息を吸うと左胸が痛い!潜む病気の前兆とすぐできる症状緩和法5つ

息を吸うと左胸が痛い!潜む病気の前兆とすぐできる症状緩和法5つ

あなたは呼吸をする時、息を吸うと左胸が痛いことはありませんか?

または、左胸がぎゅっと締め付けられるように痛くなるのが、心臓や肺などの病気なのではないかと、心配になることはありませんか?

一言で「左胸が痛い!」と言っても、症状や種類はいくつかあります。

そこで今回は、息を吸う時に「左胸が痛い!」と感じる不安な症状とその緩和法をご紹介します。


息を吸うと左胸が痛い!潜む病気の前兆とすぐ出来る症状の緩和法5つ


1 左胸が痛いのは病気?よく疑われる心臓の病気


息を吸うと左胸が痛い場合、まず考えられるのが心臓の病気の可能性です。

そこで左胸が痛いことがある心臓の病気には、どのようなものかをご紹介します。

心臓の病気の原因と種類

狭心症

狭心症は、動脈硬化などで心臓に十分な血液と栄養を、送れなくなる病気で、普段は自覚症状がほとんどないのですが、運動後などの体に負担のかかることをした時、寒暖差が激しい時に、胸が痛くなったり苦しくなったりします。

急性心筋梗塞

急性心筋梗塞は、狭心症が悪化すると、起こる可能性が高くなります。
左胸の痛みが30分以上続く、息を吸うと左胸が急激に痛い、左胸の痛みと同時に呼吸困難に陥る、左胸の痛みと呼吸の異常や意識障害があるなどの症状は、命が危険を伴うことがあります。

心臓神経症

心臓神経症は、自律神経失調症の症状で、過労や過度のストレス、精神的な不安感、焦燥感、抑うつ状態などで、心拍数が増えて心臓病の症状を発症するほか、息を吸うと左胸が痛くなるほか、動悸や息切れ、めまいも伴います。

心筋炎

心臓の筋肉である心筋に炎症が起こる心臓の病気です。
心筋炎では、寒気や高熱、頭痛、筋肉痛などの、風邪によく似た症状が出やすくなります。

心膜炎

心臓をおおっている心膜に炎症が起こる病気で、発熱があり、息を吸うと左胸が痛いという症状を含む、心臓発作のような胸痛がありますが、軽い症状だと食欲不振、倦怠感などがあり、そのほか呼吸困難の症状が挙げられます。

心房細動

心臓にある心房が収縮と拡張を規則正しく出来なくなるのが、心房細胞(不整脈)です。
息を吸うと左胸が痛いのは、息切れや息苦しさも伴った自覚症状で、めまいなども起こします。
主に加齢が原因で中高年以上の男性に起こる病気ですが、女性もホルモンの分泌バランスが崩れ始める更年期に発症することがあります。

息を吸うと左胸が痛い症状の裏には、命にかかわる病気も多数あることが分かりますよね。

ぜひセルフチェックをして、当てはまる項目がある方は、心臓外科を受診しましょう!


2 肺の病気?左胸が痛い病気4種類


息を吸うと左胸が痛いとき、心臓共に疑うべきなのが肺の病気です。

そこで肺の病気の中で、左胸の痛みが伴うものをご紹介します。

左胸が痛い!肺の病気4種類

肺血栓塞栓症

肺血栓塞栓症は急性の場合、エコノミークラス症候群と呼ばれ、息切れや左胸の痛みなどの他に、突然心臓が止まってしまうこともある病気です。

肺気胸

肺気胸は、肺に穴が開いて空気が入り込み、溜まっていくことで肺が圧迫される症状です。

肺がん

肺がんは、左右の肺のどちらにでも発症する病気ですが、進行すると骨や脳、肝臓などにも転移しますので、命にかかわる病気です。

胸膜炎

急性胸膜炎は主に、ウイルスや細菌などが原因になって、呼吸困難や発熱、息を吸うと左胸が痛いなどの症状が出ます。

息を吸うと左胸が痛む肺の病気の中で、肺血栓塞栓症は、糖尿病、高血圧などの生活習慣病がある人、肥満の人などが、長時間同じ姿勢で過ごしていたり、過度なストレスを感じる状況で発症しやすいのが特徴です。

ただ、肺血栓塞栓症は、無理な姿勢で長時間過ごす、ストレスや運動不足、水分不足などで発症率が上がるため、日ごろからイスに腰かけるときなど、1時間に1回、3~5分かかとの上げ下ろし、100ml程度の水分補給を欠かさないことで予防することができます。

呼吸のときに左胸の肺に違和感を感じたら、内科か呼吸器内科を受診するようにしましょう!


3 深呼吸をすると肋骨が痛い!肋間神経痛


心臓や肺の病気ばかりが、左胸の痛みを生じさせるわけではありません。

肋骨がズキッ、ズキッと、刺すように痛む場合は、肋骨に沿って存在する肋間神経が、何かしらの異常によって刺激を受け、肋間神経痛になっています。

深呼吸をしたり、急に大きな声を出したり、悪い姿勢を続けていたのを正した時など、肋骨が動く体勢でも、痛みが出やすくなります。

肋間神経痛の症状はしばらくすれば緩和されますが、痛みが続くようであれば、他の病気の可能性もあるため、まずは内科を受診するようにしましょう。


4 息を吸うと左胸が痛い!自分で出来る緩和法5つ


心臓、肺、肋骨などの病気ではないけれど、息を吸うと左胸が痛い場合は、何らかの原因で「左胸が痛い!」と感じてしまっています。

そこで、心臓、肺、肋骨などの病気ではない左胸の痛みの原因と、痛みを緩和する方法をご紹介します。

息を吸うと左胸が痛む原因と痛みを緩和する方法

ストレス

ストレスを長期間感じたままにしていると、交感神経のスイッチが働いたままになってしまい、自律神経失調症という病気を発症することがあります。
自律神経失調症は、自律神経調整剤や精神安定剤などの薬物療法などで、調子を崩した自律神経を整えていけば回復できます。

疲労

体に疲れが溜まると、血液循環が乱れるようになり、心臓に痛みを感じることがあります。
寝る1時間前に、38~40℃のぬるめの湯船に20~30分ほど、ゆったりと浸かって、血液循環を改善しましょう。

姿勢を変える

デスクワークなどで、長時間同じ姿勢でいると、首や肩、腰などに自然と余分な力が入り、呼吸が乱れがちになることがあります。
1時間に1回、3~5分、席から立ち上がって首を回したり、腕を回したりして。縮こまっていた筋肉の負担を減らしましょう。

呼吸法

息を吸うと左胸が痛い時は、痛みで呼吸が浅くなります。
その場合には、3~5秒かけて、鼻からゆっくり深く息を吸い、さらに10秒ほどかけて、鼻または口から少し強めにゆっくり息を吐く腹式呼吸を実践しましょう。


5 痛みの程度は?継続時間は?受診の前にチェックすること


心臓の病気や、肺の病気、肋間神経痛など、自然に息を吸うと左胸が痛いということがある場合は、必要な情報を自分で集めた上で医療機関を受診しましょう。

医療機関の受診前にチェックすること

左胸の痛みの種類と強さ

息を吸った時に痛い、咳をした時に痛いなど、自分が痛みをどのように感じているか、医師に伝えられるようにしましょう。

左胸の痛みが継続した時間

痛みが始まってから収まるまで、どのくらいの時間が経ったかを、医師に伝えられるようにしましょう。

左胸が痛む場所

左胸が痛む場所が、日によって違う場合もあります。
具体的に左胸のどこが痛むのか、メモなどに残しておきましょう。

そのほか、左胸の痛みと共に、咳や発熱、嘔吐や、痰が出る、背中も痛いなど、併発していることがあれば、伝えられるようにしましょう。


さて、『息を吸うと左胸が痛い!潜む病気の前兆とすぐできる症状緩和法5つ』はいかがでしたか?

心臓の病気、肺、肋間神経痛など、息を吸うと左胸が痛い時に気になる症状が、たくさんの種類があることが、分かります。

「左胸が痛い!」と不安になったら、今回ご紹介した緩和法をいくつか試してみれば、重篤な病気かどうかの判断もしやすくなります。

大切なのは、普段の体調からの異変に気がつくことと、異変を感じたら医療機関を受診することです。

特に、心臓の病気は命にかかわることもありますので、先延ばしにせず、自分の情報を持って、医師に相談しましょう!

まとめ

息を吸うと左胸が痛い!潜む病気の前兆とすぐできる症状緩和法5つ

1 左胸が痛いのは病気?よく疑われる心臓の病気
2 肺の病気?左胸が痛い病気4種類
3 深呼吸をすると肋骨が痛い!肋間神経痛
4 息を吸うと左胸が痛い!自分で出来る緩和法5つ
5 痛みの程度は?継続時間は?受診の前にチェックすること


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