コーヒーの飲み過ぎが原因の6つの体へのデメリット

コーヒーの飲み過ぎが原因の6つの体へのデメリット

コーヒーは香ばしい香りと酸味や苦みなどの複雑な味わいが特徴で、朝食やランチタイム、そして仕事中に飲んでいるという方も多いのではないでしょうか?

カフェインの効果で頭がスッキリする、リラックスできるというメリットの他にも、ダイエット効果や健康効果など、コーヒーにはたくさんのメリットがある一方で、飲み過ぎてしまうと体へのデメリットになり、中には深刻な病気になることもあるため注意が必要です。

そこで今回は、コーヒーの体へのメリット、そして飲み過ぎによるデメリット、さらに押さえておきたいコーヒーの1日あたりの適切な摂取量も併せてご紹介します。


コーヒーの飲み過ぎが原因の6つの体へのデメリット


1 コーヒーの飲み過ぎで胃痛吐き気が起こる理由


コーヒーに含まれている成分として、最初に頭に思い浮かぶのはカフェインですよね。

覚醒効果があることで有名なカフェインは、胃に入ると脂肪を分解するリパーゼという物質が分泌させます。

実はこのリパーゼ、適量であれば消化促進に寄与してくれるのですが、過剰分泌されてしまうと胃の粘膜を溶かしてしまうというデメリットがあるのです。

特に胃の中に何も入っていない、空腹時にコーヒーを飲んでとき、胃痛や吐き気に襲われる傾向にある人は、胃の荒れを悪化させることがあるので要注意です。


2 貧血を招くコーヒーの飲み過ぎ


コーヒーにはカフェインのほかに、タンニンという物質が含まれています。

タンニンとはポリフェノールの一種で、若さを保つ抗酸化作用や生活習慣病の予防などに役立つもので、強い渋みが特徴の緑茶や紅茶にも含まれています。

実はこのタンニン、体内で鉄イオンと結びつき、難溶性の物質に変化してしまうことで、鉄分が体内に吸収されにくくさせる効果があります。

つまり、体内の鉄分不足、鉄欠乏性貧血を招くことになり、頭痛や息切れ、そして立ちくらみなどの症状が起こしてしまうのです!

特に妊娠中や授乳中は特に鉄分が不足するので、この時期はコーヒーの飲み過ぎではなく、飲むこと自体を控えることをおすすめします。


3 コーヒーの飲み過ぎで引き起こされる自律神経の乱れ


通常起きているときは、脳神経が興奮している状態が続き、そのときに分泌されるのがアデノシン受容体です。

実はカフェインとアデノシン受容体結びつくと、興奮を抑える作用が上手く働かなくなり、自律神経の中で交感神経が高まった状態が続くことになります。

そもそも、自律神経は興奮作用の交感神経の他に、リラックス作用の副交感神経があり、この2つがバランスよく働くことで、体の機能を効率よく動かしていますが、交感神経ばかりが高まった状態が続くと、体に不調が現れるようになるのです。

交感神経が高まることで起こる症状

眠れなくなる、眠りが浅い

コーヒーを飲んで30分からカフェインの血中濃度が最大になり、その後最大6時間ほど持続します。
眠りに関する問題の場合は、夕方以降はコーヒーを控えることで眠れるようになる可能性があります。

疲れが取れない

疲れていても交感神経が高まって体が興奮状態になっていると、休みたくても休まりません。
眠りが浅くなることも疲れが取れない原因になります。

トイレが近くなる

むくみなどの問題を解決したい場合にはコーヒーの利尿作用を利用しましょう。
しかしカフェインが効きすぎてしまうと、トイレに行く回数が増えて不快に感じることもあります。

体の冷え

交感神経が高まると心臓や脳に血流が集中し、手足などの末端は血流が悪くなるので手足が冷えます。

食欲不振

交感神経が高まると、胃の活動が低下するので食欲がなくなってしまいます。

「ここぞ!」というときにカフェイン入りのコーヒーを飲むのは良いのですが、水を飲むように四六時中飲み続けるのは体に良くありません。


4 コーヒーの飲み過ぎが引き起こす骨粗しょう症リスク


カフェインを摂ると交感神経を高まって、腎臓や膀胱の機能が活発になりトイレが近くなります。

体内のカルシウムは尿と一緒に流れてしまうので、コーヒーを飲み過ぎると尿の量が増え、カルシウムの流出も増えてしまいます。

骨粗しょう症とは骨の壊れるスピードが骨の再生スピードを上回り、骨がスカスカになってしまう病気です。

つまり、カルシウムの量が少なくなれば、骨を再生する材料が減ってしまうので骨粗しょう症のリスクは高まります。

ただ、最近の研究ではもともとカルシウムの摂取が十分であれば、カフェインによる骨粗しょう症の発症はないと言われていますが、骨粗しょう症の危険のある高齢者の方は、コーヒーを飲む分、カルシウムの含まれる食品を増やすなどの工夫をしましょう。


5 コーヒーのカフェインは肝臓に負担をかける


コーヒーを飲み過ぎると肝臓に負担をかけることも分かっています。

コーヒーに含まれるカフェインは肝臓で代謝されるので、たくさんカフェインを摂取すると肝臓が常に働いている状態になります。

肝臓も常に働いていれば疲れてしまうので、負担をかけすぎないよう注意しましょう。

最近ではコーヒーも適量飲めば肝臓に良い影響を与えるという研究結果も出ています。

良い影響に関してはメカニズムなどの明確な裏付けはありませんが、とにかく飲み過ぎないことが大切です。

また、肝臓が弱い方は飲む量を控えましょう。


6 コーヒーの適切な摂取量


コーヒーの飲み過ぎが体に与える悪影響をご紹介してきましたが、それでは適切な摂取量はどのくらいなのでしょうか?

コーヒーの中で主に体への影響が強いものがカフェインですが、カフェインの1日の適切な摂取量は400mgです。

コーヒーカップ1杯にはカフェインがおよそ100mg入っているので、1日にコーヒーは4杯までということになります。

注意しなければならないのは、カフェインが含まれているのはコーヒーだけではないということです。

カフェインは以下の飲食物に多く含まれています。

  • 紅茶
  • 玉露
  • 栄養ドリンク
  • ココア
  • ほうじ茶
  • ウーロン茶
  • チョコレート

コーヒー以外の飲み物や食べ物でも注意しましょう。

また、コーヒーの中でも浅煎りより深煎りの方が、カフェインが少ないのでおすすめです。


さて、『コーヒーの飲み過ぎが原因の6つの体へのデメリット』はいかがでしたか?

カフェインレスコーヒーも最近はスーパーの店頭にも並ぶようになってきました。

カフェインは温度が高いと抽出されやすくなるので、水出しコーヒーであればカフェインを少なくできます。

毎日飲んでいるコーヒーの1杯分をカフェインレスに替える、お気に入りのハーブティーを見つけてみるなど、少しずつカフェインの少ない飲み物に切り替えていきましょう!

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

コーヒーの飲み過ぎが原因の6つの体へのデメリット

1 コーヒーの飲み過ぎで胃痛吐き気が起こる理由
2 貧血を招くコーヒーの飲み過ぎ
3 コーヒーの飲み過ぎで引き起こされる自律神経の乱れ
4 コーヒーの飲み過ぎが引き起こす骨粗しょう症リスク
5 コーヒーのカフェインは肝臓に負担をかける
6 コーヒーの適切な摂取量


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