生理が遅れる原因は何?3つの原因と予防改善の方法

生理不順の原因6つと治療のための方法

人それぞれ個人の差はありますが、生理になる前にはお腹に痛みを感じたり、体が怠くなったり、特別なことが何もなくても少しのことでイライラしやすくなったりと、心身ともに不安定になりやすく、憂欝な気分になりますが、女性が子供を産むうえで大切なことでもあるので、生理が遅れてきたり、早く来たり周期が安定しない生理不順になった時は、放っておかずに適切な治療を受け、治すことが大切です。

そこで今回は生理不順になってしまうその根本的な原因と効果のある治療法、そして生活の中で気を付けると良いことなど予防法をご紹介します。


生理が遅れる原因は何?3つの原因と予防改善の方法


1 生理のメカニズムとは?


子宮の内部は精子と卵子が受精した、いわゆる受精卵を育てるために子宮内膜という組織に覆われており、子宮内膜に受精卵が着床することで、女性は妊娠することができます。

しかし、一定の期間着床がないと、子宮内膜は新しいベッドに作り替えられ、この作り替えられるときに古い子宮内膜が外に出るために生理が起こり、女性の体は1ヶ月の間に4つの期間を経て生理を迎えます。


2 生理の周期が乱れている生理不順の原因は何?


基本的に月に一度来る生理ですが、その間には4つの期間があり、子宮内膜が剥がれ、体の外へ出る月経期、子宮内膜が厚くなる卵胞期、精子と受精するために卵胞から卵子がでる排卵期、受精卵が着床しやすくするために子宮内膜が柔らかくなる黄体期、から構成され、この一連の周期のことを生理周期と呼んでいます。

この生理が来るサイクルが遅かったり、早かったりし、他にも血液の量が多すぎる、少なすぎるなどの異常がある状態のことを生理不順といい、以下のような原因が考えられます。

3つの生理不順の原因

妊娠の可能性

生理は不要な子宮内膜が剥がれ体の外へ出る仕組みなので、受精卵が着床し、妊娠をすると生理は来ることはありません。

極端なダイエットやストレス

極端なダイエットやストレスは、エストロゲン・プロゲステロン、2つの女性ホルモンの分泌を妨害し、結果的に生理が遅くなってしまうなどの症状が出てきます。

思春期や更年期を迎えている

体がまだ十分に成長していない若い世代、ホルモンのバランスが崩れやすい更年期世代の女性にも生理不順が見られます。


3 この症状は生理不順?要注意な症状


生理には一定の周期があり、この周期が乱れずに生理が来ていれば良いのですが、サイクルが乱れてしまうと、生理の来る頻度が早まったり遅くなってしまったりして安定しないことがあります。

どのような症状が出ると要注意なのでしょうか。

まず、1ヶ月半ほど生理と生理の間があいてしまう稀発月経や、逆に25日くらいの短い期間での生理を繰り返す頻発月経は、卵巣が通常通りに働かずに、ホルモン量の分泌が十分ではないことが原因です。

生理は通常通りにきていても、血液量が極端に少ない過小月経や、2日ほどで終わる過短月経も生理不順の症状です。

甲状腺の機能が十分に働いていなかったりすることで、女性ホルモンの分泌量が足りず子宮内膜が薄く厚みが不十分になってしまうことがあります。

血液の量が少ない・期間が短い逆のパターンとして血液量が非常に多い過多月経、生理になっている期間が1週間を過ぎるといった過長月経といったものがあります。

血液の量が多い場合、併発する症状として血の塊が出てくる、お腹の痛み、いわゆる月経痛が酷いといった症状がある場合には子宮の病気をしている可能性があります。

いずれの場合にも長い間放置してしまうと不妊の原因になる、また治療が必要な病気にかかっている可能性があったりするため、気になる症状があればすぐに婦人科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。


4 病気の可能性もある生理不順


生理不順の症状が出るときには必ず原因が隠れていますが、その原因の中には子宮が病気になっていることで起きていたり、ホルモンの分泌を促す甲状腺の機能の低下があったりすることはご存知でしょうか。

通常通りに来ていた生理が突然不規則になってしまったなどは分かりやすいですが、サイクル自体が乱れていることが当たり前になってしまっていて、長い間放置していると危険な病気にかかってしまうこともあります。

生理不順で考えられる4つの病気

無排卵月経

生理が来ているのに排卵がない状態のことで、卵巣の機能の低下や脳の視床下部にあるホルモン調節機能の低下が原因です。
放置すると最終的に生理が来なくなってしまうことがあります。

子宮内膜症

子宮内膜の役割は受精卵が着床し健やかに育てるようにベッドの役割を果たすことです。
通常であれば子宮以外に出来るのがおかしいことですが、子宮内膜症は子宮内膜が卵巣などに出来てしまうことをいいます。
通常の生理に比べ、子宮内膜が子宮以外のところから剥がれることになるため、生理時には腹部だけではなく腰や足の付け根にも痛みが広がることがあります。

甲状腺の病気

甲状腺は体の中のホルモンバランスを保つための機能があり、卵巣も他の期間と同様甲状腺の影響を受けるため、甲状腺の機能が正常に働かず異常が認められる場合には、生理不順の症状が出やすくなります。

生理が遅れていたり、早く来たり不規則だったりしている場合に、よくある生理不順だと気にせずにいたら違う病気が潜んでいた、ということがありますので、絶対に放置はせずに、婦人科系の病院へ相談に行きましょう。


5 生理不順の治療法


症状が気になるときには婦人科に相談に行き検査等をするのが一番良いですが、生理不順に対し効果覿面な治療方法は存在するのでしょうか。

生理不順の3つの治療法

薬による治療

低用量のピルを服用することや黄体ホルモン剤と呼ばれる、女性ホルモン剤と呼ばれる薬の投薬により生理不順の改善ができ、無排卵などの場合には「排卵誘発剤」という排卵を促す薬を用います。

漢方薬

市販で販売されている当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や加味逍遥散(かみしょうようさん)など症状に合わせて漢方を選び服用することで、ホルモンバランスを正常に戻したり、血液の流れをよくする効果があります。

ツボ押し

ツボを押すことでストレスの緩和や乱れたホルモンを正常にする効果が期待でき、内側のくるぶしの一番高い場所から指4本分だけ上のところに位置している「三陰交(さんいんこう)」は、婦人科系の症状に効果的なツボといわれており、血行を良くする「血海(けっかい)」という、内膝から上指3本分のところにあるツボは、冷えからくる不調に効果的です。

生理不順の主な治療法はホルモン剤の投薬による治療に頼るところが大きいですが、自分で出来るツボ押しや、漢方薬を飲むことによっても改善していくことができるため、出来るところから少しずつやっていくことが大切です。


6 普段の生活で生理不順を予防する方法3つ


女性にとってちゃんと子供を作る準備が出来ているかを示す大切なバロメーターでもある生理ですが、生理不順は絶対に放置できない体の異常を示すサインでもあります。

自分の体を大切に扱うためにも、また正常に一定の周期で生理が来るようにするためにも、普段の生活の中で意識したいこと、生理不順の予防策をご紹介します。

生理不順を予防する3つの方法

規則正しい生活

生活リズムの整った規則正しい生活は、生活するうえで基本的なことですが、規則正しく生活できていないとストレスがうまく処理できなかったり、昼夜が逆転し睡眠不足になってしまったり、栄養バランスの良い食事が出来ていなかったりして、体にダメージを与えてしまいますので、出来るところから少しずつ生活のリズムを整えるようにすることが大切です。

ストレスを溜めない

ストレスを溜めることは女性ホルモンの働きを悪くするいわば大敵となるため、普段から仕事が忙しい、人間関係でストレスを感じているなど心当たりのある方は、自分なりのストレスを発散できる方法を見つけ、少しずつでもいいのでストレスを感じている状態を緩和していくことで、生理不順を予防することができます。

体を冷やさない

ストレスと同じく冷えも女性にとっては大敵となり、内臓や体の内側が冷えることによって体の不調や生理不順を引き起こすきっかけになってしまいます。
洋服や、温かい靴下、ブラケットなどで外側から冷やさないようにすることも大切ですが、生姜やネギなどの身体の血行を良くし内側からじんわりと温めてくれるものを摂取するようにすると冷えの症状が緩和され、同時に冷えの予防にもなりますので、出来るところから取り入れるようにしてみてください。


さて、『生理が遅れる原因は何?3つの原因と予防改善の方法』はいかがだったでしょうか?

女性にとって月に一度くる生理は個人差がありますが身体がだるくなったり気持ちが落ち着かなくなったりして憂欝な気持ちになることもありますが、子供を産むためには生理が正常なサイクルでくることが必要不可欠です。

また生理が周期通りに来ないのは身体のどこかに異常があるというサインなので、しっかりと治療しなければ結果的に不妊になってしまうこともあるため、放置せずにすぐに病院へ行って診てもらう、またそうならないために普段から体を労わり、予防していくことが大切です。

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

生理が遅れる原因は何?3つの原因と予防改善の方法

1 生理のメカニズムとは?
2 生理の周期が乱れている生理不順の原因は何?
3 この症状は生理不順?要注意な症状
4 病気の可能性もある生理不順
5 生理不順の治療法
6 普段の生活で生理不順を予防する方法3つ


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