手軽に買えて健康効果がある紅茶は、毎日大量に飲むと体調が悪くなってしまいます。
紅茶に含まれる成分は少量なら問題がなく、良い効果をもたらしてくれますが、大量に摂取すると病気になるリスクが高まります。
特にカフェインやシュウ酸、タンニンは様々な体調不良を引き起こします。
そして、体調不良を放置して変わらず大量に飲み続けていると、尿路結石という病院のお世話になるほどの病気にまで発展します。
そのため、体調が悪いと感じたら紅茶の飲みすぎを疑って、改善策を考える必要があります。
そこで今回は、紅茶の飲みすぎで起きる危険な体調不良と、その改善方法をご紹介します。
紅茶の飲みすぎが原因で起こる5つの体の不調と改善法
1 紅茶に含まれているカフェインが原因で起きる症状
紅茶を飲んでいると尿意を感じたことありませんか?
紅茶にはコーヒーと同じように、カフェインが大量に含まれていてその作用で尿意を催し、酷いときには腹痛や下痢の症状が現れます。
お腹の体調に関わる
カフェインには眠気覚ましやリラックス効果がありますが、尿意を促す利尿作用もあります。
この作用は利尿がうまくできなくて悩んでいる人が適量を摂ると効果が現れますが、カフェインを大量に摂取すると胃が刺激されて下痢になってしまいます。
特に、体調が悪いときに摂取すると、お腹の調子が悪くなりやすいので気をつけましょう。
また、利尿作用によって体の水分がなくなると、便が硬くなりやすくなって便秘になってしまいます。
少量のカフェインであれば便通の改善になりますが、摂りすぎると全く逆の効果になってしまうので注意しましょう。
頭痛
カフェインは適量を摂取すれば、頭痛の改善につながります。
カフェインには血管を収縮させる効果があるので、頭が痛いと感じたときは紅茶を飲むことで改善ができます。
しかし、過剰摂取すると脳に負担がかかり、血管を広げて頭痛を引き起こしてしまいます。
これは習慣的にカフェインを摂り続けている人に起こりやすい症状で、体調が悪いときに摂取すると命の危機になる可能性もあるので大変危険です。
さらにカフェインの過剰摂取による症状は、まとめてカフェイン中毒と呼ばれていて、主にお腹や頭に現れることが多いです。
カフェインの過剰摂取による症状は、この他にも数え切れないほど存在します。
そのため、紅茶を1日で何杯も飲んでいる方は確実に飲みすぎている状態なので、カフェインによる症状が起きやすくなっています。
心当たりがある症状があったら、紅茶を飲みすぎていないかしっかり確認してくださいね!
2 紅茶に含まれるシュウ酸が原因で発症する病気とは?
紅茶を飲みすぎると、尿管に激しい痛みを伴う症状が現れる可能性があります。
これは結石が原因で引き起こされる痛みで、体内のカルシウムと結合することで発生し、これが尿管へ移動して突如激しい痛みに襲われます。
この病気を尿路結石と言い、今すぐ生死に関わるような症状ではありませんが、放っておくと生活が困難になるほどの痛みがずっと続いてしまいます。
あまりにも多くのシュウ酸が体内に入ると、カルシウムと結びつく量が増えて、大きな塊になります。
こうなると排泄が難しくなって痛み以外にも、尿に血が混じるようになってしまいます。
更に、腎臓の機能が低下して腎不全を起こす危険性もあるので、激しい痛みを感じたら病院に行くことが大切になります。
紅茶の飲みすぎは、想像を絶する痛みを伴う病気を発症する場合もあるので、飲む量には気をつけてくださいね。
3 突然気持ち悪くなったらタンニンという成分が原因
紅茶を飲みすぎたとき気持ち悪くなった経験はありませんか?
この症状の原因はタンニンという苦みを発する成分で、過剰摂取することで発症します。
また、タンニンには鉄を結合する働きがあるので、鉄分の吸収ができなくなって貧血を起こす場合もあります。
タンニンは適量を摂取すれば、むくみや下痢を緩和させることができるので、この症状に悩んでいる方にはぜひ摂ってほしい成分になりますが、過剰摂取や体調が悪いときは貧血になる可能性があります。
特に女性は生理の影響で体内の血が不足しやすいので、紅茶を飲む習慣がある方は気をつけましょう。
そして、タンニンは紅茶以外にもお茶やワインにも含まれているので、血が足りていないと感じているときはなるべく避けてくださいね。
4 紅茶の飲みすぎを改善する方法
紅茶の飲みすぎによって引き起こされる症状を改善するためには、一切飲まないようにすると最も効果があります。
ただ、今まで習慣化していた方は、いきなり紅茶を断つことはできませんよね。
「このまま紅茶を飲み続けていると体に良くないのはわかっているけれど、今すぐ飲まないようにするのは難しい」
このように悩んで、今一歩踏み切れない方が多いのではないでしょうか?
確かに、今まで飲んでいたものを一切飲まないようにすることは大変ですが、いきなり断つ必要はありません。
むしろいきなり断つと禁断症状が現れて、以前にも増してガバガバと飲んでしまう可能性があります。
これでは症状が悪化して、近いうちに病院のお世話になってしまいます。
なので、まずは自分ができる範囲で紅茶の量を少しずつ減らしていくことが重要になります。
例えば、コップに入れる量を減らしたり、紅茶を入れる器の大きさを少し小さくしたりするのも効果的です。
そして、それを毎日続けることで体調不良を引き起こす成分の摂取量を抑えられ、症状の改善につながります。
もちろん、途中で体調がとても悪くなったら病院に行くことも大切です。
体の調子が悪いまま飲み続けていると、症状が悪化してしまうので違和感があったらすぐに中止して病院へ行きましょう。
5 飲むタイミングを変えてみる
紅茶は飲むタイミングを誤ると、体調を崩す可能性があります。
特に、空腹時や鉄分が含まれている食べ物を食べるときに紅茶を飲んでしまうと、胃が荒れたり貧血になったりするので注意が必要です。
カフェインには覚醒を促したり利尿しやすくさせたりするので、普段から寝つきにくい人にとって、この成分の存在は見すごせません。
そのため、紅茶を大量に飲むほどその作用を受けるので、睡眠前に飲まないようにしましょう。
さて、『紅茶の飲みすぎが原因で起こる5つの体の不調と改善法』はいかがでしたか?
紅茶に含まれる成分を過剰摂取すると、頭痛やお腹の調子などに関わってきます。
そして、量を減らさないで飲み続けていると、結石ができて尿路結石という病気になりやすくなります。
この病気は激しい痛みを伴うし、放っておくと腎不全にまでつながってしまいます。
更に、紅茶には鉄分の吸収を妨げる働きをするタンニンが含まれているので、貧血になりやすい方は注意が必要ですが、飲む量を少しずつ減らしたり飲むタイミングを変えたりすることで、症状を緩和させられます。
ただし、生活が困難になるぐらい症状が悪化したら、我慢せず病院に行くことが大切なので、自分の体調には気をつけてくださいね!
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