「なんだか最近食が細くなったかも」と感じることはありませんか?
以前ならお腹が空けばモリモリ食べていたのに、朝も昼も夜もなぜか食欲を感じなくなると、ふと不安になるではないでしょうか?
一般的に食欲がなくなる原因は、消化の働きを良くしてくれる副交換神経の働きが、ストレスなどが原因で鈍くなるためです。
食欲不振が一時的なものならば特に心配することはないのですが、長期間続く時や痛みなど他の症状がある場合には、その陰に恐ろしい病気が潜んでいることがあるのです!
そこで今回は、食欲がないときに考えられる、怖い病気と兆候と対処方法をご紹介します。
食欲がないときに即確認すべき6つの怖い病気の兆候
1 胃のむかつきや吐き気があれば消化器の病気を疑うべし
食欲がないことに加え、胃のむかつきや吐き気などの症状がある場合には、胃炎など消化器の疾患が疑われます。
軽いものであれば自然に治ることもありますが、悪化すると胃に穴が開いてしまうなど深刻な状態になることもあるので、自己判断は禁物です。
消化器系疾患特有の症状が現れた場合には、早めに消化器科や胃腸科を受診しましょう。
上記のような症状がなくても、食欲がないのは胃腸が疲れているというサインです。
ストレスを発散することはもちろん、普段から胃腸への負担の少ない生活習慣を心掛けましょう。
そこで、食欲がないときに、胃と腸を休めるための食生活をご紹介します。
ごはんを美味しく食べられるよう、時には胃腸をいたわりましょう!
2 肌が黄色くなったら肝機能低下を疑うべし
体がだるくて食欲もない、ちょっと熱っぽいかも、、、殆どの方は、風邪だろうと軽く考えてしまいますよね。
しかし、このような症状がしばらく続いた後、黄疸や褐色尿、関節痛など様々な症状が現れた場合は、肝機能障害の可能性があるので、すぐに医療機関を受診してください。
肝炎の7割はウイルス性なので、肝炎ウイルスに感染している方、感染の可能性のある方は、特に早めの対処が必要です。
ウイルス性肝炎には、ウイルス感染後、潜伏期間を経て急性肝炎を発症するケースと、慢性化し長期間症状が続くケースがあります。
急激に肝炎の症状が悪化し劇症肝炎を発症する可能性もあるので、自己判断せずに医療機関で検査を受けましょう。
3 食後の腹痛は膵臓の病気を疑うべし
「飲み会で楽しくて、ついつい飲み過ぎてしまった…」という経験はありませんか?
たまに飲み過ぎてしまう程度であれば特に問題はないのですが、アルコールの多飲が長期間続くと、膵臓に大きな負担がかかり続けます。
膵臓の炎症が継続すると細胞破壊が進行し、慢性膵炎になってしまうことも少なくありません。
一方、アルコール以外が原因で慢性膵炎になるケースもあるので、お酒は飲まないという女性でも注意が必要です。
慢性膵炎の初期症状は、食欲がない、腹部膨張感、吐き気など消化器系疾患に共通するものです。
そこで、慢性膵炎を見分けるための特有の痛みの症状をご紹介します。
飲酒の習慣がある方もない方も、以下のような痛みの症状があれば慢性膵炎を疑ってください。
膵炎は、近年増加している病気ですので、思い当たる症状がある方は、一度病院で検査してもらいましょう。
4 むくみと高血圧は腎不全を疑うべし
「夕方になると脚がむくむ、、、」ということはよくありますよね。
むくみがひどく食欲がない場合には、腎臓が弱っている可能性があります。
腎臓は、体内の有害物質や余分な塩分の排出といった大切な役割をしている臓器ですが、他の臓器よりも意識する機会が少ないので、不調に気づきにくいものです。
日頃から腎臓への意識を高め、気になることがあれば早めにかかりつけ医に相談しましょう。
塩分も水分も取り過ぎていないのに「体がむくんで食欲がない、、、」という場合には、腎臓の状態をチェックしましょう。
5 気分が落ち込むときは甲状腺機能低下症を疑うべし
「やる気がでない、、、もしかして、うつ病?」なんて考えることはありませんか?
うつ病は食欲とやる気を低下させますが、実は甲状腺機能が低下すると、うつ病に似た症状が現れます。
そこで、うつ病と間違えやすい甲状腺機能低下症の特徴を、5つご紹介します。
甲状腺機能低下症は、20代〜40代の女性に起こりやすいため、疑わしい場合には早めに受診しましょう!
6 肌が黒くなったら難病アジソン病を疑うべし
食欲不振に限らず、日常的に様々な不調に悩まされている方は少なくありません。
どうせただの風邪だろう、寝不足だろうと自己判断して、原因不明の体調不良を放っておくと、症状が悪化することもあります。
「食欲がないと思っていたら、原因は難病だった、、、」という可能性もあるのです。
食欲不振をはじめ、全身に他の疾患と区別しにくい様々な症状が現れる、難病アジソン病の症状をご紹介します。
アジソン病の診断には時間がかかることもありますが、早期に発見できれば、薬によって症状をコントロールすることができます。
さて、『食欲がないときに即確認すべき6つの怖い病気の兆候』はいかがでしたか?
適度な運動と十分な睡眠を心掛けているのに、食欲がなかなか戻らない、、、というときは、重大な疾患の症状に当てはまる症状がないか、チェックしてくださいね。
食欲は、人が生きていく上で大切な欲求の1つです。
食事には栄養を摂取するだけではなく、家族や周囲の人との人間関係を円滑にしてくれるなど、様々な役割があります。
いつでも食事を楽しめるよう、体調を整えて過ごしましょう!
もし長い期間にわたって食欲がないと感じるときには、大きな病気が隠れている可能性がありますので、そのときはできるだけ早く病院で検査してもらうようにしましょう。
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