酔い覚ましの方法と速攻で効く食べ物と飲み物6選

酔い覚ましの方法と速攻で効く食べ物と飲み物

お酒は適量飲めば、血行がよくなって体を温めたり、気分を安定させるセロトニンというホルモンの分泌を促すなど、健康や美容に効果があります。

しかし、その時の体調や気分によって酔っぱらってしまうこともあります。

少し陽気になってしまう程度なら特に気にすることもありませんが、気分が悪くなってしまうととても残念ですよね。

また、お酒を飲んだ直後は大丈夫でも、次の日に体の重さや頭痛などの二日酔いとなってしまうのも困ってしまいます。

そこで今回は酔いを覚ます方法と、酔いを覚ますのに効果的な食べ物や飲み物をご紹介します。


酔い覚ましの方法と速攻で効く食べ物と飲み物6選


1 酔っている時、体はどうなっているのか


お酒による「酔い」は2種類あり、どちらかによって反応の出るタイミングが違ってきます。

2タイプの酔い

エチルアルコールが影響する酔い

お酒の成分であるエチルアルコールは麻酔作用があるので、脳を麻痺させてしまい「酔った状態」が起こります。

エチルアルコールは脳の中でも判断力や集中力、抑止力などのいわゆる「理性」の部分から麻痺させていくので、軽い興奮状態になります。

いつもは明るい人が泣き上戸になったり、いきなり怒ったりするのは、普段は「理性」でコントロールをしていたものが外れてしまったために起きるのです。

アセトアルデヒドが影響する酔い

体内でアルコールを分解するとアセトアルデヒドという有毒物質が作られ、これが血液中に溜まると、心拍数が増えたり、頭痛や嘔吐などの症状が出ます。

血液中のアセトアルデヒドは体内のALDH(アルデヒド脱水素酵素(ALDH)が、水と二酸化炭素に分解しますが、この分解が間に合わずにアセトアルデヒドが体内に残っていると、次の日に「二日酔い」の状態になります。

日本人はALDHの働きが生まれつき弱い人が多く、お酒に弱い人種と言われます。

このALHDは遺伝によって働きが決まり、たくさん飲んでも働きが良くなるものではありません。

自分の普段の飲める量をしっかり把握し、体調などに合わせて飲酒量を調節するようにしましょう。


2 水分を摂って酔いを醒ます


酔いを一刻も早く覚ますには、アルコール以外の水分を摂ることが有効です。

体内のアルコール濃度を薄めることで、アルコールを分解する肝臓の負担を軽くし、吸収を緩やかにします。

また、アルコールを分解し排出する際には尿となって排出されるため、アルコール以外の水分が必要になります。

アルコールを排出するために使う水分は、純粋アルコール量の20倍です。

5%の缶チューハイ(350ml)を1本飲んだ場合、アルコール量は17.5mlなので、水分は350ml必要になります。

飲みすぎたなと思ったら、なるべく早く水分を摂っておきましょう。


3 酔いを覚ますツボを押す


ツボとは、中医学、漢方医学に基づく概念で、「経穴」と呼ばれています。

体内の気が流れる道を「経絡」と言い、経絡のターミナル地点がつぼになり、体の様々な場所にあります。

ツボはその場所によっていろいろな効果があり、押したり温めたりすることで気の流れを整え不調を改善します。

酔いを覚ますツボ① 陽池

酔いを覚ますツボ・ 陽池

ツボの場所と効果

手の甲側にあるツボで、肝臓の血行をよくすることで働きを高めます。
手首の中心より少し小指側で、へこみがあるので手首を押しながら触っていくと見つけやすいです。

ツボの押し方

反対側の親指で10秒×3回押してましょう。

酔いを覚ますツボ② 曲泉

酔いを醒ますツボ・曲泉

ツボの場所と効果

膝の内側にあるツボで、肝機能の働きを高めると同時にむくみや体のだるさなども解消します。
膝を曲げたときにシワの内側の端にあり、これも押すと少しへこんでいます。

ツボの押し方

親指や太めのサインペンなどで、10秒ほど力を入れて押します。
※肝臓が弱っていると痛みを感じるので、飲みすぎのバロメーターにもなりますよ。


4 薬、サプリメントを飲む


アルコールの分解を促すサプリや薬を飲むことも、酔いを覚ますには効果的な方法です。

お酒にはウコンが効くという話はよく聞きますが、ウコンは体内に入ったアルコールをアセトアルデヒドなどに分解するための肝臓の動きを活発にさせる効果があります。

その他にもアルコールの分解を助ける成分はオルニチンL-システインがあります。

オルニチンは、しじみなどの貝に含まれるアミノ酸の一種で、体内に入ると肝臓でアンモニアの分解を助けたり、弱った肝臓の保護や食べ物に含まれるタンパク質を血液中に流れる血清タンパクに合成するのに役立ちます。

L‐システインも同じくアミノ酸の一種で、アルコールを分解する酵素の働きを助けたり、アセトアルデヒドを無害化します。

このような成分が入っている薬やサプリメントを持っておいて、飲みすぎたと思った時に飲むのがおすすめです。


5 酔い覚ましに効果的な食べ物はしじみ汁、カレー、チョコレート


お酒を飲んだ帰り道、寝る前に食べると酔い醒ましに効果のある食べ物をご紹介します。

酔い醒ましに効果のある食べ物

しじみ汁

しじみに含まれるアラニンとグルタミンというアミノ酸が肝臓の働きを高め、アルコールの分解を促進します。

カレー

カレー粉の黄色の元であるウコンに含まれるクルクミンは肝臓の解毒作用と胆汁の分泌促進作用があります。

解毒作用はエチルアルコールを分解する作用があり、胆汁はアルコールが分解された後の有害物質アセトアルデヒドを、無害な水と二酸化炭素に分解します。

チョコレート

酸素と糖分はアルコールの分解を助けます。アルコールが分解された後、糖分は体外に排出されてしまうので血糖値が下がってしまい、肝臓の働きが低下します。

チョコレートは糖分が素早く体内に吸収されるので、他の糖分より早く肝臓に働きかけることができます。

しじみ汁は酔い覚ましの定番ですが、カレーやチョコレートも意外に効果があります。

どれもコンビニで購入できますので、飲み会の帰りなどに立ち寄って試してみてくださいね!


6 酔い覚ましに効果的なトマトジュースとオレンジジュース


食べ物同様、飲み物の中にも酔い醒ましに効果のあるものがあります。

酔い醒ましに効果のある飲み物

トマトジュース

トマトのリコピンにはお酒による吐き気や頭痛の原因の、アセトアルデヒドの作用を抑える働きがあります。

さらにトマトの水溶性成分に含まれている糖類、グルタミンなどのアミノ酸などの成分がアルコールの分解を促進させることが分かっていますが、具体的にどのようなメカニズムで効果が出ているのかは研究中です。

オレンジジュース

オレンジジュースに含まれるビタミンCはアセトアルデヒドの分解を助けます。

トマト、オレンジをそのまま食べて、酔い醒ましにしようとするとなると、かなりの量を食べないと効果が得られませんので、栄養成分が凝縮されているジュースを飲むようにしましょう。


さて、『酔い覚ましの方法と速攻で効く食べ物と飲み物6選』はいかがでしたか?

酔ったなと思った後でもできる限りの対処をして、二日酔いのないスッキリした次の日を迎えたいですね。

体調や気分などの微妙な変化で酔いやすさは変わることもあるので、加減が難しいときもありますが、普段からできる限りほろ酔い程度でソフトドリンクに替えるなど、飲酒量の調節をするよう気を付けましょう。

それでも酔ってしまった場合にはぜひ紹介した方法を使ってみてくださいね。

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

酔い覚ましの方法と速攻で効く食べ物と飲み物6選

1 体調などに合わせて飲酒量を調節する
2 飲酒中の適度な水分補給で泥酔や二日酔いを防げる
3 ツボ押しで酔いが覚ませる
4 オルニチン、L-システインで酔いが覚ませる
5 しじみ汁、カレー、チョコレートで酔いが覚ませる
6 トマトジュースとオレンジジュースで酔いが覚ませる


今、あなたにオススメ

免責事項

copyright ライフスタイルNext