たんこぶの腫れと痛みの対処法と完治までやってはいけないこと

たんこぶの腫れと痛みの対処法と完治までやってはいけないこと

たんこぶというと、漫画などで描かれるほどではないにしろ、ぷくっと膨らんだ炎症が出来てしまい、本当に嫌ですよね。

腕や足など目で見える範囲の部位をぶつけてしまえば、その箇所がどのような状態であるかはわかりますが、たんこぶはおでこにできている場合を除き、髪の毛が生えている頭部でできてしまえば、触ることしかできないですよね。

軽く頭やおでこをぶつけた程度であれば、放っておけばそのうち治るたんこぶもありますが、強くぶつけて腫れあがってしまったり、ぶつけた直後から体調がすぐれない状況が続いているとなると、きちんとした対処が必要になります。

そこで今回は、たんこぶができてしまう原因からたんこぶの腫れを抑える方法、そして頭をぶつけたことで起こる深刻な症状や病気と対処法も併せてご紹介します。


たんこぶの腫れと痛みの対処法と完治までやってはいけないこと


1 たんこぶができてしまうメカニズムとは


おでこや頭部を打撲した後には、ぷっくりと腫れるあがるたんこぶができます。

一方で、おでこ以外の顔や首から下の腕や足などを打撲した後には、青いあざができますよね。

そもそも同じ体なのに、どうしておでこや頭部だけがたんこぶと呼ばれるこぶができてしまうのでしょうか。

そもそも頭部は、自分で触ってもわかるように硬い頭蓋骨がありますよね。

実は頭部やおでこには、頭皮と頭蓋骨の間には薄い皮下組織とわずかな筋肉と脂肪しかありません。

その皮下組織の中にある毛細血管は、他の皮膚の下の毛細血管に比べて衝撃に弱いため、少しの打撲でも血管が傷つき破れて内出血が起こってしまうのです。

頭部には大切な脳があるため血液が流れている量が多く、打撲で血管が傷つき破れると、他の体の部分よりも出血量が多くなるのです。

さらに頭部やおでこは、筋肉や脂肪などが他の体の部分よりも少ないために、衝撃を受けても横に広がることが出来ないために、縦に広がるように皮膚の表面が膨らむ腫れとなってしまうのです。

たんこぶは、頭をぶつけた衝撃の強さ、そしてぶつけた場所により、大きさは変わりますが、出来る仕組みやプロセスは同じになります。

そのため、たんこぶの見た目の大小や膨らみだけで、重症か軽症なのかを素人目で判断すると、後で体調の急変などが起こることもあるため注意しましょう。


2 たんこぶが出来て病院に行くかを判断する症状とは


腕や足をぶつけた青あざと同じように、たんこぶを安易に考えてはいけません。

頭やおでこをぶつけた後は、すぐには動かず、まず冷静に体の状況を判断することが重要になります。

頭部打撲後に頭痛や吐き気またはおう吐等の症状がある

頭部やおでこをぶつけた打撲で衝撃を受けることで起こる症状としては、脳震盪が挙げられます。

脳震盪は頭部への衝撃が脳に伝わることで起こる脳機能障害で、たんこぶの腫れや痛みとは関係のない次のような症状が起こります。

  • 頭痛
  • めまいがする
  • 耳鳴りがする
  • 痙攣が起きる
  • ふらつく
  • 記憶があいまいになる
  • 呂律が回らない
  • 吐き気がする
  • 視界が狭くなる・ぼやける

脳震盪は脳に受けた衝撃の強弱により、発症する症状にも違いがあります。

より強い衝撃を頭部に受ければ、吐き気が嘔吐へ、めまいが強烈な頭痛へ、そしてぶらつきが歩けず倒れてしまうような症状が出ます。

ボクシングなどの格闘技で見かける、頭部への衝撃で完全にノックダウンしてしまうのも脳震盪です。

幸い脳震盪が軽い場合には、症状は数日で快方に向かうのですが、長期間にわたって頭痛やめまいが続き、何かに集中できないほどぼーっとした状態が続く場合には、脳へのダメージが想像以上に強かった可能性があります。

軽い脳震盪は、頭部やおでこをぶつけた直後から意識はあるが、体の自由が利かない状況が数分間続く場合で、その後に体を動かすことができるようになれば、1日安静にしていれば快方に向かいます。

ただし、意識があっても自分の名前や誕生日が言えない・思い出せない、ぶつけたときのことが説明できないなどの意識障害がある場合には、たんこぶの大きさや腫れを問わず、病院で診察を受けるようにしましょう。

重い脳震盪は、頭部やおでこをぶつけた直後から意識が戻るまでの時間が、2分未満かそれ以上からで判断が分かれます。

もし、意識が2分で戻った場合には、重い脳震盪ではありませんが、頭痛や呂律が回らない、記憶があいまいな意識障害などが少しでも続く場合には、念のために病院で診察を受けましょう。

当然ですが、2分経っても意識が戻らない場合には、即救急車を呼ぶようにしましょう。

鼻血や鼻水が出たり、耳から水のようなものが出た

頭部やおでこをぶつけた直後から鼻水のようなものが出てくるようであれば、鼻から脳脊髄液が漏れ出ている髄液鼻漏の場合もあるため要注意です。

打撲等の外的要因で頭蓋骨にある頭蓋底を骨折してしまうと、その割れ目の部分から脳を満たしている脳脊髄液が漏れ出してきます。

その脳脊髄液が鼻から出れば髄液鼻漏、耳から出れば髄液耳漏と呼ばれます。

脳脊髄液は、無色透明で水っぱなのような、少し粘りのある感じもないので、素人でも見分けることができます。

ただ、知識として知らないとぶつけた衝撃で出た涙や鼻水だと勘違いして放置しがちです。

頭蓋底骨折を放置したままにすると、頭蓋内に細菌が入り、髄膜炎を起こす危険性があるため、無色透明の液体が鼻から出てきた場合には、病院で診察を受けるようにしましょう。

たんこぶ出血の量が多く、なかなか血が止まらない

内出血だけではなく、外傷を伴っているため、即止血をしましょう。

もし止血しても血が止まらない場合には、病院で診察を受けて縫合してもらいましょう。


3 たんこぶの痛みや腫れを抑えるセルフケア


できてしまったたんこぶの痛みや腫れを抑えるためには、ぶつけた直後からのケアをどれだけ早く行うかが大切になります。

まずやるべきことは、たんこぶを冷やすことです。

たんこぶは、皮下の内出血が原因のため、早く出血を止めることが重要で、冷水や氷、冷却シートでたんこぶを冷やすことで、破れたり傷ついたりしている血管を収縮させて出血を止め、こぶが大きくなることを防ぐことができます。

さらに、たんこぶを冷やすことで、ズキズキした痛みを麻痺させて和らげるという効果もあります。

冷やす場合には、清潔な冷水や氷、冷却シート等を使い、冷湿布は使わないようにしましょう。

そして、たんこぶから出血している場合には、患部を消毒して絆創膏を張りましょう。

絆創膏の上から氷を当てたり、冷却シートを張れば大丈夫ですよ。



4 たんこぶに砂糖水を塗ると治るのは本当なのか


「たんこぶが出来たところに、唾を付けておけばそのうち治る」と話を聞いたことがありませんか?

これは躓いて膝を怪我したときに、とりあえずの消毒の意味で唾を付けていれば良い、というところから来た話のようなものです。

唾液には、ムチン、リゾチーム、免疫グロブリンなどの抗菌殺菌作用のある成分、傷の修復を助ける成分が含まれており、擦りむいたり、出血している怪我には一定の効果があります。

ただ、唾液には口の中の細菌も含まれているため、場合によっては化膿などで傷が悪化することもあります。

実際のところ、たんこぶの腫れには唾を付けても早く治ることはないものの、傷がある場合には早く治ることに寄与する可能性はあります。

それでは砂糖水をたんこぶに付けると早く治る、という話は本当なのでしょうか?

実際のところ、砂糖水でたんこぶをはじめとする打撲の痛みや腫れが治まるという医学的な証明はありません。

砂糖に含まれるショ糖が、血流を沈めてくれるため腫れが引いていく、、、という情報もありますが、本当にそうなのかの根拠がありません。

つまりあくまでも、おばあちゃんの知恵・民間伝承の類ということになります。

たんこぶに砂糖水を塗る以外にも、ごま油や馬油も効果があるというのも、同じく民間伝承です。

たんこぶを治すのは、何よりも冷やすことだということを覚えておきましょう。


5 たんこぶができた後にやってはいけないこと


たんこぶもそれほど大きくなく、幸い頭痛などの症状もないからと安心するのは早いです。

というのも、たんこぶができてしまった後の行動次第で、たんこぶの治りが早いか、遅いか、さらに余計にたんこぶが大きくなるかが決まるからです。

そこで、たんこぶができた後に気をつけるべき行動をご紹介します。

たんこぶができた後に気をつけるべき4つの行動

運動

たんこぶができた後に、大丈夫だと思って運動をするのは止めましょう。
特に激しい運動は、血流を速めることになるため、たんこぶが大きく成長してしまい、治りが遅くなる危険性があります。

飲酒

アルコールを摂取することで、血管が拡張し出血量が増えてしまうため、たんこぶが大きくなる可能性があります。
酔っておでこや頭をぶつけた場合は、腫れがひどくなることが良くあるため、まずは冷やすことが重要です。

入浴

体を温めることで血流が促進されるため、飲酒同様にたんこぶが大きくなる可能性があります。

圧迫

たんこぶを触ったり、押したりすると、患部が圧迫刺激されて、腫れがひどくなることがあります。
さらに後頭部などにたんこぶができた場合、寝方によってはたんこぶを圧迫されて、翌朝腫れがひどくなっているということがあります。

たんこぶに何度も触ったり、運動や飲酒、入浴はもっての他!治りが遅くなることになるので、たんこぶが小さくなるまで控えましょう。


6 たんこぶが治るまでの期間とは?


たんこぶは、時間と共に出血が収まることに併せて、徐々に腫れが引いてきます。

そもそも血管には、血管の外に出た血液を再び吸収する仕組みがあり、内出血した血液もやがて血管に吸収され、膨れ上がったたんこぶも腫れが引いていきます。

それではどのくらいで、たんこぶが元通りに収まるのでしょうか。

頭部やおでこの打撲でできたたんこぶは、内出血で固まってできた言わば血の塊です。

この血の塊が元の液体になるまで、およそ2週間かかります。

そのため、たんこぶの大小の差はありますが、軽い膨らみ程度のたんこぶであれば10日間、大き目のたんこぶでも2週間程度で腫れは治まります。

ただ、治りかけのたんこぶを触ったりすれば、当然ながら治りは遅くなりますので、刺激を与えたり触れないようにしましょう。


さて、『たんこぶの腫れと痛みの対処法と完治までやってはいけないこと』はいかがでしたか?

不注意で頭やおでこをぶつけてしまい、結果たんこぶができてしまうというのが日常生活の中で起こり得ることです。

頭をぶつける時というものは、意外に勢いがついていたりするもので、大したことがないと思っていても、想像以上に重大な怪我にも繋がりかねません。

ぜひ今回紹介した内容を日常生活で役立ててくださいね。

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

たんこぶの腫れと痛みの対処法と完治までやってはいけないこと

1 たんこぶができてしまうメカニズムとは
2 たんこぶが出来て病院に行くかを判断する症状とは
3 たんこぶの痛みや腫れを抑えるセルフケア
4 たんこぶに砂糖水を塗ると治るのは本当なのか
5 たんこぶができた後にやってはいけないこと
6 たんこぶが治るまでの期間とは?


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