マクロビとは?肉はNG?初心者が抱く5つの疑問と実践のコツ

マクロビとは?肉はNG?初心者が抱く5つの疑問と実践のコツ

マクロビをハリウッド女優達が注目して実践しているという噂を聞きつけた女性達が魅力を感じ、マクロビがブームになって久しいですが、実はマクロビ発祥は日本なのです!

マクロビは健康や美容、長寿を目的に考え出された食事改善方法のことですが、野菜や穀物だけ食べて、肉や魚を食べてはいけない等の間違った噂があるなど、マクロビの詳細や実践法は意外に知られていなかったりしています。

そこで今回は、初めてマクロビをするにあたって必要な知識や実践のコツ、そして注意すべき点をご紹介します。


マクロビとは?肉はNG?初心者が抱く5つの疑問と実践のコツ


1 マクロビの歴史とは?


マクロビとは、正確には「マクロビオティック」と呼ばれており、他にもマクロバイオティック、マクロバイオティックスと呼ばれている、健康のための食事改善法の1つです。

これを提唱したのは、食文化研究家の桜沢如一さんという方で、マクロビは「長寿法」を意味するとおり、健康、美容、長寿の為に考え出されました。

マクロビの基本は、以下のような5つの思想に基づいて考えられています。

マクロビの思想とは

食本主義

「食は本なり、体は末なり、心はまたその末なり」との思想から、心や身体の病気の原因は、食事にある。

人類穀食動物論

人間の歯は、穀物を噛むための歯が20本、菜類を噛みきるための歯が8本、肉を噛むための歯が4本。つまり、人類はもともと穀食を主食とする動物。

身土不二

自分の住んでいる土地の自然が生み出したものを主食、副産物を副食とすることで、心も身体もまた自然と調和する。

陰陽調和

ナトリウムとカリウムに特に注目、そのバランスが崩れると病気になる。

一物全体

一つの食品を、丸ごと全て食べることでバランスが保たれる。米も、精米したものではなく玄米を主食として推奨している。

マクロビとは、以上の思想から成り立ち、そして考え出された食事改善法なのです。


2 マクロビの実践法、守るべきルールとは


マクロビに関した本は現在多く出版されていますが、簡単に説明すると、玄米を主食、野菜漬物乾物などを副食とする食事方法が基本となっています。

では、ここで詳しくマクロビで推奨されている食べ物を紹介していきましょう。

マクロビで推奨されている食べ物

  • 玄米や雑穀、全粒粉で作られたパンやパスタやそば
  • 無農薬で作られた野菜、特に温野菜
  • 豆類、豆腐、納豆
  • 昆布、わかめ、ひじき
  • 漬物、梅干
  • 果物
  • 植物性の油
  • 自然醸造で作られた味噌、醤油

そして動物性タンパク質は、白身魚を週に1,2回、肉や卵は月1程度に控えることが推奨されています。

これらを見ると、確かに昔の日本ではこのような食事が主流だったと頷けます。

ただし、上記で挙げたものしか食べてはいけないというものではありません。

元々の理念は「自然の中に生きて、そこで食を見直そう」なのですから、厳しいルールがあるのだと諦めてしまわないでください。

自分の食生活を見直してみるチャンスと捉えて、マクロビを始めてみるのもいいでしょう。


3 マクロビには肉はNG? 誤解されているポイント


さて、上でも述べたとおり、マクロビには推奨されている食べ物や食べ方はありますが、絶対禁止というものはありません。

特に穀類や野菜が主食、いわゆるベジタリアンのような食生活なのか、と誤解をする人もいますが、少量ならば白身の魚や肉、卵も食べても大丈夫なのです。

アルコールやジュースなども、絶対禁止ではありませんので、最初から構えて挑まずに、自分に出来る範囲内で食生活を変えていく姿勢が大切です。

例えば、白米だけのご飯から、玄米や雑穀米を混ぜたものに変えて、少しずつ玄米食に慣れていくのも1つの方法です。

玄米は健康食として、またダイエット食としても愛されていますから、美味しい炊き方を紹介している本やサイトはたくさんありますので参考にしてみるといいでしょう。

また、身体を冷やすよりは温めたほうがいいので、野菜もサラダをよく食べているなら、それを温野菜に変えてみるのもいいですね。

レンジで温めるだけで温野菜が出来るスチーム調理器も、今では安価で入手することが出来ますから、簡単に温野菜が食べられます。

あれも駄目これも駄目という方法では、いくら身体に良くても心に良いわけはありません。

マクロビとは、心身を整えて健康になり、長生きをするために考えられたものですから、もともと苦行のように我慢を強いるものではないということを忘れないでくださいね!


4 マクロビを実践するにあたっての注意点


これからマクロビを始めよう、という人に十分注意して欲しいのは「正しい知識を知る」ということです。

マクロビに詳しい人が身近にいるなら、話を聞いてみるのもいいですし、本を買って勉強をするのもいいでしょう。

ただ「穀物中心、野菜中心、その他のものは食べない!」という間違った固定観念にとらわれて始めてしまっては、健康促進どころか栄養失調になってしまう恐れもでてきます。

何度も言うように、推奨されている食べ物を中心に食生活を見直すのが大切なのであって、決して肉や魚、乳製品やアルコールや甘いお菓子などを一切口にしてはいけないというものではありません。

実際に「マクロビ=動物性タンパク質は禁止」という間違ったことを教わってしまい、1年間まったく動物性タンパク質を摂らなかったという女性がいました。

この女性はマクロビを続ける中で、ふくよかな体型がスリムになり、体重も10キロ痩せることに成功した一方で、肌がボロボロになり、爪の変形や足首の痛みに悩まされるなど、健康とは程遠い状況になり、最後には貧血がひどくなり病院へ駆け込む事態になりました。

そこでお医者さんに言われたことは、完全な栄養失調だという言葉でした。

このような例は極端なものではありますが、まず自分の食生活はどうなのかをちゃんと見直して、そこからマクロビで出来ることを始めれば良いということを覚えておきましょう。

そもそも最初から全てを改善しなくてはいけない、という掟や縛りといったものはないのです!

必要な時は栄養のあるものを摂取しなければいけませんし、食べ物のアレルギーを持っている人だっています。

どうか肩の力を抜いてマクロビを始めてみてくださいね!


5 楽しい食生活を送ることが何より大切


マクロビを取り入れた食生活は、最初は難しいと思うかもしれませんが、慣れてくると「今まで自分はこういう食生活だったのか」と振り返ることが出来ます。

また、最近ではマクロビという食事法に基づいたレストランも、全国で多く展開されています。

そこでは、美味しく、見た目も美しくて楽しい料理がたくさん用意されていますので、気になった方はぜひ足を運んでみると、マクロビの良さも判りやすいのではないでしょうか。

私達は、大地から育まれた植物や動物、川や海で育った生き物、などの命を頂いて生きています。

食前に「いただきます」と手を合わせる風習が日本にあるのも、そういう考え方が昔からあるからでしょう。

その心を忘れずに、毎日の食事を楽しんで摂っていきたいですね。


さて、『マクロビとは?肉はNG?初心者が抱く5つの疑問と実践のコツ』はいかがでしたか?

今の日本は、食べるものに困るということはほとんどありません。

むしろ食材を腐らせて捨ててしまうこともあるほど、食べ物には恵まれています。

だからこそ、食事をする時には感謝の心を忘れずに、そして美味しく楽しく食べるのが何より大切なのです。

食材はもちろん、作ってくれた人にも感謝の心を持って、毎日の食生活をもう一度見直してみてはどうでしょうか?

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

マクロビとは?肉はNG?初心者が抱く5つの疑問と実践のコツ

1 マクロビの歴史とは?
2 マクロビの実践法、守るべきルールとは
3 マクロビには肉はNG? 誤解されているポイント
4 マクロビを実践するにあたっての注意点
5 楽しい食生活を送ることが何より大切


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