる場合があるので注意しましょう。
黄疸は食欲不振や倦怠感、発熱などの症状があらわれます。
更に、便が灰色みたいな色になったり尿の色が普段より濃くなったりするので、このような症状があらわれたら病院で検査を受けましょう。
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7 漢方の力を引き出す生活習慣
漢方を使ってアトピーを治すとき、同時にやっておきたいのが生活習慣の見直しです。
アトピーになる要因に環境の変化があります。
漢方とともに、生活習慣を良くすることでより治療効果が上がり、アトピー体質の改善が可能となります。
この5つの事柄を長く続けていると体調不良になりやすく、このまま体の調子が悪い状態だと漢方を服用するタイミングがなかなか訪れません。
体調不良のまま漢方を服用すると、副作用を引き起こしてしまうので、まずは自分の生活習慣を見直すことが大切になります。
どれか1つでも当てはまったら、早急に改善して漢方を服用しても大丈夫だと言える体を作りましょう。
また、生活習慣を改善すると、アトピーの症状が軽減されて治療スピードを上げられます。
アトピー体質改善にもつながるので、不規則な生活を送っていたらぜひ正してみてくださいね!
さて、『アトピーに効果のある漢方7選と治療のための生活習慣』はいかがでしたか?
アトピーと一口に言っても、全ての症状を改善できる漢方は存在しないので、自分の体質に合ったものを選ぶ必要があります。
体質に合わないものを服用してしまったら、効果がないばかりか副作用を引き起こしてしまう可能性があるので、漢方選びは慎重に検討することが大切です。
そして、不規則な生活で体調が良くない場合も副作用を起こしてしまうので、漢方を服用する前に万全な状態にしましょう。
自分の体質に合わなくて、症状が悪化したら病院に行くことも大事なので、服用を始めてから体調が悪くなったら診察を受けましょう。
漢方は用法用量を守れば、アトピーを治療することができるので、ぜひ試してみてくださいね!
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