朝起きたときや仕事中に、手がしびれた、またそのしびれが長時間続くといった症状が起きた場合、その原因には何らかの病気が関わっている可能性があります。
寝ているときに手を体に敷いていたなど、寝相の問題なら心配はありませんが、毎朝毎日連続して症状が続き、そこから悪化して、物が持てなくなることや、手のしびれがあっても放置していたために発見が遅れ、あとから重篤な病気だと分かることもあります。
そこで今回は、手のひらのしびれが起きる原因や、重篤な病気の兆候となる手のしびれについて、その対処法をご紹介します。
手のひらのしびれに隠された怖い病気の5つの兆候と対処法
1 手のひらのしびれは血行不良で起きる?
正座をしていて立ち上がったときに起きる足のしびれは、血行不良で起きるものですが、この症状が手のひらに起きることがあります。
血行不良によるしびれは、一時的なものがほとんどで、安静にしていれば治まりますが、なかにはしびれが毎日起こる、しびれがなかなかひかない、といったことも起きます。
しびれが続く、またしびれが悪化する原因としては、ホルモンバランスの乱れで自律神経が影響を受け、血行が悪くなっている可能性があります。
ホルモンバランスの乱れは、更年期や無理なダイエット、また疲労やストレス、睡眠不足でも起こります。
2 手のひらのしびれが起きる原因は手の使いすぎ?
手の末梢神経などの影響で、手のひらにしびれが起きる病気がいくつかあり、その中には手を使って作業する人に多く見られる病気として、増えてきているものもあります。
慢性的な肩こりがある場合は、胸郭出口症候群の可能性があり、悪化すると筋力が落ち、物を掴む力も低下するため、早めに病院で治療を行う必要があります。
3 首のヘルニアが手のひらのしびれの原因に?
人間の背骨は首から背中まであり、首の頸椎から胸椎、腰椎、仙椎、そして尾椎と個々の骨がつながってできており、この背骨が稼働するために、骨と骨の間にある椎間板と呼ばれるクッションがあります。
この椎間板が何らかの原因で飛び出し、脊髄や神経を圧迫することで手がしびれる原因になります。
椎間板に無理な力がかかり続けた結果、椎間板が破れて飛び出し、神経に触れて炎症が起き、これが手のひらのしびれにつながります。
4 脳の病気による手のひらのしびれは危険な兆候!
脳の血管が何らかの原因で詰まり、そこが手足の感覚に関わる場所だった場合、手のひらにしびれが起きます。
これらの脳の出血が原因で起きる手のしびれは、片方の手だけがしびれる、薄い手袋をはめた上から触っているようなぼんやりとしたしびれが特徴で、ほかにめまいや吐き気といった症状を伴います。
5 手のひらのしびれはこの方法で改善しよう
手がしびれているときに、すぐ改善する方法としては、ストレッチをする方法があります。
長時間同じ姿勢でいて、肩や肩甲骨がこわばった状態になるとしびれが起きやすくなるので、回したり伸ばしたりするストレッチがおすすめです。
ビタミンCは果物や野菜、ビタミンEは植物油やナッツ類、魚介類に多く含まれています。
また朝食を抜くと体温が上がらず、体が冷える原因となりますので、食事はきちんと3食、栄養のバランスのとれたものを食べるようにします。
さて、『手のひらのしびれに隠された怖い病気の5つの兆候と対処法』はいかがでしたか?
手のひらのしびれは、血行不良や手に関わる神経が何らかの原因で圧迫されたとき、また脳の病気でも起こります。
一時的なしびれでも、恐ろしい病気の前触れであることもあり、手のしびれは見過ごすと危険です。
神経質になることはありませんが、何度もしびれが起きる場合や長期にわたって症状が改善されない場合は、病院で診察を受けるようにしましょう。
また疲労やストレスも手のしびれを引き起こす原因となりますので、今回ご紹介した予防方法とともに、規則正しい生活とストレスのない生活を心がけましょう。
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