手のひらのしびれに隠された怖い病気の5つの兆候と対処法

手のひらのしびれに隠された怖い病気の5つの兆候と対処法

朝起きたときや仕事中に、手がしびれた、またそのしびれが長時間続くといった症状が起きた場合、その原因には何らかの病気が関わっている可能性があります。

寝ているときに手を体に敷いていたなど、寝相の問題なら心配はありませんが、毎朝毎日連続して症状が続き、そこから悪化して、物が持てなくなることや、手のしびれがあっても放置していたために発見が遅れ、あとから重篤な病気だと分かることもあります。

そこで今回は、手のひらのしびれが起きる原因や、重篤な病気の兆候となる手のしびれについて、その対処法をご紹介します。


手のひらのしびれに隠された怖い病気の5つの兆候と対処法


1 手のひらのしびれは血行不良で起きる?


正座をしていて立ち上がったときに起きる足のしびれは、血行不良で起きるものですが、この症状が手のひらに起きることがあります。

血行不良により起きる手のひらのしびれの症状

  • 時間が経過するとしびれが治まる
  • 指先が冷える
  • 片手だけがしびれる

血行不良によるしびれは、一時的なものがほとんどで、安静にしていれば治まりますが、なかにはしびれが毎日起こる、しびれがなかなかひかない、といったことも起きます。

しびれが続く、またしびれが悪化する原因としては、ホルモンバランスの乱れで自律神経が影響を受け、血行が悪くなっている可能性があります。

ホルモンバランスの乱れは、更年期や無理なダイエット、また疲労やストレス、睡眠不足でも起こります。

血行不良により起きるしびれの改善方法

体を温める

温かい飲み物を飲む、体を温める食事を摂るほか、部屋を暖める、入浴や足湯などを行い、体を温めましょう。

またストレッチをして体を動かすことでも、体が温まり血流は改善されるため、しびれの症状が治まります。

ビタミンEを摂取する

ビタミンEが不足すると、細胞膜の酸化が進んで損傷し、感覚や神経に障害を起こすことがあります。

ビタミンA、ビタミンCとともに、体の酸化を防ぐビタミンですので、手のしびれが気になるときにはビタミンAとビタミンCと合わせて積極的に摂るようにしましょう。

ビタミンEを多く含む食品
  • 植物油(べにばな油、大豆油、ひまわり油など)
  • アーモンド
  • 小麦胚芽
  • アボカド
  • カボチャ
ビタミンAとビタミンCを多く含む食品
  • にんじん
  • ほうれん草
  • ブロッコリー
  • キャベツ
  • いちご
  • レモン

長時間同じ姿勢で作業を行わない

同じ姿勢や無理な姿勢を続けていると、筋肉が固まり、血行が悪くなります。

休憩をこまめに入れ、立ち上がって少し歩く、手足を伸ばすなど、固くなった体をほぐすようにします。

血行不良が原因による手のひらのしびれは、血行を改善すれば解消しますが、血行不良が肩こりや腰痛を起こし、さらに悪化して神経を圧迫している場合は、改善されないこともあります。

その場合は肩こりや腰痛を治療することが必要となりますので、手のひらのしびれが続く場合は病院での診察を早めに受けることが大切です。


2 手のひらのしびれが起きる原因は手の使いすぎ?


手の末梢神経などの影響で、手のひらにしびれが起きる病気がいくつかあり、その中には手を使って作業する人に多く見られる病気として、増えてきているものもあります。

手のひらにしびれが起きる手の病気

手根管症候群

目を覚ましたときにしびれが起き、手を振ると楽になるのが特徴です。

毛根官は、手のひら中央にある骨と筋肉でできたトンネルで、この中を正中神経と指を動かす9つの腱が通っていますが、この毛根官がむくむなどして正中神経を圧迫することで、親指、人差し指、中指内側がしびれます。

毛根官がむくむ原因としては、手に起きた関節炎やしこり、女性だと妊娠や出産時のむくみが原因になることもあり、手をよく使う仕事をする方の手首にできるガングリオンというこぶが圧迫の原因になることもあります。

腱鞘炎のほか、糖尿病の神経障害でも似たような症状が起きるため、病院で診察を受ける必要があります。

悪化すると逆にしびれが軽く感じられることがありますが、これは筋肉の萎縮が進行しているためで、親指の付け根がやせてきて、細かい作業ができなくなります。

肘部管症候群

肘を曲げたときに小指と薬指がしびれ、指の曲げ伸ばしができなくなり、悪化すると手の筋肉が落ちて力が入らなくなる病気です。

肘の内側になる肘部管は、骨や靱帯、筋肉のすき間にあり、この中を尺骨神経が通っていますが、この肘部管が外部から圧迫を受けるなどすると、神経も圧迫され、しびれが起こります。

圧迫の原因は骨折による変形で骨や靱帯の厚みが増したとき、また加齢やリウマチの症状による関節の変形、野球など肘に負担がかかるスポーツをしている場合などのほか、頬杖や長時間手すりに肘をかけたまま寝ていたときなどでも発症します。

胸郭出口症候群

手指のしびれや力が入らないといった症状のほか、指先が紫色になるなど血行不良の障害が出ることもあります。

鎖骨周辺の神経が圧迫されることで起き、なで肩の方の女性に多い症状ですが、首を支える筋肉や、胸の筋肉を鍛えている格闘技の選手、同じ姿勢で腕を細かく動かす作業をする方、重い荷物を決まった側で持つ、また担ぐ仕事の方にも多く見られます。

このほか、咳やくしゃみ、鼻をすするといった動作がきっかけで起きることもあります。

手の神経によって起きる手のしびれを改善するには

  • しびれが起きたときには、手を動かさず安静にする
  • 長時間同じ作業を続けないよう、休憩を挟み、ストレッチを行う
  • 猫背などになりがちな人は、正しい姿勢を心がける

慢性的な肩こりがある場合は、胸郭出口症候群の可能性があり、悪化すると筋力が落ち、物を掴む力も低下するため、早めに病院で治療を行う必要があります。


3 首のヘルニアが手のひらのしびれの原因に?


人間の背骨は首から背中まであり、首の頸椎から胸椎、腰椎、仙椎、そして尾椎と個々の骨がつながってできており、この背骨が稼働するために、骨と骨の間にある椎間板と呼ばれるクッションがあります。

この椎間板が何らかの原因で飛び出し、脊髄や神経を圧迫することで手がしびれる原因になります。

椎間板にかかる負担となる原因

  • 姿勢が悪い
  • 体をひねる動きの多いスポーツ(ゴルフ、テニス、水泳や格闘技など)
  • 交通事故による首の怪我
  • 加齢による骨の老化や変形

椎間板に無理な力がかかり続けた結果、椎間板が破れて飛び出し、神経に触れて炎症が起き、これが手のひらのしびれにつながります。

椎間板による手のひらのしびれを起こす病気

頸椎椎間板ヘルニア

頸椎椎間板ヘルニアは、初期の場合は肩こりや首がうまく動かせないといった症状ですが、首の頸椎のクッションとなっている椎間板が変形して飛び出し、神経を圧迫するようになると、首を横や後ろに倒すと手にしびれが起きるようになります。

首の緊張が続くような同じ姿勢をしている場合や、車の運転をしていて、後ろを振り向いたときなど、些細なことから起きることもあります。

変形性頸椎症

変形性頸椎症は肩のこりや首のこりといった初期症状から、肩や腕のしびれ、首を動かすと痛いといった症状、手のしびれ、手の動きが鈍くなるといった症状が起きます。

主な原因は加齢ですが、悪い姿勢のまま作業をしている、また首に負担がかかるような作業をしている若い方にも見られる病気です。

首に変形が起こり、神経を圧迫することで手のしびれといった症状が起きます。

椎間板の変形を予防するには
  • 首や肩が痛む動きを控える
  • 首や肩に負担がかかる行動や生活をしないようにする
  • 腕や肩、背中の筋肉を鍛える
  • 痛みがあるときには、湿布や鎮痛薬を使う

頸椎椎間板ヘルニアは手術をしても再発することが多いなど、椎間板のトラブルは完全には治らないことが多く、予防することが大切です。

また痛みがあるときには病院ですみやかに診察を受ける、安静にして肩や腕にストレスをかけないよう心がけましょう。



4 脳の病気による手のひらのしびれは危険な兆候!


脳の血管が何らかの原因で詰まり、そこが手足の感覚に関わる場所だった場合、手のひらにしびれが起きます。

手のひらのしびれが起きる脳の病気

脳出血

脳内の血管が破れて、脳の中に出血した状態で、高血圧が原因で起こります。

くも膜下出血

脳は外側から硬膜、くも膜、軟膜という3つの膜で守られていて、くも膜の下には脳脊髄液という脳を衝撃から守る液体がありますが、この部分に出血するのがくも膜下出血です。

脳の動脈がこぶのようにふくれて、破裂する脳動脈瘤破裂が原因で起こります。

脳梗塞

脳の血管が詰まる、もしくは別の原因で脳に血液が行き届かず、脳へ送られる酸素が不足し、脳細胞が壊死を起こすことで起こる病気です。

脳や首にある太い血管に起きる動脈硬化や、高血圧などで血管の血流が悪化、また詰まることが原因です。

これらの脳の出血が原因で起きる手のしびれは、片方の手だけがしびれる、薄い手袋をはめた上から触っているようなぼんやりとしたしびれが特徴で、ほかにめまいや吐き気といった症状を伴います。

手のしびれと一緒にこんな症状がある場合は、すぐ病院へ

片側だけがしびれる場合

脳の出血などが原因で起こるしびれは、片側だけによく起きることがほとんどで、片方の手、足が同時にしびれることもあります。

片側の手と唇、口がしびれる場合

脳内で出血した場所によって、圧迫される神経が違うため症状が異なりますが、手と口の神経は脳内で近くにあるため、同時にしびれが起きます。

しびれ以外の症状がある場合

ろれつが回らない、めまいや吐き気がある場合、頭痛などが起きることもあります。

しびれの症状が普段とは違う感覚である場合

足のしびれのようなピリピリとしたものではなく、薄い手袋をはめたような感覚の場合や物がうまく掴めないといった症状が伴う場合は、脳出血や脳梗塞によるものです。


5 手のひらのしびれはこの方法で改善しよう


手がしびれているときに、すぐ改善する方法としては、ストレッチをする方法があります。

長時間同じ姿勢でいて、肩や肩甲骨がこわばった状態になるとしびれが起きやすくなるので、回したり伸ばしたりするストレッチがおすすめです。

手のしびれをすぐに解消する方法

筋肉をほぐす

腕や肩を回す、深呼吸などをしてこわばった筋肉をゆるめましょう。

リンパ節に血液を流すマッサージを行う

脇の下にリンパ節があり、ここに向かってマッサージすることで、首や肩の緊張をやわらげます。

鎖骨の下、胸の真ん中から脇にかけてゆっくりとさすります。

やり過ぎると効果はありませんので、両方を合わせて30秒程度にとどめます。

腕や肩を動かさないよう安静に過ごす

しびれが治まっても、しばらくは安静にし、負担となる作業は控えます。

手のしびれが起きないよう、毎日の生活習慣も見直しましょう。

手のしびれをなくす毎日の生活習慣

長時間同じ姿勢をしない

こまめに休憩し、体を伸ばす、また軽く歩き回るといった行動を取り入れましょう。

お風呂にしっかりつかる

血行が悪くなることが、手のしびれの原因となりますので、お風呂は浴槽にしっかりつかるようにし、お風呂の中でのマッサージも行いましょう。

毎日の食事にビタミンを積極的に取り入れる

血管を強くし、血管や細胞の酸化を防ぐビタミンCやビタミンEを積極的に取り入れましょう。

ビタミンCは果物や野菜、ビタミンEは植物油やナッツ類、魚介類に多く含まれています。

また朝食を抜くと体温が上がらず、体が冷える原因となりますので、食事はきちんと3食、栄養のバランスのとれたものを食べるようにします。


さて、『手のひらのしびれに隠された怖い病気の5つの兆候と対処法』はいかがでしたか?

手のひらのしびれは、血行不良や手に関わる神経が何らかの原因で圧迫されたとき、また脳の病気でも起こります。

一時的なしびれでも、恐ろしい病気の前触れであることもあり、手のしびれは見過ごすと危険です。

神経質になることはありませんが、何度もしびれが起きる場合や長期にわたって症状が改善されない場合は、病院で診察を受けるようにしましょう。

また疲労やストレスも手のしびれを引き起こす原因となりますので、今回ご紹介した予防方法とともに、規則正しい生活とストレスのない生活を心がけましょう。

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

手のひらのしびれに隠された怖い病気の5つの兆候と対処法

1 手のひらのしびれは血行不良で起きる?
2 手のひらのしびれが起きる原因は手の使いすぎ?
3 首のヘルニアが手のひらのしびれの原因に?
4 脳の病気による手のひらのしびれは危険な兆候!
5 日常生活でできる手のひらのしびれの予防方法


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