数あるお酒の中でもワインはとてもロマンティックな飲み物!赤ワインや白ワイン、ロゼもあり、産地やぶどうの種類によって種類も豊富、一口、口に含むだけで単に酒の味だけでなく、風景も浮かんできますね。
ワイングラスを持つと、みんなソムリエに見えますし、ワインのあれこれを知っていると、友達同士の会話も弾みます。
そんな場を盛り上げてくれるワインですが、そのカロリーについては考えた事がありますか?
ワインのカロリーは他の酒と比べて果たして高いのでしょうか?それとも低いのでしょうか?ワインを飲むと太るのでしょうか?
そこで今回は、気になるワインのカロリー、太らないためのワインの飲み方のコツも併せてご紹介します。
ワインのカロリーはどれくらい?太らないためのワインの飲み方のコツ6選
1 知っておきたいワインの種類
ワインとは主にぶどうを発酵させた酒で、3種類に分けられます。
赤ワイン
赤ワインは黒ぶどうを発酵させた品種で、皮と種をそのままにして皮に含まれる色素と種に含まれるタンニンを抽出する為に「醸し」という付け込みを行い発酵させたものです。
赤ワインには甘口や辛口などの用語は使いませんが、代わりに以下のよう女性の体型を思わせる言葉で表現されます。
フルボディ
フルボディとは濃厚でコクがあるワインの事で、「密度の濃い」「重厚な」「豊かな」「重い」「ふくよかな」などと表現されます。
一口で言うと豊満で肉付きのよい女性の意味です。
フルボディのワインはぶどうを完熟させる必要があるので、フランスのボルドーなどの温暖で日照量が多い場所で生産されます
ミディアムボディ
中肉中背の女性をイメージして表現されいわゆる普通の濃さでワインの一番飲みやすいものです。
ライトボディ
スレンダーな女性をイメージして表現されますが、比較的低価格のワインに多いもので、「軽い」「軽快な」「可憐な」「薄めの」味です。
白ワイン
白ワインとは白ぶどうを発酵させた品種の事で、ぶどうの実を潰した後に皮と種を取り出し、発酵させたもので色は透明です。
白ワインは苦み成分のタンニンが少なく、アルコール度数も低め、さらに冷蔵保存されているので、飲みやすさがあります。
ロゼワイン
赤ワインを作る過程で発酵を始めた頃、少し色がついてきたところで皮と種を取り除く製法で作られたものです。
ワインの製造法
ワインの製造法によって4種類に分けられます。
スティルワイン(非発泡性ワイン)
スティルワインとはいわゆる「普通」の赤・白・ロゼワインで、アルコール度数が9度から14度くらいのものです。
スパークリングワイン(発泡性ワイン)
シャンパンのような炭酸ガスが入って泡立っているワインです。
フォーティフライド・ワイン(酒精強化ワイン)
普通のワインを作る過程の途中や後にブランデーなどの強い酒を加え、アルコール度数を上げたもので、ポルトガルのポートワイン、スペインのシェリーなどがこれにあたります。
フレーヴァード・ワイン(香味付けワイン)
普通のワインに香辛料や果汁、薬草や甘味料などを加えて風味をつけたワインで。サングリアやベルモットなど。
2 赤ワインのポリフェノール効果
ぶどうの皮や種に含まれているポリフェノールが、体に良い理由の筆頭が抗酸化作用があることです。
人間の体は侵入してきた細菌やウイルスを撃退する活性酵素という物質を持っていますが、ストレス、煙草、紫外線などが原因でこれが悪性化してしまう事があり、ポリフェノールは悪性化した活性酸素を無毒化し、肌や血管を若返らせ、生活習慣病を予防します。
赤ワインのアントシアニンで目の健康を保つ
赤ワインに含まれるポリフェノールの中でもっとも有名なのはアントシアニンで、疲れ目や視点がぼやけるなどの症状を改善する役割を持っており、これはブルーベリーなどにも含まれている成分です。
赤ワインのミリセチンは認知症予防に良い
ミリセチンは非常に抗酸化作用の強い成分で、アルツハイマー原因物質を抑える力があり、認知症予防にも効果があるとされています。
赤ワインのレスベラトロールでシミとくすみ対策
レスベラトロールは、ぶどうの茎や皮から抽出されるエキスにほんの少し含まれる色素成分で、シミやくすみを予防し、たるみやシワなどにも効果が期待されています。
赤ワインのカテキンはコレステロールに良い
カテキンというと緑茶を思い浮かべる人が多いですが、ワインにも含まれていて、血液中のコレステロールの増加を防いでくれます。
長期的に見て動脈硬化や心臓疾患を防いでくれる効果が期待されますが、さらにカテキンの持つ優れた殺菌作用により、胃がんを引き起こすピロリ菌の活動を抑える効果も期待できます。
この殺菌作用は口臭や虫歯の予防にも効果的です。
これらのポリフェノールは特にボルドー産のワインに多く含まれています。
3 赤ワインの脂肪燃焼効果
ワインには脂肪燃焼効果をもたらすピセアタノールという成分が含まれており、脂肪の生成を遅らせ、成長していくのを妨げる効果や、すでにできてしまった脂肪も減らす効果があります。
また最近ではぶどうに含まれるエラグ酸が脂肪燃焼に非常に効果があると報告されています。
4 白ワインのデトックス効果
赤ワインばかり注目されがちですが、白ワインだってちゃんと効果があります。
白ワインに含まれる「リンゴ酸」は、脂肪をつきにくくする効果があり、また殺菌作用により腸内のバランスを整えてくれるので美肌や便秘解消が期待されます。
5 ワインのカロリーはどれくらいか
ワインのカロリーは色や銘柄などによって多少の違いがありますが、
- 赤ワイングラス1杯:73キロカロリー
- 赤ワインボトル1本(750ml):548キロカロリー
- ホットワイン(100ml):170キロカロリー
では他の酒はどうでしょうか。
- ビール(100ml):40キロカロリー
- 日本酒(100ml):100キロカロリー
- 焼酎(100ml):160キロカロリー
です。
これは「エンプティカロリー」といって、アルコール自体のカロリーなので、飲んでも体の外に排出されるので太る成分にはなりません。
実は太る原因とされるのは、酒の原料である米や麦などから出来る糖質のためです。
糖質は体内に入って人間が生きていく上でのエネルギーとなる物質ですが、摂り過ぎると体内の血糖値が上がり、一方脳内ではインシュリンを分泌して血糖値を下げるという現象が起こります。
すると、今度は脳内で「血糖値を上げろ」と「空腹サイン」を出し、これらの動きが頻繁に繰り返されることで食欲が増し、食べ過ぎ、飲み過ぎとなり、余ったエネルギーは中性脂肪となって体にくっつきます。
100mlあたりの糖質を比較すると、
- 赤ワイン:1.5g
- ビール:約3グラム
- 日本酒:3.5g
- 焼酎、ウイスキー:0g
ビールや日本酒に比べると、ワインの糖質は決して高いとは言えません。
焼酎やウイスキーはアルコール度数が高い為、薄めて飲むのが普通ですし、日本酒は糖質が高いですが、がぶ飲みするわけではありません。
ワインも同じです。ですから適量さえ守れば決して太るものではありませんね。
しかし、ビールだけはアルコール度数は低くても糖質が高く、しかも飲み過ぎる可能性がかなり高い飲み物です。
6 ワインだけで太るわけじゃない
ワインそのもので太るわけではない事はおわかり頂けたでしょう。
ワインは合、料理に合わせて種類を選んで飲む楽しさがありますが、その代わり食欲も増します。
太る原因はそこにあり、ワインそのものというより、一緒に食べるものの質と量が問題なのです。
ワインを飲んでも太らないポイント3つ
空腹時はワインを飲まない
ワインを飲む前に何かお腹に入れて置く事でアルコールの吸収速度をおさえ、酔いが回って食欲が出るのを抑えてくれます。
甘口のワインは避ける
貴腐ワインのような、甘口のワインにはブドウの糖分が大量に含まれていますので避けた方が良いでしょう。
おつまみを選んで太らない
ワインで一番太る原因はおつまみに含まれるカロリーです。
理想的なおつまみの摂取の仕方は、まず野菜スティックやサラダのような食物繊維を摂り、高たんぱく低カロリーの豆腐料理や、肉ならローストビーフやササミなどを選んで食べる事、そしてもしチーズを選ぶならカッテージチーズやモツァレラを選ぶ事です。
他には遅い時間に飲まない事や、もし飲み過ぎても翌日の食事を減らしてコントロールする事が大切です。
さて、『ワインのカロリーはどれくらい?太らないためのワインの飲み方6選』はいかがでしたか。
ワインはポリフェノールが豊富で健康に良い飲み物ですが、飲めば飲むほど食欲も増しますし、酔いも回ってしまいます。
適量を保って飲み過ぎなければ、太る心配は不要ですので、紳士淑女のようにじっくり味わいながら、少量を楽しむようにしましょう!
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