トマトジュースの飲み過ぎが招く9つの健康被害と気をつけたい摂取量

トマトジュースの飲み過ぎが招く9つの健康被害と気をつけたい摂取量

健康に良い栄養がつまったトマトジュースは、美容やダイエットにも効果があるとして一大ブームになりました。

しかし一方で「美容効果がなかった」「体の調子が悪くなった」という声も少なくありません。

またブームをきっかけにトマトジュースが好きになって、ものすごく量を飲んでいるけど、「飲み過ぎじゃないかな、大丈夫かな」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

そもそも野菜はしっかり摂った方がいい、と言われているのにトマトジュースは飲み過ぎちゃ駄目というのも不思議ですよね。

そこで今回は、なぜトマトジュースを飲み過ぎてはいけないのか、飲み過ぎによって起こる可能性がある健康被害と健康のために最適なトマトジュースの適量をご紹介します。


トマトジュースの飲み過ぎが招く9つの健康被害と気をつけたい摂取量


1 トマトジュースに含まれる塩分の多量摂取は高血圧の原因に?


トマトジュースはトマトを加工して作られていますが、無塩のものと有塩のものとがあります。

トマトの酸味や青臭さが気になる人は、有塩の方が飲みやすいため、そちらを選んでしまいがちですがコップ1杯で塩分量は1.5gから2g程度含まれています。

これはWHO(世界保健機関)が目標としている、食塩摂取量、1日5gの約半分です。

日本の厚生労働省では、塩分の目標量を男性は8g未満、女性は7g未満(どちらも18歳以上)としていますが、それを踏まえても1日に飲む量が多ければあっという間にオーバーしてしまいます。

さらに塩分の過剰摂取は高血圧の原因となります。


2 トマトジュースを飲み過ぎると、体の冷えとむくみを招く


トマトの旬は夏、熱でほてった体を冷やす夏野菜の一つです。

ジュースにしてもその効果に変わりはありませんから、冷やしたトマトジュースを飲むことは体を冷やすことになります。

冷えは血行を悪くするだけでなく、水分をため込んでむくみの原因にもなります。

さらに冷えによって代謝が落ちると、脂肪が燃焼せず、ダイエットどころか逆に太る原因にもなりかねません。


3 トマトジュースに含まれるカリウムの過剰摂取は体の不調の原因に


トマトにはカリウムが多く含まれています。

カリウムは体内のナトリウムが増えると、量を調節するためにナトリウムを体外に排出する働きがあります。

そのためトマトジュースを飲むことで、頻尿となる、下痢を起こすといった症状が人によっては現れます。

通常ならカリウムを過剰摂取しても、腎臓が余計な量を排出してくれますから、それほど心配はいりません。

しかし腎臓の機能を超える量のカリウムを摂取したり、腎臓の機能が弱っている場合には消化機能に影響が出て、吐き気や下痢といった症状が出る、また体がだるくなるといった症状が出ることがあります。

さらに腎機能が低下している人、腎臓病などの人の場合、高カリウム血症という病気になることがあります。

高カリウム血症は、細胞内のカリウムが血液のなかに流れだし、細胞の働きが低下することにより起こります。

気持ちが悪くなり、吐き気をもよおすほか、指先のしびれや体に力が入らないといった症状が出ることもあります。


4 トマトジュースの過剰摂取が肌に与える悪影響


トマトジュースの飲み過ぎは、柑皮症という色素沈着が起こります。

これはトマトに含まれるカロテノイド色素という色素によるもので、カロテノイドは植物が光合成をする際に必要な成分です。

さらに光に対する保護機能があるため、日焼けから肌を守るためにトマトジュースを飲むと良いとされていますが、過剰に摂取すると肌が黄色くなります。

飲むことをやめれば色素沈着は解消されますが、毎日900ml以上トマトジュースを摂取すると柑皮症を発症しやすくなると考えられています。

特に皮の厚い、手のひらや足の裏に症状が出るのが特徴です。


5 トマトジュースの飲み過ぎによる胃腸への影響


胸のむかつき、焼けるような痛みを感じる胸焼けは、胃酸が逆流し食道に入り込むことで起こりますが、胃酸の濃度が高いままだと慢性的な症状となります。

トマトは酸味の強い野菜、酸を多く含む食品を多量に摂取することは、体の中の酸の濃度を上げてしまいます。

さらに胃酸過多になると胸焼けが起こり、これが慢性化すると食道を溶かし傷つける可能性があります。



6 健康によいリコピンは過剰摂取すると良くない?


トマトには、リコピンという抗酸化作用を持つ成分が多く含まれています。

リコピンは天然成分であり、多く摂取することでその効能が高まり、熱にも強いことから同じ抗酸化作用を持つビタミンCよりも美容効果が高いと注目されています。

しかし大量にリコピンを摂取することは、吸収される際に肝臓に負担をかけるとされています。

リコピン自体には、大量に摂取しても副作用などはないとされており、生のトマトよりもトマトジュースの方にリコピンは多く含まれています。

しかし単体で大量に摂取することは、体の機能に負担をかけてしまいます。


7 トマトジュースがアレルギーに与える影響


トマトによるアレルギーは確率としてはほとんどないといっていいといえますが、特定のものばかりを食べることによって起きる、遅延型フードアレルギーがあります。

食物アレルギー検査のなかにトマトも含まれており、過剰摂取によって遅延型フードアレルギーになる可能性はゼロではありません。

遅延型フードアレルギーは、一般的なアレルギーとは症状が異なるため、アレルギーと知らないままの人が多くいることでも知られています。

重篤な症状が出ないこともあげられますが、症状は中枢系、消化器系、精神系など150以上あるとされており、検査をしないと判明しないアレルギーとされています。

またトマトにはヒスタミンが多く含まれており、ヒスタミンは、外部から侵入したアレルギーを引き起こす原因となるアレルゲンに反応し、分泌されます。

これが過剰分泌されると、くしゃみや鼻水といったアレルギー反応を悪化させてしまうのです。

そのため、トマトジュースの過剰摂取で、アレルギー症状が悪化することもあります。


8 トマトジュースの1日の摂取量はどれぐらいが適量?


過剰に摂取しなければ、健康にも美容にも効果のあるトマトジュースの適量とはどれぐらいなのでしょうか。

まず、トマトジュースの適量は、1日に200mlで、この中にリコピンが15mg~20mg、カリウムは500mg、塩分は1.5g含まれます。

ナトリウムを食塩から摂取したと考えると、食塩1gにナトリウムは約400mg含まれますので、1.5gだと600mg程度ということになります。

トマトの栄養分から見た1日に摂取する適正量

リコピン

リコピンは15mg程度が適量とされていますが、特に上限はありません。
トマト1個分に含まれるリコピンが15mg程度で、摂取するほどリコピンの効果が増しますので問題はありません。

カリウム

カリウムの1日の摂取量の目安は、成人男子2500mg、成人女子2000mgとなっています。
1日の1/3の摂取量ですから、こちらも問題はありません。

ナトリウム

ナトリウムの必要量は600mgですから、トマトジュース以外に食塩が含まれている食べ物を摂取した場合は上回ることになります。
しかしトマトジュースにはカリウムが含まれていて、余計なナトリウムを排出してくれますから、こちらもそれほど神経質になる必要はありません。

つまり1日に200mlのトマトジュースの摂取量を守れば、健康被害の心配もないということです。

さらにトマトジュースの栄養を効果的に摂るために、以下の3つのことを実践してみることをおすすめします。

トマトジュースの栄養を効果的に摂取するためのポイント

オリーブオイルと一緒に摂取することで、リコピンの吸収率が上がる

オリーブオイル5gで1.5倍の吸収率となります。

トマトジュースを飲むときには温める

温めることで、リコピンの吸収率が上がります。
ただし加熱しすぎるとビタミンが壊れてしまうので、少しの加熱にとどめておきましょう。

夜寝る前に飲むのがおすすめ

リコピンは飲んでから7時間から8時間かけて、肌に届きます。
肌の再生が夜おこなわれることも考えると、夜寝る3時間前までに飲むのが一番効果的です。


9 トマトジュースで作る体に優しいレシピ


トマトジュースを上手に摂取するために、ジュースを使った晩ご飯はいかがですか?

簡単にできるものなので、ぜひ試してみてくださいね!

トマトジュースであったかリゾット

材料(1人分)

  • 冷やごはん:75g(お茶碗半分程度)
  • トマトジュース:200ml
  • 鶏肉:30g
  • 冷蔵庫の残り野菜(玉ねぎ、ニンジン、ピーマン、しめじなど何でも):各少々
  • コンソメスープ:小さじ1
  • 塩こしょう、ピザ用チーズ:お好みで

作り方

①材料はすべてみじん切りに
鶏肉は1センチ角、残り野菜は食べやすいようみじん切りにします。

②フライパンに油を入れ、鶏肉と野菜を炒めます
先に鶏肉を炒め、火が通ったら野菜を入れます。

③トマトジュースを入れる
鶏肉と野菜に火が通ったら、トマトジュースを入れ、コンソメスープを入れます。
味を見ながら塩こしょうで味を調えます。

④スープが煮立ったらごはんを入れる
冷やごはんがほぐれるまで煮込み、皿に盛り付けてチーズを振りかけます。

体も温まり、しっかりトマトジュースの栄養も摂ることができる簡単リゾットをぜひ試してみてくださいね!


さて、『トマトジュースの飲み過ぎが招く9つの健康被害と気をつけたい摂取量』はいかがでしたか?

トマトに脂肪増加を抑える新成分が含まれる、と京都大学の研究グループの研究報告がされたことから、一大ブームとなったトマトジュース、しかし一日にかなりの量を飲む人も多く、本当に健康に影響はないのか、心配している人も少なくありません。

確かに健康被害は今のところ発表されていませんが、体にいいとされるものであっても、人間の体の許容量を考えると、適量を毎日飲み続ける方が効果的です。

塩分の摂り過ぎなどが気になる人、また二日酔いを解消したい人などには、トマトジュースはおすすめです。

ぜひ適量を守って、日常生活に取り入れるようにしましょう!

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

トマトジュースの飲み過ぎが招く9つの健康被害と気をつけたい摂取量

1 トマトジュースに含まれる塩分の多量摂取は高血圧の原因に?
2 トマトジュースを飲み過ぎると、体の冷えとむくみを招く
3 トマトジュースに含まれるカリウムの過剰摂取は体の不調の原因に
4 トマトジュースの過剰摂取が肌に与える悪影響
5 トマトジュースの飲み過ぎによる胃腸への影響
6 健康によいリコピンは過剰摂取すると良くない?
7 トマトジュースがアレルギーに与える影響
8 トマトジュースの1日の摂取量はどれぐらいが適量?
9 トマトジュースで作る体に優しいレシピ


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