膝が痛いときにチェックすべき8つの病気の原因と対処法

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歩くたびに響く膝の痛みはとても不穏なものですよね?

膝が痛いのをなかったことにして、意識せずにいられないほど膝が痛いときだけ軟膏などを塗って適当にやり過ごしてはいませんか?

膝の病気はほっておくと重症化するものも多く、そのため膝が痛い根本的な原因や病気を知って早急に対処することがとても大切です!

そこで今回は、8つの膝の症状と対処法を、5つの原因別に分けてご紹介しますので、当てはまるものがないかをチェックしてみてください。


膝が痛いときにチェックすべき8つの病気の原因と対処法


1 加齢が原因の膝の病気とその対処法


30代を過ぎるとなんとなく疲れやすくなったりすることってありますよね。

まだまだ若いと思っていてもやはり年齢を重ねると体のパーツにもガタがくるのは自然なことですが、膝は意外にも早く加齢による症状が出やすいパーツなのです!

そこで加齢によって出やすい3つの膝の病気の症状と対処法をご紹介します!

変形性膝関節症

概要

主に加齢が原因で膝関節の軟骨や半月板がすり減って変形した症状です。
膝が痛いときに実は真っ先に疑うべき病気なのですが、加齢だけではなくケガや関節リウマチなどほかの病気が原因で膝軟骨がすり減って起こることもあるため、原因に合わせた治療が必要になります。

変形性膝関節症の気になる症状

  • 動かし始めに膝が痛い
  • 膝がこわばる
  • 膝の曲げ伸ばしができない
  • 膝がきしむ

変形性膝関節症の対処法

激しく膝が痛いときと腫れているときは安静が第一です。
受診してヒアルロン酸の関節内注射で関節部分がこすれるのを軽減させて症状が軽くなったら、関節周りの筋トレや関節可動域を広げる訓練と関節内注射の継続で症状を和らげると良いです。

膝蓋骨不安定症

概要

先天的、あるいは加齢によって膝の皿が脱臼しやすくなる症状です。
膝が痛いのに合わせて膝関節の動きが不安定なのが特徴です。

膝蓋骨不安定症の気になる症状

膝に不安定感がある
膝関節が腫れる

膝蓋骨不安定症の対処法

サポーターなどで不安定な膝を固定することと、動きや負担の少ない生活を送ることが基本です。
痛みが治まってきたら筋トレをして膝周りを安定させるのが良いです。

関節水腫

概要

加齢にともなって軟骨がすり減り、そのカスが関節包を刺激することで膝に炎症が起こします。同時に膝関節の中に関節液がたまった状態です。

関節水腫の気になる症状

  • 膝が腫れて痛い
  • 膝がだるい
  • 膝の皿を押したときに浮いているような感じ
  • 膝のぐらつきや動きの悪さ

関節水腫の対処法

膝を温めて痛みを緩和させます。早めに受診して薬物療法で治療しましょう。
治療後には膝関節のストレッチを行い関節可動域を広げます。
もし症状が改善されない場合は手術を検討しましょう。

「加齢なんて私にはまだ関係ないし、、、」と思っている方!実は紹介した3つの病気は30代以降の女性が発症しやすい膝の病気なので注意が必要です!

薬で痛みを軽減する薬物療法の他にも、ある程度痛みが治まった後にストレッチや筋トレ運動療法で膝の痛みを軽減と再発予防をしていくこともできます。

詳しくは膝の痛みの原因に潜む怖い病気の兆候と薬に頼らない対処法5つをご覧ください。


2 使いすぎが原因の膝の病気とその対処法


昔部活動で陸上競技や自転車など膝に負担をかけるスポーツされていた方は、そうでない方に比べれば膝の病気が出てくるリスクが高くなる傾向にあります。

それでは膝の使いすぎで出てくる病気の症状と対処法をご紹介します!

膝蓋軟骨軟化症

概要

10~20代の女性に多く見られる膝の病気です。膝の使いすぎやケガ、筋力不足、X脚、足に負担がかかる歩き方などが原因で、膝の皿の裏側にある軟骨が太ももの骨とこすれてすり減り、炎症を起こしている状態です。

膝蓋軟骨軟化症の気になる症状

  • 動かすと膝が痛い
  • 皿を押すと膝が痛い
  • 膝の皿あたりに違和感がある
  • 膝に不安定感がある

膝蓋軟骨軟化症の対処法

症状が軽い場合には安静にして、薬やシップなどで痛みを押さえて対処しましょう。
痛みが治まってきたら筋トレをして膝周りを安定させます。
症状がひどいときや数か月間痛みが治まらなければ、お医者と相談して手術も検討しましょう。

膝が痛いという症状が出ることで、はじめて膝の頑張りに気づくこともありますよね。

膝に無理をかけないために膝周りの筋肉をつけておくことも必要ですし、なるべく膝の負担の少ない生活を心がけましょう。

痛みが出てきたら症状をチェックして手遅れになる前にすぐ対処しましょうね!


3 生活習慣が反映する膝の病気とその対処法


膝は生活習慣が出やすいとてもデリケートなパーツであることをご存知でしたか?

生活習慣の乱れやストレスを抱えた生活の自覚がある方で、体重で膝が痛いのとは少し違う痛みがある場合は注意が必要!

症状に当てはまる項目がないかぜひチェックしてみてくださいね!

痛風

概要

肥満や運動不足、ストレス、プリン体を多く含む食品の食べ過ぎなどが原因で起こります。
血液中の尿酸の増加により、痛みの発作や腎臓機能が低下した状態です。

痛風の気になる症状

  • 足の親指のつけ根の関節が激しく痛い
  • 膝関節に激しい痛みがあり、赤く腫れ熱を持つ
  • 夜中に激しく膝が痛い

痛風の対処法

実は痛風は一度かかると完治しない病気です。
つまり痛風の症状を緩和するための薬による治療と食事療法が対処法になります。

『痛風=男性がかかるもの、太っている人がかかるもの』と思われている方もいるかもしれませんが、女性で発症する方も増えていますし、外見は痩せているが隠れ肥満の方も発症するケースがあります。

痛風による膝の痛みに関しては、食事療法を続けることに合わせて、ウォーキングなどの運動の習慣をつけて体重を落とし、膝への負担を少なくすることが重要になります。


4 スポーツや衝撃が原因の膝の病気とその対処法


バスケットボールやバレーボールなどのスポーツで膝を痛めたことのある方、あるいは事故などで膝を打つなどした方は、膝の組織にまで損傷があることで痛みが発症している可能性があります。

半月板損傷

概要

膝のクッションの役割をしている半月板。この半月板が強い衝撃や負荷によって欠けたり裂けたりした状態です。

半月板損傷の気になる症状

  • 膝が引っかかったように痛い
  • 膝の曲げ伸ばしができない
  • 膝に力が入らない
  • 膝関節部が腫れる

半月板損傷の対処法

半月場損傷部に負担をかけないような生活を送ることが重要になります。
痛みがあれば半月板に負担がかかっているサインなので、痛くない姿勢や動きを心がけましょう。
半月板損傷の症状が強い場合は、長引かせると正常な部分にも変性や損傷や膝関節拘縮を起こすことがあるので、お医者さんと相談して手術を検討しましょう。

靭帯損傷

概要

膝を激しく動かしたりぶつかったりした衝撃で膝の靭帯が傷つき、裂けたり破けたりした状態です。

靭帯損傷の気になる症状

  • 膝に不安定感がある
  • 歩いていて突然膝がガクンと落ち込む

靭帯損傷の対処法

安静にして、薬などで痛みを緩和することで様子を見ましょう。
靭帯損傷は自然治癒することも多いのですが、前十字靭帯損傷など、部位や損傷の程度によっては手術が必要になりますので、痛みが続く場合は病院へ行くようにしましょう。

半月板損傷、靭帯損傷は共に痛みが治まってきたら、関節周りの筋トレをしていくのが再発予防に効果的です。


5 関節リウマチが原因の膝の病気とその対処法


関節リウマチというと「私には縁のない病気」と思われる方もいるかもしれませんが、実は男性より女性の発症率が3~4倍という病気なのです!

関節リウマチ

概要

原因がまだ特定されていない免疫システムの異常で、自分で自分の関節組織を攻撃してしまい炎症や関節の破壊が起こる症状で、30代から50代にかけての発症が多く見られます。

関節リウマチの気になる症状

  • 膝、指、手首、肘など、多くの関節がこわばる
  • 手や手首の関節が最初にこわばることが多い
  • 指、手首、膝など、左右両方に腫れや痛みがある
  • 安静時でも手や手首、膝が痛い、動くとさらに強く痛む
  • 膝の皿に指先くらいの大きさのしこりができる

関節リウマチの対処法

薬による治療が中心となります。

実は関節リウマチは簡単な検査で発見することができ、費用は病院によって異なりますが、おおむね5,000円~10,000円程度ですので、リウマチの症状に該当する方は早めに病院で診てもらいましょう。


さて、『膝が痛いときにチェックすべき8つの病気の原因と対処法』はいかがでしたか?

膝が痛いと何もかも億劫になったり、気分が滅入ってしまったりするものですが、正しく原因と症状を押さえて、極力膝に負担をかけないように工夫した生活を送ることが重要になります。

痛みがひどいときには仕事や家事を休んで、まずは安静にするようにしましょう!

さらに今回紹介した膝の痛みに関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

膝が痛いときにチェックすべき8つの病気の原因と対処法

1 加齢が原因の膝の病気とその対処法
2 使いすぎが原因の膝の病気とその対処法
3 生活習慣が反映する膝の病気とその対処法
4 スポーツや衝撃が原因の膝の病気とその対処法
5 関節リウマチが原因の膝の病気とその対処法


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