日々、忙しいという理由で睡眠時間を減らしていませんか?
そして、中には寝つきが悪くてほとんど眠れていないという方もいらっしゃいますよね。
寝不足の状態が何日も続くと、様々な症状があらわれます。
特に、腹痛や下痢の症状は非常につらく、寝ようと思ってもその痛みのせいで眠れなくなってしまいます。
このままでは悪循環になって、腹痛よりも更にひどい症状に悩まされることになります。
そのため、何としてでも腹痛を治してしっかり睡眠をとる必要があります。
そこで今回は、寝不足が続いたときの腹痛や下痢の原因と、快適な睡眠を得るための方法をご紹介します!
寝不足が続くと起こる腹痛と下痢の原因と解消法7つ
1 寝不足による腹痛と下痢は自律神経の乱れが原因
寝不足の状態が続くと起きる腹痛と下痢は、自律神経の1つである交感神経が活発に動くことで発症します。
交感神経が優位な状態だと、血液の巡りが悪くなり腹痛や下痢、手足が冷えるなどといった症状が出てきます。
これらの症状を治すためには、交感神経から副交感神経に切り替える必要があります。
副交感神経は、体がリラックスしている状態になると動き出します。
本来は、この2つの神経が切り替わることで体調を維持していますが、寝不足が続くとバランスが崩れて体の機能を弱くしてしまいます。
そして、腸には自律神経の網が張り巡らされているので、バランスが崩れると異常が出やすくなります。
特に、体調が悪くなったときお腹に異常が出やすい方が寝不足になると、すぐに腹痛や下痢といった症状があらわれます。
改善するためには質の良い睡眠が必要になりますが、このまま更に寝不足が続くととてもつらい症状が出てきます。
その腸の症状で気を付けたいのが、過敏性腸症候群です。
睡眠不足の方がなりやすい過敏性腸症候群は、腸に異常が見られないのにひどい下痢や腹痛になる症状です。
この病気は自律神経が乱れることで発症するので、治すためにはしっかり睡眠を取ることが重要になります。
しかし、腹痛や下痢のせいで寝付きにくくなっていると、いつまでも治すことができません。
そのため、質の良い睡眠を取るためにも、入眠しやすい状態にすることが大切になります。
2 コーヒーを飲む習慣がある方は要注意
夜にあまり眠れなくて寝不足の状態が続いていても、朝起きるのはつらいものがありますよね。
そして、「このままでは体が目覚めない」という理由でコーヒーを飲む方は、更に腹痛を悪化させてしまっています。
睡眠はストレス解消方法の中でも最も効果があります。
しかし、寝不足の状態ではストレスが全く解消されていないまま起きていることになります。
寝不足で胃が弱っている状態に、コーヒーのような刺激物を体に入れると、ストレスが溜まる上に、更に腹痛を助長させてしまいます。
このままでは悪循環なので、これ以上悪化する前に胃に優しいものを食べることが大切になります。
そのため、朝にコーヒーを飲む習慣がある方は、寝不足だと感じたら控えてくださいね。
3 胃の調子を回復させるための食事
寝不足による腹痛や下痢の症状は、食事内容を変えることで抑えることができます。
寝不足を解消しようとしても、お腹の調子が悪いとなかなか寝ることができません。
そのため、刺激の少ない食事を取ることが重要になります。
刺激的なものを食べると、それを消化しようと胃が動き出しますが、寝不足で体が弱っている状態だと、かなりの負担になってしまいます。
これらの食べ物は刺激が強いので、「寝不足で疲れているけど食べたい!」と思っても食べないようにしてください。
胃に負担をかけてしまうと、更にお腹の調子が悪くなって下痢が止まらなくなったり、吐き気を催したりするなど、ひどい状態にまで追い込まれます。
このような事態を避けるためにも、野菜や乳製品など胃に優しい食べ物を食べることが大切です。
そして、更に胃の負担を軽くさせるために、食材が柔らかくなるまで火を通して、食べる量を少なくするとかなり軽減することができます。
消化に良い食事は、過敏性腸症候群になってしまった方にも有効な手段なのでぜひ試してみてくださいね!
4 体を温めて睡眠の質を上げる
腹痛が続くと、痛みのせいで眠れなくて毎日寝不足になってしまいますよね。
そんなときは体を温めてリラックス状態に持っていくことが大切です。
体が冷えていると、眠れなくなる以外にもストレスが溜まりやすくなります。
ストレスはお腹の痛みを更に悪化させてしまうので、治すためにも溜めないようにする必要があります。
体が温まると寝付きやすくなり、睡眠によってストレスも軽減されて腹痛も治まります。
体を温める方法は、就寝1時間前の入浴や胃に優しい食事、動く余裕があれば寝る2時間前の軽い運動も効果的です。
これらを行うと、体がリラックスモードになるのですぐに寝られます。
更に腹痛を軽減させるためには、お腹を中心に温めると効果があります。
ただし、激しい運動や熱すぎるお風呂は逆に眠れなくなってしまうので、無理をしすぎないことが体調を整えるコツです。
5 目を閉じて脳を休ませる
寝不足による腹痛は、睡眠が足りていないことで起きる症状です。
これを解消するためには夜にしっかり睡眠を取ることが重要ですが、時間がまだ昼間だとゆっくり寝るわけにはいきません。
そして、たとえ目の前に自分のベッドがあったとしても、昼に寝るのはおすすめしません。
ここでぐっすり寝てしまうと、夜に眠れなくなってそのまま朝を迎えてしまいます。
ではどうすれば良いのかというと、「20分ぐらい目を閉じている」これだけで脳を休ませることができます。
ここで気を付けることは、本格的に寝ないことです。
20分より長い時間目を閉じていると体が睡眠モードになり、無理やり起きると逆に疲れてしまいます。
短い時間目を閉じているだけなら、夜に眠れなくなる心配はありません。
少しでも脳を休ませると、ストレスや疲労感が軽減されて夜も眠れるようになります。
夜にしっかり寝られたら、毎日続く腹痛も治すことができるので、我慢できないほどではないけど、慢性的にお腹の痛みが続いている方はぜひ試してみてください!
6 どうしても我慢できないほどの痛みは胃腸薬を飲む
寝不足による腹痛や下痢は、我慢ができないほどひどくなる場合があります。
食事の改善や体を温めるといった行為は、お腹の痛みに余裕がある方なら可能ですが、動くのもつらいぐらい症状が重くなっていると、何をするにも億劫になります。
そんなときは、お腹の痛みを和らげるためにも胃腸薬を飲むことが大切ですので、寝不足でひどい腹痛に襲われる方は、常に手元に用意しておきましょう。
腹痛や下痢を治すためにも睡眠は必要ですが、寝られないほどの痛みがある方は、寝付くまで抑える必要があります。
そして、胃腸薬には様々な種類があります。
自分に合ったものを服用しなければ効果はないため、病院に行ったりドラッグストアの薬剤師に症状を伝えたりして、適切な薬を選んでもらいましょう。
7 ツボを押して一時的に解消する
お腹の痛みはツボを押すことで一時的ではありますが、解消することができます。
腹痛に効くツボは中脘(ちゅうかん)と呼ばれていて、おへそとみぞおちの間にあります
このツボを押すと腹痛が治りますが、大元である寝不足を解消しなければまた再発してしまいます。
そのため、ツボを押して腹痛を治したら薬を飲んだり、胃に優しい食事をしたりして寝不足を解消するための準備を行うことが大切です。
そして、夜になったら間違っても夜更かしをしようとは思わないで、さっさと眠って腹痛や下痢を治しましょう!
寝不足によって引き起こされる腹痛や下痢は、放っておくと過敏性腸症候群といった症状にまで発展します。
この腹痛を治すためには、寝不足を解消しなければなりませんが、眠れないことによるストレスで更に寝付きにくくなっている状態なので、リラックスをして入眠する姿勢にすることが大切になります。
しかし、お腹が痛いままだと気になって眠れません。
そんなときは、胃に優しい食事をしたり、ひどい状態なら薬を飲んだりして痛みを和らげ、その隙に寝るようにしましょう。
寝不足が解消されれば、自然と腹痛や下痢は治まるので、自分の体を労わってあげてくださいね。
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