二日酔いや寝不足からくる頭痛は、本当に辛いものですよね。しかし、お酒を飲みすぎてもいないし、寝不足というほどでもない、それなのに頭痛がするという人はいませんか?
特にこめかみ部分の頭痛は、偏頭痛持ちの人がよく起こす場所でもあります。
例えば、冷たいアイスやカキ氷を一気に食べた時の、あの「キーン!」とこめかみに響くような頭痛を思い出してみてください。あの痛みが、偏頭痛の人にはしょっちゅう起こるのです。
しかし、こめかみが痛む原因となるものは、何も冷たいものを一気に食べたときに起こる頭痛や、二日酔いばかりではありません。
もっと他の原因、それも深刻な病気が原因で起こっている頭痛の可能性もあるのです。
そこで今回は、こめかみが痛い場合の原因や病気、その対処法をご紹介します!
こめかみが痛いのは病気のサイン?気になる病気と対処法6つ
1 こめかみが痛い時に起こる原因は主に7つ
頭痛、特にこめかみが痛い理由の原因としてあげられるのは、主に7つあります。
自分の頭痛は一体どれが原因なのか、是非参考にしてみてください。
2 原因別こめかみの痛みを和らげる方法
それでは、原因が判ったこめかみの痛みをおさめるためにはどうすればいいのか、そのポイントをまとめてご紹介しましょう。
眼精疲労や肩こりなど、疲れからくる頭痛
まずは眼精疲労が原因で頭痛が起きる場合は、長時間目を酷使しないことを前提にしましょう。
1時間目を使う作業をしたら、10分の休憩をとって、適度に目を休ませてあげてください。
また目蓋の上から優しく指でマッサージしてあげるのも効果的です。
肩こりも同様です。デスクワークなどで、長時間身体を同じ体勢のまま動かさない場合は、肩甲骨を意識して腕をぐるぐると回す簡単なストレッチや、首をゆっくりと右と左交互に回して肩周りの筋肉をほぐすストレッチをするといいでしょう。
睡眠が原因、もしくはストレスからくる頭痛
睡眠不足の場合は、体中の疲れがとれていないため、しっかりと休息をとることを心がけましょう。
疲労をとることで、頭痛が治まっていきます。
睡眠が多すぎる場合は、血管が二酸化炭素で拡張されているため、冷たいタオルなどをあてることで血管が収縮され、痛みが和らぎます。
ストレスが原因の場合、自律神経が上手く機能していないことが殆どですから、まずは朝の陽射しを浴びることを第一に心がけてみてください。
太陽の光は自律神経を正しく戻してくれます。また軽い運動やストレッチをすることも有効です。
何よりも、ストレスの原因となるものを無くしていかないといけません。
自分で出来るストレス解消法を探しながら、頭痛が起きた場合は上に書いたことを試し、大きなストレスを抱えないようにしましょう。
高血圧、歯痛、病気などから来る頭痛
高血圧は頭痛を引き起こすだけではなく、生活習慣病の恐れもあります。
また脳梗塞やクモ膜下出血を引き起こす原因にもなります。
血圧を下げることを目的に、まずは食生活を改善してみましょう。
ジャンクフードやレトルトの食事ではなく、野菜中心のヘルシーな食事をとるように心がけてください。
歯痛が原因で起こる頭痛
すぐに歯医者へと向かうのが一番です。
歯の痛みがおさまれば、あっさりと頭痛もなくなったというケースは沢山あります。
風邪、花粉症、蓄膿症など、様々な病気から引き起こされる頭痛
「ただの風邪だから、花粉症なだけだから」と甘く見てはいけません。
確かに風邪が治れば頭痛もおさまるでしょう。
しかし長引いた場合は、ずっとその頭痛と付き合っていかなければいけません。
ですから、こういう場合は面倒臭がらず病院へ行って、健康体を取り戻す努力をしてください。
何故なら、甘く見ていて病院に行くことが遅れたため、もっと大きな病気にかかっていた、ということもあるからです。
早期発見が一番、病院できちんと診察してもらいましょう。
3 群発頭痛と緊張型頭痛の違いと対処法
頭痛には多くわけて2つのタイプがあります。
「偶発頭痛」と「緊張型頭痛」です。
偶発頭痛とは
その時々によって起こる、偶発的な頭痛のことです。
普段は何ともないのですが、時々長期にわたって頭痛が毎日起こります。
大体1ヶ月から2ヶ月の間、15分、長い時間だと2、3時間も激しい頭痛に苦しめられてしまうのです。
特徴としては、こめかみの片方が痛む、とにかく耐えられないほどの激痛が続く、その間は何も出来ないが軽く身体を動かすと少し楽になる、など。
緊張型頭痛とは
慢性化すると、ほとんど毎日のように頭痛がおこるのが、特徴です。
鈍い痛みが、数時間から酷いときには数日に渡って続き、こめかみの痛みを感じるだけではなく、頭全体に痛みが広がっていくのも、このタイプの特徴となります。
吐き気やめまいを起こすことも多く、よくふらふらと貧血気味に頭が痛い、という人はこのタイプですね。
日常生活はなんとか送れるため、我慢をしてしまいがちですが、きちんと病院へ行って適切な処方をしてもらうことが大切です。
この大別された2つの頭痛は「一次性頭痛」に分類されます。
恐ろしいのは、「二次性頭痛」と呼ばれる種類の頭痛で、脳溢血、脳出血など、恐ろしい病気を秘めている可能性のある頭痛です。
素人判断で、自分の頭痛はどれに分類されるのかを決め付けるのは非常に危険です。
早めに病院へ行って、きちんと診察してもらうのが先決です。
4 こめかみの痛みの背後に隠された恐ろしい病気
ただの頭痛だと思っていたのに、実は深刻な病気だった、となっては取り返しのつかない事態になりかねません。
頭痛だからと甘く見ずに、自分の身体を大切にすることを優先して、病院へ行って検査をしてもらいましょう。
そこで、「これは危険だよ」とシグナルを出している頭痛はどのようなものかを見ていきましょう。
高血圧なあなたには、このような病気の危険がある
高血圧は、もともと生活習慣病になりやすいとして、避けたい状態の1つです。
特に頭痛をともなう場合は、以下のような病気が隠れているかもしれません。
- 脳出血
- くも膜下出血
- 脳梗塞
動脈硬化が原因で、頭痛を引き起こしているのは、これらの病気のサインかもしれません。
病院へ行って検査してもらい、そして食生活をヘルシーで野菜の少ないものへと変え、またアルコールなども控えるように努力してみてください。
ストレスや眼精疲労の強い方に多い、隠された病気とは
もともとストレスが高いと、それだけで身体全体の調子が悪くなります。
頭痛はその一因に過ぎません。
このまま放っておくと、うつ病、パニック障害など精神に繋がる病気を引き起こすことになります。
この場合も、メンタルクリニックに相談に行く、カウンセラーを探すなどして、自分のストレスを軽減しましょう。
眼精疲労がどうしても取れない、目を休めているつもりなのに、頭痛がとれない、という方は、閉塞隅角緑内障を疑ってみましょう。
これは、こめかみの痛みだけではなく、眼球自体が痛い、目の充血やかすみ、吐き気などもともなう病気です。
放っておけば失明に繋がる恐ろしい病気です。
最初は頭痛のために内科へ行ってみたが、実は閉塞隅角緑内障だった、というパターンもありますので、内科眼科、どちらでも構いませんから受診しましょう。
5 こめかみの痛みを起こさないために食べた方が良い食材
では、頭痛を防ぐ、もしくは和らげてくれる食材があるなら是非知りたい、という方のため、特に良いとされる食材をご紹介します。
色々とご紹介してきましたが、一番大切なのは、毎日バランスとれた食事を、規則正しく摂ること。
このことを忘れず、是非積極的に取り入れてみてくださいね!
6 今すぐこめかみの痛みを和らげる簡単な方法
とにかく今はこめかみの頭痛がおさまらない、即効性のある方法はないのか、という疑問にお答えして、いくつか実践法をご紹介します。
そしてどうしても我慢出来ない時は、頭痛薬に頼るのも1つの手です。
また、こめかみが痛いと、こめかみを強く押す方もいらっしゃるかもしれませんが、いくら押しても痛みの解消にはなりません。
一刻も早く痛みから解放されたいという場合には、紹介した方法をぜひ試してみてくださいね。
さて、『こめかみが痛いのは病気のサイン?気になる病気と対処法6つ』はいかがでしたか?
こめかみが痛む頭痛にも色々な種類があり、また恐ろしい病気に繋がる原因の1つでもあると知って、頭痛を甘く見ていた、という意識が薄れたでしょうか。
頭痛は、簡単なポイントを踏まえて食生活を改善したり、こまめにストレッチを行って長時間の作業を止めたりするだけで軽減されていくものです。
その他色々な原因がある場合は、たかが頭痛と思わずにきちんと病院に行きましょう。
食事や普段の生活習慣など、少し改善するだけで頭痛は劇的に治まっていきますので、焦らずじっくりと治していきましょう。
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