放置は危険?膝に水が溜まる原因と症状改善6つのステップ

放置は危険?膝に水が溜まる原因と症状改善6つのステップ

膝の症状を悪化させる原因には膝の痛みを大丈夫だろうと放置してしまい、無意識の内に膝をかばってしまい、体の他の部位にも痛みが増して悪化させるケースをご存知でしょうか?

実は膝の痛みをかばうために取った姿勢がさらに悪い状態へ進み、今までほとんど使う事のなかった体の部分を酷使する事で脊椎や頚椎のゆがみをもたらしてしまいます。

日常生活で発生する痛みのタイプや、中高年だけではなく比較的若い世代の20代~30代が発症しているのが特徴なのです!

そこで、今回は膝の痛みを悪化させない行動や、自宅で取り入れる事が出来る改善方法をご紹介します!


放置は危険?膝に水が溜まる原因と症状改善6つのステップ


1 関節水腫を発症しているか見分ける方法


そもそも「膝に水が溜まる」という表現がありますが、当然ですが普通の水が溜まるわけではありません。

膝に溜まる水というのは、膝関節を動かすための潤滑油のような役割を担っている関節液のことです。

その関節液が、膝の滑膜に炎症が起こると大量に分泌されて溜まってしまう状態のことを「膝に水が溜まる」というのです。

膝関節に水が溜まると、腫れたり、熱を持ったりと痛みを感じるようになります。

まずは関節水腫を発症しているかチェックする方法をご紹介します!

関節水腫を発症しているかチェックする方法

  • 膝に突然激痛が走る(YES/NO)
  • 膝の腫れや痛みがあり、膝がだるい(YES/NO)
  • 膝の皿を押さえた時に異物感を感じたり、膝にプヨプヨとした感触がある(YES/NO)

1つでも当てはまる場合は関節水腫を発症しているかもしれません

痛みの感じ方は人それぞれですが、膝をひねったり、階段の上り下りで痛みを強く感じるケースが多いようです。

膝に水が溜まったまま放置すれば、症状が悪化するばかりか膝の関節にも悪影響を及ぼし、膝の曲げ伸ばしが難しくなりますので、放置せず早めの整形外科の受診が必要です。

さらに膝の曲げ伸ばしできない場合の最終手段は、整形外科で注射で水を抜ぬかなくてはならなくなることを、覚えておきてください。


2 膝への負担になる体のゆがみを直す方法


膝の痛みの原因は、生活習慣の中の何気ない動作の1つにあるかもしれません。

その毎日の積み重ねが、膝のトラブルの原因を引き起こしているのです。

毎日の小さな日常動作を工夫し体のゆがみを改善する事で、膝の痛みが和らぐ事もあるので生活スタイルを見直してみましょう。

そこで、毎日の生活習慣で膝に負担をかけている動作をご紹介します。

日常の何気ない行動で膝に負担をかけている動作

背中を丸めた歩き方

猫背は普通に歩くよりも膝への負担がかかります。
歩くときは姿勢に気を付け、背筋を伸ばして歩く事を心がけましょう。

長時間の正座や膝を曲げた姿勢での動作

正座や和式トイレで膝を曲げた姿勢など、膝にかなりの負担がかかります。
出来るだけ正座はしない方が膝への負担が減ります。
膝を曲げたまま物事を続けると血流が悪くなり膝への負担が増すので、長時間同じ姿勢にならないよう心がけましょう。

片手片方の肩だけに偏って荷物を持つを掛ける

体の重心が片方に偏って関節の変形が進む原因となります。
交互に持つ習慣をつけ、片方だけに負担がかからない様に気を付けましょう。

階段の上り下り

特に膝に負担がかかるのが上りの時より下りの時です。下り坂や階段は急がずゆっくり行動しましょう。

底が硬い靴や形が変形した靴

かかとの高いハイヒールや、靴底がすり減って斜めになった靴、サイズが合わない靴を履くと体の重心が偏り膝への負担が増えます。
靴底を普段から気に掛け、消耗したら靴のメンテナンスをこまめにする事で膝への負担を防ぎましょう。


3 運動を取り入れて関節を鍛える方法


膝への痛みを和らげる運動には、3種類の方法がありそれぞれに得られる効果が異なってきます。

膝の痛みを和らげるには適度の運動で膝自体を動かし、膝の関節や筋肉、骨や体を鍛えて丈夫にする事も大切なのです。

そこで関節を鍛える運動方法をご紹介します!

関節を鍛える運動方法

ストレッチを取り入れる

ストレッチには筋肉や靭帯を伸ばし、筋肉や関節の柔軟性が高まる効果があります。
膝の動く範囲を広げるので、膝を深く曲げ伸ばしするのが難しい方に効果的があります。
ストレッチをする事で血行が良くなり凝り固まった筋肉が改善され、痛みが軽減されるので試してみて下さい!

筋力トレーニングを取り入れる

足の靭帯や筋肉、骨などを鍛える効果のある筋力トレーニングは、膝の痛みを軽減させる効果があります。
新陳代謝も高まり体重を支える力が強まるので、ひざへの負担を軽くして安定感も増します。

有酸素運動を取り入れる

全身運動である散歩やウォーキング、水泳といった有酸素運動は、骨や軟骨、筋肉を丈夫にして体力がつくので、心臓や肺、血管などの心肺機能を高め、膝への老化を遅らせる効果があります。
運動をしないと筋肉や靭帯は衰え柔軟性がなくなります。

膝を支えている筋力が弱まると安定感がなくなり、膝の動く範囲が狭くなり痛みを招く原因となります

骨が弱り骨粗鬆症を引き起こし骨折しやすくなったり、軟骨は老化しもろくなり膝を動かしただけで欠けたりすり減ったりします。

膝を適度に動かす習慣をつけ、柔軟に動かす事で痛みを和らげましょう!


4 食生活見直しで膝の負担になる肥満を防ぐ方法


日頃の食生活でつい食べ過ぎ肥満を引き起こしていたり、必要な栄養を摂っていないことで不足する骨や筋肉への栄養素不足も膝への負担を増やしてしまい痛みを引き起こす原因となっています。

そこで毎日の食生活を見直して膝への負担を減らす方法を紹介します!

膝に良くない2つの食生活

摂取カロリーの摂り過ぎ

肥満が原因で膝への負担を増やしている場合があります。
膝は様々な役割のある関節でとても大きな負担がかかるのです。体を支えたり運動するために重要な部位なのです。
体が重く膝に負担がかかれば、膝を痛める原因になります。体重管理で膝への負担を減らし、肥満防止を心がけましょう。

偏った食生活による栄養不足

健康を保つ必要な栄養素は、炭水化物たんぱく質脂肪ビタミンミネラルの5大栄養素に食物繊維の6つです。
それぞれの栄養素には異なる役割があり、必要な栄養素が不足すれば体に不調が現れたり筋肉や骨に十分栄養が届かず膝への負担が大きくなります。

膝の健康を維持する為には、6種類の栄養素をバランスよく摂取して膝への痛みを予防し、痛みを和らげるようにしましょう。


5 温熱療法で膝の炎症や痛みを緩和する方法


膝の痛みや炎症を起こす原因は膝関節内の関節組織が刺激を与え炎症が起こるのです。炎症を悪化させる原因は膝の患部の冷えや血行不良が引き起こしています。

体が冷えて血行が悪くなると炎症が強くなり老廃物が流れず膝関節に腫れや痛みが強く出て治りにくくなります。

そこで温熱療法を取り入れて膝の血行を良くする3つの方法をご紹介します。

温熱療法で膝の血行を良くする方法

入浴で温める

膝が痛いと毎日お風呂に入るのが億劫になるかもしれませんが、温める事で痛みが和らぐので毎日入る習慣にしましょう。
無理に熱いお湯に入るのは止めて、ぬるめのお湯のお風呂にゆっくり浸かる方が効果的です。
膝までつかる半身浴でも効果はあります。入浴は就寝前にして、膝が温まった状態で寝るのがお勧めです。

温湿布やカイロ、蒸しタオルで温める

温湿布やカイロは患部に当てて温める方法です。
カイロは直接皮膚に当てると低温やけどの危険があるので、必ず衣類の上かタオルの上から当てて下さい。
蒸しタオルは、お水で絞ったタオルを電子レンジで温めたものや、熱めのお湯を絞った物を膝に巻いて使用します。

サポーターやレッグウォーマー、膝掛けを使用する

外気からの冷え防止対策です。
外出の時や職場や家庭でも使用すると保温効果があり膝にかかる負担を軽減する効果があります。
サポーターをつける事で膝が安定するので、歩行や行動が楽に出来る様になり膝の関節の痛みが軽減されます。

膝が温まり血行が良くなると、膝の関節や組織の新陳代謝が良くなり痛みの元が落ち着きます。

筋肉や関節のこわばりがほぐれて痛みが軽減し、膝の動きも良くなるのでぜひ試してみて下さいね!


6 ツボ押しで膝の水はけを良くする方法


膝に水が溜まりやすい方は、膝の水はけを良くして、曲げ伸ばしをスムーズになるように対処する必要があります。

その対処というのが膝のツボ押しになります。

膝の水はけを曲げ伸ばしをしやすくするツボ陰陵泉

ツボの場所

膝下の内側にあるコブのような骨とくぼみの間。
※押すと少し痛い部分

ツボの押し方

床に座り、水が溜まりやすい膝を曲げ、1回あたり1分間を目安に1日3回まで押します。
※痛みが強い場合には1回あたり15秒、1日1回などから始めましょう

陰陵泉のツボを押しで少し痛いくらいが通常ですが、強い痛みがある場合には、膝に水が溜まっている証拠と言えます。

その場合には定期的に陰陵泉を刺激して、溜まった関節液をリンパ腺へ排出するようにしましょう。

膝の曲げ伸ばしをしやすくするツボ陽陵泉

ツボの場所

膝下の外側の小さな骨が突出している下

ツボの押し方

床に座り、水が溜まりやすい膝を曲げ、1回あたり1分間を目安に1日3回まで押します。

陽陵泉のツボ押しで、膝関節の周辺にある筋肉のほぐれ、曲げ伸ばしがスムーズに行えるようになります。

膝に水が溜まる場合以外でも、膝の痛みや疲れがあるときには、陰陵泉と陽陵泉の両方のツボ押しは効果があります。


さて、『放置は危険?膝に水が溜まる原因と症状改善6つのステップ』はいかがでしたか?

膝の関節は体重の負荷や外部からの衝撃など様々な負担が蓄積する事で徐々に傷んで炎症が起こる原因となります。

生活習慣を見直すことで膝への負担を減らす事も出来ますので、膝に優しい生活スタイルに変えて少しでも、膝への負担が減る方法を見つけて取り組んでみて下さいね。

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

放置は危険?膝に水が溜まる原因と症状改善6つのステップ

1 関節水腫を発症しているか見分ける方法
2 膝への負担になる体のゆがみを直す方法
3 運動を取り入れて関節を鍛える方法
4 食生活見直しで膝の負担になる肥満を防ぐ方法
5 温熱療法で膝の炎症や痛みを緩和する方法
6 ツボ押しで膝の水はけを良くする方法


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