下腹部がしゃがん拍子に痛くなる、そしてしゃがんだ状態から立ち上がろうとすると痛くなり、、、こんなことってありませんか?
下腹部痛の原因には様々なものがあり、通常消化器系の病気ばかりを想像してしまいますが、実は女性の場合は年齢や妊娠や出産などによって色々な原因が考えられるのです。
そこで今回は、しゃがむと下腹部が痛くなる原因、そして痛みを軽減するための対処法をご紹介します。
しゃがむと下腹部が痛い原因と対処法6つ
1 しゃがむと下腹部が痛む月経前症候群
下腹部といえば腸!つまり腸にまつわる消化器系の病気の可能性が考えられますが、女性の場合は子宮や卵巣など、生殖器に関連する病気も考えなくてはいけません。
女性にとっての毎月の生理は不定愁訴が付きまとい、特に生理前1週間から2週間の頃に下腹部が痛むという事がよくあります。
生理前になると下腹部がちくちく痛くなったり、生理痛や排卵痛がある場合は、月経前症候群(PMS)かもしれません。
生理前になると、血圧低下や筋肉の収縮作用、黄体退行作用に関わるプロスタグランジンという物質が分泌されます。
プロスタグランジンは子宮を収縮させる事で、子宮に溜まった血を外に出そうとするものですが、この時に痛みが生じるのです。
また自律神経の乱れ、体の冷えによってもプロスタグランジンの分泌量が増えて、生理痛がひどくなったりします。
下腹部の痛みが続く、吐き気や頭痛も加わるようであれば、プロスタグランジンの分泌を抑える薬を処方してもらうこともできますので、お医者さんに相談してみましょう。
2 しゃがむと下腹部が痛む子宮内膜症
子宮内膜症という言葉はよく聞く言葉で、今や生理がある女性の10人に一人は内膜症だと言われています。
さらに偽妊娠療法で黄体ホルモンやピルを利用して一時的に妊娠したような状態にさせて、痛みを和らげる方法もありますが、それでも痛みが続く場合には手術ということになります。
3 妊娠中に起こる下腹部の痛み
妊娠期といっても初期から後期まで様々な時期がありますし、症状もそれぞれです。
妊娠期の下腹部痛は心配いらないものが多いのですが、ちくちくした痛みではなくズキズキと痛んだり、吐き気や頭痛、さらに出血を伴うようなものであれば、すぐに産婦人科を受診しましょう。
4 卵巣の病気で起こる下腹部が痛み
女性には子宮ともう一つ特有の臓器、卵巣がありますが、この卵巣の病気が原因で下腹部が痛むことがあります。
5 更年期障害が原因で起こる下腹部が痛み
更年期とは閉経前後10年を指し、女性ホルモンのエストロゲンがあまり分泌されなくなります。
そのため、閉経が近い、あるいは閉経後に生理痛のような痛みや、さらにホルモンバランスが崩れてのぼせや自律神経失調症を引き起こす事があります。
他に更年期の腹痛の原因として考えられるのは、まずは子宮下垂(子宮がずれて膣の中に入る)や子宮脱(子宮の一部や全部が外に出てしまう)で、子宮を支える筋肉が衰える事で引き起こされます。
また若い頃からの子宮内膜症が悪化したり子宮筋腫などになるケースもあり、女性にとってちくちくとした下腹部の痛みは人生の節目節目にやってくるようですね。
6 しゃがむと下腹部に痛みが走る消化器の疾患
しゃがむと下腹部が痛む原因は消化器疾患でも起こります。
他にも、大腸に潰瘍ができる潰瘍性大腸炎、消化器に炎症が起こり粘膜に傷がついて痛むクローン病などでも、下腹部が痛むことがあります。
痛みが一時的ではなく周期的に起こるようであれば、何らかの消化器疾患の可能性があるため、消化器内科を受診するようにしましょう。
さて、『しゃがむと下腹部が痛い原因と対処法6つ』はいかがでしたか。
男性にとってはそうではないかもしれませんが、女性にとって下腹部痛というのは身近なもので、ついつい我慢してしまいがちですが、放って置くと大きな病気に繋がる事もあります。
特にしゃがむと余計に痛くなる腹痛は、我慢し続けないで産婦人科や消化器内科を早期受診する事が何よりも大切ですので、気になる方はすぐ病院へ行くようにしましょう!
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