貧血時の吐き気を一刻も早く解決するための5ステップ 

Headache

仕事で頑張りを効かせたいときに突然、貧血に伴う頭痛やめまい一緒に吐き気が襲ってきた経験はありませんか?

貧血の症状として、頭痛と吐き気のセットで悩んでいる方は意外に多く、「何か重症な病気ではないか?」と考えると仕事にも力が入りませんよね。

ですが実はほとんどの場合、貧血時の頭痛と吐き気には原因が身近なところにあり、生活を見直すことで解決できるのです!

そこで今回は、貧血による頭痛や吐き気の原因、そして貧血時の吐き気を一刻も早く解決するための方法をご紹介します!


貧血時の吐き気を一刻も早く解決するための6ステップ


ステップ1 自分の貧血の度合いチェックする


自分は貧血気味だという自覚がある方もいれば、「どうも頭痛やめまい、吐き気が最近よく起こるようになってきた」という方もいらっしゃいます。

そこで、貧血度合いをチェックする方法をご紹介します。

  • ふとしたときに、めまいが起こる
  • ちょっとした運動や階段の登り降りで、息切れがする
  • 静かにしている状態から動くだけで、動悸がする
  • 運動などしていないのに疲れが取れない(いつも疲れている)
  • ダイエットが体調不良でいつも頓挫する
  • 食事のバランスを深く考えない
  • 食事の時間が不規則である
  • 普段から朝食を食べない
  • 食べ物の好き嫌いが多い
  • 甘いものに目がない
  • 顔色が青い、良くないと指摘されることが多い
  • 抜け毛や枝毛がある
  • 爪の色が薄赤色ではなく白い
  • 爪がスプーンのように大きく反っている
  • 口内が薄赤色ではなく白い
  • まぶたの裏が薄赤色ではなく白い

4つ以上当てはまるとう方は、貧血が深刻化する可能性があるので、要注意です!

もし貧血の自覚がこれまでなかったという方は、速やかに健康診断や病院で血液検査をしてもらいましょう。

血液検査をすると、具体的な赤血球の数値がわかりますし、貧血ではないかという心配もなくなりますよ!

貧血かどうかを診断する際には、赤血球数、ヘモグロビン値、ヘマトリック値の3つ数値で判断します。

赤血球数

正常値

女性:370万~470万個/ml
男性:430万~570万個/ml

ヘモグロビン値

正常値

女性:11.5~14.0g/dl
男性:13.0~17.0g/dl

ヘマトリック値

正常値

女性:36.0~46.0%
男性:42.0~47.0%

赤血球数は血液中の赤血球の数、ヘモグロビン値は血液中の酸素を運ぶヘモグロビンの量、ヘマトリック値は赤血球の割合を示す数値です。

通常、健康診断や医師の診断による血液検査の結果、赤血球数、ヘモグロビン値、ヘマトリック値が正常値より低い場合に貧血と診断されます。

自分の体の健康のことは、客観的な数値で判断するのが一番ですので、ぜひこの機会にチェックしてくださいね!


ステップ2 ぜひ覚えておきたい!貧血の原因


一般的な貧血は、血液中に含まれるヘモグロビンの量が足りなくなって起こる鉄欠乏性貧血と呼ばれるものです。

ヘモグロビンは赤血球に含まれる赤い色素のことで、これが欠乏することで、酸素が行き渡らずに貧血になるのをご存知でしょうか?

鉄欠乏性貧血の原因は、体内にに通常3~5gの存在する赤血球を作る鉄分、タンパク質の不足が主なものです。

まず、生活習慣で鉄欠乏性貧血の原因に思い当たることはないかチェックしてみましょう!

鉄欠乏性貧血の原因

食事の偏り

過剰なダイエットや食生活の乱れは思い当たりませんか?貧血のほとんどの原因が食事で十分な鉄分やタンパク質が採れていないことです。まずは食生活を改善してみましょう。

睡眠不足

忙しくてなかなか十分な睡眠時間が取れないということはないでしょうか?実は睡眠時間も鉄欠乏性貧血の原因の一つになっています。できるだけ睡眠時間を確保することを意識しましょう。

妊娠、出産による鉄分不足

妊娠、出産の期間は、鉄分が優先的に胎児の発育や胎盤の機能維持に使われるため、妊娠中には貧血になりやすいです。心身、出産の期間は特に意識して鉄分を多めに摂るように意識しましょう。

一方、血液の量自体が不足している虚血性貧血(失血性貧血)では、他にもいくつか原因として考えられることがあります。

上記で思い当たるものがなかった方は、こちらもあわせてチェックしてみましょう!

虚血性貧血(失血性貧血)の原因

生理による出血

女性の貧血でよくあるのは、生理のときの出血が多いため起こるものです。通常の生理時の出血量では貧血にはなりませんが、体調不良や疾患が合併することで、一時的に貧血になることがあることを知っておきましょう。

疾患や外傷による出血

胃潰瘍や十二指腸潰瘍など消化器の疾患や痔などで出血が伴う疾患や外傷により貧血を起こすこともありますので、これらの疾患や外傷がないかチェックしましょう。

骨髄の疾患

血液や赤血球作成がうまくいっていないときにも貧血の症状が表れますので、頭の片隅に置いておきましょう。

症状として頭痛やめまい、吐き気が伴うことがありますので、貧血の原因をはっきりさせてから対処していきましょう!


ステップ3 知らないとやばい!貧血時の吐き気の原因


貧血のときの吐き気はとてもつらいものですよね。

そんなつらい吐き気の主な原因を3つをご紹介します。症状に対処するためにも、ぜひ吐き気の原因をチェックしてみましょう!

貧血のときの吐き気の原因

消化器系の機能不全

食生活の乱れなどで胃が荒れていたり、腸の動きがよくないときに吐き気を伴います。
この場合、鉄分がうまく摂取できていない原因と、吐き気の原因が同じ消化器系の機能不全になります。

ストレス

ストレスは、勿論消化器系の働きを悪くしますが、それ以外にも心因性に頭痛やめまい、吐き気をもよおすこともあります。

消化器系の疾患

腫瘍やポリープが消化器系にできていることが原因で、吐き気をもよおすことがあります。
この場合、虚血性貧血と吐き気を併発します。

当てはまる原因はありましたか?吐き気をなくすためにも、ぜひ原因ははっきりさせておきましょう!


ステップ4 鉄分を効率よく摂取して貧血時の吐き気を解消する方法


鉄分を十分摂取することで、ほとんどの貧血は解消されます。ただ、実は鉄分の多い食べ物を食べるだけでは十分とは言えないのですね。

なぜなら、消化器系の状態や食べ合わせなどによって、鉄分を吸収量が変わってくるからです。

そこで鉄分をうまく吸収するための方法を5つご紹介します!

鉄分を効率よく摂取する5つの方法

栄養バランスを考える

鉄分やタンパク質を多く含む食事を心がけてましょう。
特に動物性の鉄分を多く含む食べ物は、ヘム鉄が多く含まれ、吸収されやすいためよく食べるように意識しましょう。

食生活の適切に

暴飲暴食などで胃腸に負担をかけることは、貧血や吐き気の原因の胃腸の機能不全に繋がります。
できれば規則正しい食生活と、ゆっくりとよくかんで食事をすることを意識しましょう。

良質な睡眠を取る

睡眠は鉄分の吸収に大きく影響します。
睡眠が不足している方は十分な睡眠を取り、鉄分が十分に吸収できる体を作りましょう。

お茶やコーヒーを控える

お茶やコーヒーに含まれるタンニンが、鉄分の吸収を妨げる効果があります。
食事前後の1時間はお茶やコーヒーは控えましょう

クエン酸やカルシウムを鉄分と同時に摂取する

鉄分の吸収を妨げる食べ物もあれば、鉄分の吸収を助ける食べ物もあります。
クエン酸やリンゴ酸、そしてカルシウムは鉄分の吸収をサポートする効果があるため、同時に摂取して効率よく鉄分を吸収することを意識するようにしましょう。

吐き気を伴う貧血が続くと、食べ物を受け入れられず、食欲もなくなりますよね。

そのようなときには、常温のリンゴジュースを少しずつ飲むと、吐き気を緩和してくれますよ。

また、栄養のバランスを整えて規則正しい生活に改善できたとしても、お酒の飲み過ぎはビタミン、カルシウム、マグネシウム、ミネラルの吸収を妨げることになり、鉄分補給や造血に影響が出てしまうため、適量を守るようにしましょう。


ステップ5 ストレスを取り除いて貧血時の吐き気を解消する方法


ストレスが原因で貧血と吐き気が起こっている可能性が少しでもある方、積極的にストレスを取り除くことを意識しましょう。

ストレスは消化器系や心因性の症状など多くの病気の元で、ストレスの原因(ストレッサー)がわかっているときは、ストレス軽減のためにストレッサーに働きかけるのもひとつですが、習慣化するだけで、ストレス解消に効果が出る方法がありますのでご紹介します!

ストレス解消に効果的な3つの方法

瞑想

瞑想はあまり馴染みのない方法かもしれませんが、近年ストレス解消に効果がある方法として注目されています。
ただ1日20分、静かに座るだけでも効果が表れます
ついつい雑念が沸き起こってくるのが普通なので、それらを起こるがままに任せてゆっくりと呼吸する時間をとりましょう!

エクササイズ

ヨガでもよいですし、体操などでもよいです。
有酸素運動を取り入れ、ストレスを燃焼させましょう。
ただし生理中など運動に制限がある場合、激しい運動は控えるようにしましょう!

睡眠

横になって眠ることはストレス解消の基本ですが、不安を抱えていたりすると寝つきが悪く、睡眠の質が落ちてしまいます。
アロマを炊いたり、癒しの音楽を流すなど、落ち着いて眠れる環境を整えてから眠るようにしましょう。

心因性のストレスは日常生活の中で蓄積されていき、ある日突然めまいや吐き気のような形で体の表面に出てきてしてしまいます。

ただ、頭痛やめまいがひどい場合、無理にエクササイズをすると貧血を悪化させることになります。

そのような場合には、横になった静かに目を閉じて、心を落ち着かせる瞑想、そして睡眠を取るようにしましょう。


ステップ6 貧血と勘違いされやすい立ちくらみによる吐き気


通勤で長い時間電車の中で立ち続けていたり、座り続けるなどした後に、頭痛やめまい、吐き気が起こることがあります。

これは一般的には立ちくらみと呼ばれる、脳貧血、起立性低血圧の症状で、長時間同じ姿勢を続けることで、脳に血液を送る自律神経の制御が上手くいかなくなることで起こります。

立ちくらみは、消化器系の病気や鉄分不足などで起こる貧血とはまったく別!至って健康体の方にも起こります。

立ちくらみの原因は、ストレスで自律神経が弱っていることのため、立ちくらみ予防はまずはストレスを溜めないこと、そしてストレスを上手に解消することが大切です。


さて、『貧血時の吐き気を一刻も早く解決するための6ステップ』はいかがでしたか?

ステップごとに対処することで、自分の症状の原因と効果的な対処方法が見つかったのではないでしょうか。

貧血時の吐き気は、原因がはっきりすればすぐにでも対処できるものがほとんどです。

ただ、消化器系の疾患などいくつかの重大な疾患では、今回紹介した解決法では改善が見られないものがあります。

貧血と吐き気が解消されない場合は、病院で血液検査を受けることができますので、不安な方は原因をはっきりさせるために一度お医者さんに相談してみましょう!

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

貧血時の吐き気を一刻も早く解決するための6ステップ

ステップ1 自分の貧血の度合いチェックする
ステップ2 ぜひ覚えておきたい!貧血の原因
ステップ3 知らないとやばい!貧血時の吐き気の原因
ステップ4 鉄分を効率よく摂取して貧血時の吐き気を解消する方法
ステップ5 ストレスを取り除いて貧血時の吐き気を解消する方法
ステップ6 貧血と勘違いされやすい立ちくらみによる吐き気の対処法


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