直腸性便秘の原因と速攻解消のための5つの方法

直腸性便秘の原因と速攻解消のための5つの方法

直腸性便秘は慢性化した便秘の症状で、排便しづらい、硬い便しか出ないなどの症状から、悪化すると肛門や腸に別の疾患を引き起こす恐れがあるなど、早期に治すことが大切になります。

ただ、便秘解消法がたくさんあるように、便秘にも直腸性便秘を初め様々なものがあるため、症状に合った対処法をしないといけません。

そこで今回は、直腸性便秘に絞って原因と対処法をご紹介します。


直腸性便秘の原因と速攻解消のための5つの方法


1 直腸性便秘とは?


便秘の種類には慢性便秘と急性便秘の二種類に分けられます。

慢性便秘とは便秘の症状が慢性化し、病気が原因の場合もあります。

直腸性便秘は慢性化した便秘の症状のうちの一つに挙げられます。

直腸性便秘の症状には次のものが挙げられます。

直腸性便秘の症状

  • 排便しづらい
  • 硬い便である
  • 排便時に痛みや違和感がある
  • 排便に時間がかかる
  • 排便後も腸に残ったようにすっきりしない
  • 便意に鈍感になる
  • 便秘薬を服用すると下痢を起こしやすい

直腸性便秘にはこのような症状が見られます。

硬い便や排便がスムーズに行われないなどの特徴があり、腸や肛門を傷つけやすくなってしまいます。

慢性的な便秘に悩まされる人の多くがこの直腸性便秘の傾向にあります。

排便後もすっきりした感じが残らず、便が残っていない状態でも腸に負担をかけてしまいがちです。

直腸性便秘には肛門や腸に別の疾患を引き起こす恐れもあるので、早期解決が望ましいでしょう。


2 直腸性便秘の原因


慢性便秘の一つである直腸性便秘は便が硬い、排便しづらいなどの特徴があります。

便秘の原因は様々ありますが、この直腸性便秘にも原因があります。

以下に主な原因を挙げてみました。

直腸性便秘の原因

  • 便意の我慢
  • 直腸瘤
  • 骨盤底筋の緊張
  • 浣腸の繰り返し使用
  • 老化による神経の低下

直腸性便秘の原因は主に排便がスムーズに行われないために引き起こす症状です。

便意を催しても、それを我慢してしまえば脳からのサインを無視してしまうことになり、やがて排便サインが感じ取りにくくなり便秘になりやすくなります。

老化により神経の働きが鈍くなることでも、排便のサインが受け取りづらくなります。

また、肛門付近に問題がある場合に排便が正常に行われず、結果的に便秘にもなりがちです。

骨盤底筋とはアニスムスとも呼ばれ、意識的に力を入れることで肛門付近の筋肉が緊張してしまい、肛門を閉じてしまいます。

直腸性便秘の特徴に下痢を引き起こしやすいというのもありますが、浣腸や薬により不自然な排便を促すために脳からの排便サインが正常に行われないためです。

直腸性便秘には脳からの排便サインが正常に受け取れなかったり、肛門付近に問題がある場合に引き起こしやすい便秘です。

まずは自然な排便を行うことが町長性便秘の改善への近道です。


3 直腸性性便秘になりやすい人の特徴


便意を我慢したり、腸や肛門などに問題がある人ほど直腸性便秘になりやすい傾向です。

腸や肛門に問題がある人は痛みなどで排便を恐れ正常に排便を行えない人か、便意を催しているにもかかわらず何らかの理由で我慢している人に見られます。

直腸性の便秘になりやすい人は次のような特徴があります。

直腸性便秘になりやすい人の特徴

  • いつもトイレを我慢する
  • 痔などの肛門に病気や疾患がある
  • 直腸瘤がある
  • 出産や子宮摘出経験がある

日常的に便意を我慢する人は、朝などの忙しい時間に便意があっても他を優先し後回しにする人や自宅以外に排便行為に抵抗のある人に見られる傾向です。

便秘の時など排便時にいきみすぎて腸に直腸瘤ができてしまうこともあり、このことで物理的に排便の妨げになってしまい悪化することもあります。

出産後や子宮摘出後にも直腸瘤はできやすいので注意が必要です。

排便に抵抗がある人や、忙しいなどの理由で排便の優先度を下げてしまいがちな人、痔や腸に疾患がある人はこのような直腸性便秘になりやすいのです。

排便行為は日常生活において大事な行為です。

軽んじることの無いように、疾患がある人は早めの治療を行いましょう。


4 直腸性便秘の解消法


慢性便秘である直腸性便秘はその名のとおり日常的に便秘になっている人を指します。

解消するには日常的に排便を促すようにする必要があります。

物理的に排便を妨げられている人はその原因を取り除くことが先決です。

それでは直腸性便秘の効果的な解消法をご紹介します。

直腸性便秘の解消法

便意を我慢しない

当然のことですが我慢をして便意の妨げをせずに自然な排便を行いましょう。

食物繊維を摂りすぎない

食物繊維を摂りすぎて腸を刺激することは逆効果なので適度な量に抑えましょう。

骨盤底筋を緩める

骨盤底筋の緊張により直腸に便が溜まりやすくなるので、腹筋や背中の筋肉に意識を向けるなどしましょう。

基本は我慢をしないことですが、腸に刺激を与えないことや骨盤底筋の緊張を解くことが重要です。

便秘には食物繊維が良いと言われますが、摂りすぎはかえって刺激を与えることになります。

この場合は納豆、オクラ、山芋のような水溶性の食物繊維を摂り排便を促しましょう。


5 骨盤底筋の緩め方


排便のサインが正常に受け止められるようになれば直腸性便秘の解消の一歩です。

あとは正常に排便が行われる必要があります。

物理的な排便の妨害以外ですと、肛門周りの筋肉が排便をスムーズに行わせる必要があります。

骨盤底筋の緊張は直腸瘤の原因にもなりやすく、他の症状を併発させる恐れがあります。

今回は骨盤底筋の緩め方についてご紹介しましょう。

骨盤底筋の緩めるトレーニング

①姿勢を正しく立ち、おなかとお知りに片側ずつ手を当てます。
②体の力を抜いておへそと肛門に軽く力を入れてそれを2~3回繰り返します。
③おへそと肛門をゆっくりとした動きでぎゅっと引き締めてゆっくり緩めるを2~3回繰り返します。
④おへそと肛門を締めながら腰をぐっと持ち上げた状態でゆっくり緩めるを2~3回繰り返します。

これを一日のうちに1セットで10回、少なくても5回は繰り返しましょう。

およそ二時間おきにやるのがベストです。

骨盤底筋トレーニングのポイント

骨盤底の筋肉のみで運動すること。

おならを我慢するときに収縮させている筋肉が骨盤底筋にあたる部分なので、動かすときはその部分を意識して、他の筋肉を動かさないようにするのがコツです。

勢いをつけずにゆっくりとやること

同じ動作を繰り返すと勢いをつけがちですが、体に余分な力を入れずゆっくりとしっかり確実にやることがポイントです。

体勢にこだわらず行なえる手軽さ

動かす場所は場所や体勢に制限がないので寝た状態やお風呂、通勤時でもできるので自分のやりやすいときに行えます。

骨盤底筋を鍛え筋肉をほぐすことで、肛門が閉められ排便の妨げを防ぐことが可能です。

この骨盤底筋トレーニングは時と場所を選ばずに行えるのが最大の利点です。

慢性的便秘である直腸性便秘の改善にはうってつけのトレーニングですので、ぜひおこなってみてくださいね!


さて、『直腸性便秘の原因と速攻解消のための5つの方法』はいかがでしたか?

日常的に便秘になる方の多くはこの直腸性便秘の可能性が高いのです。

しかしながら、今回のまとめたポイントを一つずつ理解し、実行することで必ずや改善が期待できます。

便意の我慢は体にも悪く排便は自然の行為ですので、体に負担をかけない生活を心がけてくださいね。

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

直腸性便秘の原因と速攻解消のための5つの方法

1 直腸性便秘とは?
2 直腸性便秘の原因
3 直腸性性便秘になりやすい人の特徴
4 直腸性便秘の解消法
5 骨盤底筋の緩め方


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