手術すべき?人に聞けない痔の原因と自宅でできる対処法7ポイント

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「座ると痛い、、」「便に血が混じっている、、」「もしかして痔かな、、」心配になってドラッグストアで行くも、薬を買うのが恥ずかしいし、痔だからといって家事や仕事を休むわけにもいかないし、本当に憂鬱な気分になりますよね。

痔は根本的に対処しないと再発を繰り返し、かつどんどん悪化し。そして最後には手術しないといけなくなるほど重症化する可能性もあります!

そこで今回は、嫌な痔に対処するための生活習慣改善、そして痔を悪化させないための方法をご紹介します!


手術すべき?人に聞けない痔の原因と自宅でできる対処法7ポイント


1 意外と知られていない痔3つのタイプ


肛門周辺または肛門そのものの疾患がまとめて痔と呼ばれていますが、日本人の約3人に1人が痔を患っているとの結果が、東海大学医学部付属大磯病院の調べで分かっています。

突然痛みはじめた時は、すぐに横になり体の力を抜いてリラックスすることが大切です。

痛いと体が硬直してしまい、お尻に力が入って、痛みが増してしまいまうので、しばらく安静にしていましょう。

痔には主に3つのタイプがあり、自分がどのタイプの痔なのかわかっていないと対処の仕方も変わってきますので、ぜひ確認をしておきましょう。

痔の3つのタイプ

イボ痔

肛門のまわりにイボ状の腫れものができる状態で、痔の中ではもっとも発症が多いのがイボ痔です。
実はイボ痔も2種類あって、肛門の内部にできる内痔核、外側にできる外痔核に分かれます

内痔核

神経が通っていないので痛みを感じにくく、出血によって痔であることがわかるケースがほとんどです。

外痔核

肛門の外側の皮膚部分の静脈叢がうっ血してできたイボ状の腫物で、排便時の負荷などによってできるケースがほとんどです。

切れ痔

肛門の出口付近の皮膚が切れた状態の痔で、肛門裂傷とも呼ばれます。排便時に痛みを感じるのですが、普段は感じないので慢性化しやすい傾向にあります。

痔ろう

直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができ、膿がたまるタイプの痔で、あな痔とも呼ばれます。
肛門の周囲が腫れて膿がたまり、ズキズキと痛みが続くのが特徴で、ひどくなると常に膿が出て、発熱を引き起こします。

イボ痔、切れ痔は症状が比較的軽い場合は、自宅で対処することができますが、痔ろうは専門医による治療が根本解決への道です。


2 知っているようで知らない痔の原因


痔は排便時に強くいきんだり、長時間座りっぱなしなど、肛門に負担がかかることが原因と思いがちですが、実は複数の要因が重なって症状が現れることがほとんどです。

そこでどのような原因で痔になるのかをご紹介します。

知っているようで知られていない3つの痔の原因

イボ痔になる原因

冷え

身体の冷えは身体全体の血流を悪くし、肛門まわりにもうっ血が起きることが原因です。

便秘、いきみ過ぎ

便が固くなることで便秘になり、排便のたびにいきみすぎることになります。

下痢

下痢の時も肛門に負担がかかるのでうっ血して腫れの原因となります。

ストレス、過労

ストレスや過労が下痢の原因となることがあります。

座りっぱなし

椅子に座ったまま長時間経つと肛門周辺の静脈に負担をかけることになります。

立ちっぱなし、運動不足

立ちっぱなしの状態が長く続いたり、運動不足でも血流が悪くなります。

喫煙

喫煙はニコチンや一酸化炭素が血管を収縮させるので、血流が悪くなりうっ血の原因となります。

過度のアルコール摂取

お酒などでアルコールを過剰摂取すると血管が膨張し、うっ血の原因となります。

辛いものの摂取

唐辛子など辛いものは、体内に吸収されずに便として排出されるので、肛門の粘膜を刺激し炎症を起こします。

切れ痔になる原因

生まれつき肛門がせまい

肛門の狭い人は便が出にくく、切れ痔になりやすくなります。

便が固い、便秘

水分が足りない、繊維質を採らない生活を続けていると便が固くなり、便秘の原因にもなります。

下痢

水分の多い便が勢いよく排出されることで、肛門の内側の粘膜を弱くし、皮膚を傷つけます。

痔ろうになる原因

免疫力の低下

直腸と肛門の境の歯状線には深さが1mm程度の小さなくぼみがあり、そこへ身体の抵抗力が弱って下痢などした場合に雑菌が入り込み発症します。

温水洗浄のやり過ぎ

清潔を保つために温水洗浄を使うと、肛門の中に水が入り、下痢の時と同じような状態になってしまうことがあります。

痔ろう原因は、いきみ過ぎや下痢などイボ痔や切れ痔の原因と共通するものもあります。

ぜひ根本解決に向けてしっかり正すべき点は改善してきましょう!


3 痔にならないための便秘解消法


痔に悩んでいる人の大半がイボ痔、切れ痔持ち!その原因に筆頭に挙げられるのが便秘です。便秘は便が水分が不足して固くなり、排便しづらくなる状態です。

そこで便秘にならないために今日からできることをご紹介します!

便秘にならないためのポイント

冷たいものをとらない

便秘の原因の一つが体の冷えです。体の冷えは臓器の機能低下、血流悪化につながります。
そこで日頃から冷たい飲み物を避け、常温の飲み物を摂るようにしましょう。

こまめな運動

運動不足も便秘の原因の一つですので、手軽にすぐ始められるウォーキング、ラジオ体操などで運動で便秘の芽を摘んでしまいましょう。
また、男性に比べて女性の方が便秘に悩む人が多いですが、その原因は女性の方が腹筋力が弱いためです。
便秘に悩む女性は少しだけ腹筋を鍛える運動をしましょう。

朝ごはんはしっかり食べる、ダイエット中でも必要量は食べる

朝起きた後、空っぽの胃の中に食べ物が入ってくることが刺激となり、腸が働き出し便意を促します。
朝食を抜くと、腸の動きが悪く便意をもよおさないため便秘になりますし、ダイエット中だからと極端に食べる量を減らすと充分な便が作られず排出されないまま溜まってしまい、便が固くなります。

便秘にならないために気をつけることは、健康維持のために行うことと同じ!ぜひ体のためになることを習慣化するようにしましょう!


4 下痢予防で痔になる芽を積む方法


食べ物の消化と吸収は小腸で、水分の吸収は大腸で行われるのですが、この一連の流れの中で異常が起こると下痢を引き起こします。

下痢が続くと肛門を傷める、痔を悪化させる原因になります。そのため一旦下痢になってしまったら、できるだけ胃腸に負担をかけないよう対処することが痔の予防につながります。

そこで下痢になった場合に対処すべき4つのポイントをご紹介します。

下痢になった場合に対処すべき3つのポイント

お腹を温める

体の冷えが原因で下痢を起こしている場合は、身体を温めて様子を見ることが先決です。

安静にする

下痢の時は内臓が弱っているため、外出や激しい運動は避け、静かにしておくことが大切です。

消化のよい食事を摂取する

下痢で失われた水分を補給することが先決!常温の水か白湯をまず飲みましょう。
甘過ぎないスポーツドリンクなどの電解イオン水は吸収が良いので、おすすめですが冷たくしないようにしてください。
そして炭酸やカフェイン、アルコールは刺激が強いので下痢の時には厳禁です!
下痢の症状が治まってきたら、まずは消化の良い食べ物から摂るようにしましょう。
お薦めはおかゆ、豆腐などの大豆製品や温野菜、玉子料理などです。

ストレス、過労の解消

ストレスや過労が慢性的な下痢の原因となっている場合、根本の原因を解消しなければいけません。
どうしても解消し切れない場合は、せめて趣味など好きなことでストレスを発散し溜め込まなないようにしましょう。

ご紹介した対処法でも下痢が続く場合は薬を、慢性的な下痢の場合は他の病気が潜んでいる可能性もあるため病院へ行くことも検討しましょう。


5 これで楽になる!自分でできる痔の対処法


「痔は汚い、恥ずかしい病気」という先入観があるせいか、手術一歩手前の最悪の状態で病院に駆け込む人がほとんど。

そこで生活習慣の改善や市販薬でまず対処する方法をご紹介します!

これで楽になる!自分でできる痔の対処法

イボ痔の対処法

出血のある場合はお尻をきれいにして温める

排便後に温かいお湯でシャワーを浴びるか、温かいお湯できれいにしましょう。

突起部分を肛門の内側に押し込める

そのまま放置しておくと炎症を起こし、出血する場合がありますので、ガーゼなどを使ってこまめに押し込めるようにしましょう。

切れ痔の対処法

痛みを伴う場合お尻をきれいにして温める

毎日入浴して患部も体も温めるようにしましょう。シャワーだけで済ますのはNGです。

市販薬で応急処置をする

痔専用の軟膏や座薬で出血や痛みを痔の初期は抑えることができます、
ただ常に痛み続き、排便ができないようになったら、自力対処ではなく素直に肛門科を受診しましょう。

痔ろうの対処法

痔ろうは早めに肛門科を受診することが根本治療の唯一の道ですが、すぐに受診できない場合は、患部を冷やす、市販の鎮静剤で一時的に痛みを取ることが先決です。

痔が悪化しない状態であれば十分自宅で対処できますので、ぜひ対処法を参考にやってみてくださいね!


6 スパッと痔を治療するために取るべき手術法


そもそも痔は適切なケアをしていれば手術するほどひどくならないものですが、悪化して自力ではどうにもならない状態になったときには、肛門科を受診、そして医師の指示に従った手術が根本解決のためには必要になります。

ただ、手術といってもどんな手術をするのか気になりますよね。そこで痔の代表的な4つの手術・治療法についてご紹介します。

痔の代表的な4つの手術・治療法

注射療法(イボ痔)

イボの根元に硬化剤を注入してイボを硬くし、壊死させる方法が一般的な治療法です。
注射療法は手術時間が短く、痛みが少ないのですが、手術後いきみすぎると痔が再発することもあります。

レーザー療法(イボ痔)

レーザー光線をイボに当てて患部を切除する手術法です。
注射療法は手術時間が短く、また出血が少ないので、イボ痔の治療ではよく用いられる方法です。

輪ゴム結紮療法(イボ痔)

手術と言っても、イボの手元に輪ゴムかけて縛り、時間をかけてイボを腐らせ脱落させることで治療する方法です。
輪ゴムをかけて縛るだけのため治療時間は5分~10分程度、麻酔も必要とせず体への負担もほとんどありません。

肛門拡張術(切れ痔)

切れ痔は、下痢などで肛門の内側が切れる、そしてその結果肛門がますます狭まることで悪化していきます。
そのため切れ痔の根本治療のためには、肛門を拡げる手術が最も推奨されます。
手術時間は長くても30分程度で、その日に帰宅も可能です。

痔ろうは、患部である管を切り開いて取り除く方法、切り開かずに時間をかけて管を取り除くの2つがありますが、症状によっては長期間の入院が必要なケースもあります。悪化した痔の症状は十人十色、お医者さんの指示に従って対応しましょう。


7 痔にならないための生活習慣改善法


嫌で憂鬱になる痔にならないためには、何よりも生活習慣を改善して、肛門に負担をかけないようにすることが大切です。つまりお尻にやさしい生活を心がけるということです!

そこで普段の生活で取り組める痔にならないための対処法をご紹介します!

痔にならないための生活習慣改善法

毎日入浴する

湯船にゆっくりつかることで、肛門の血行を良くし、清潔に保つことができます。ぬるめのお湯でじっくり温まりましょう。

規則正しい生活を心がける

朝は早めに起きる習慣にして、しっかり朝食をとりましょう。体にリズムを作ることによって朝の排便を習慣にしましょう。

時間を決めてトイレに行く

排便は便意をもよおしたときに自然にするようにしましょう。なかなか出ないからといって無理にいきまないようにしましょう。出ないときは無理せず切り上げることも大切です。

同じ姿勢を続けない

立ったまま、座ったままを続けると肛門がうっ血してしまいます。デスクワークの方は30分に1回は立ち上がって歩くなど、お尻に負担をかけないようにしましょう。


さて、『手術すべき?人に聞けない痔の原因と自宅でできる対処法7ポイント』はいかがでしたか?

肛門は自分で見ることができない部分ですので、違和感や痛みを感じないと痔は自覚できません。そのため日頃から丁寧なお尻ケアが大切になります!

お尻に優しいトイレットペーパー、温水洗浄便座の使用、毎日の入浴などできることはたくさんありますので、今回紹介したことをぜひ参考にして痔に対処していきましょう!

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

手術すべき?人に聞けない痔の原因と自宅でできる対処法7ポイント

1 意外と知られていない痔3つのタイプ
2 知っているようで知らない痔の原因
3 痔にならないための便秘解消法
4 下痢予防で痔になる芽を積む方法
5 これで楽になる!自分でできる痔の対処法
6 スパッと痔を治療するために取るべき手術法
7 痔にならないための生活習慣改善法


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