PMS(月経前症候群)の症状緩和に漢方を勧める6つの理由

PMS(月経前症候群)の症状緩和に漢方を勧める6つの理由

PMSとは月経前症候群のことを指し、PMSの症状は、排卵日から生理前に出ることが多くなっています。

PMSの症状は多岐にわたり、肉体的不調から精神的な不調まであり、西洋医学の治療ではあまり改善が期待できないのが現状です。

そんな中、注目を浴びているのが東洋医学に基づいた漢方薬治療です。

西洋医学では対処療法しかなされてこなかったPMSを、根本治療へと導く、新たな治療方法といえるのです。

そこで今回は、漢方でPMS(月経前症候群)の症状を緩和する方法をご紹介します。


PMS(月経前症候群)の症状緩和に漢方を勧める6つの理由


1 漢方薬でPMSによる肉体症状を緩和


PMSの症状は肉体的な症状と精神症状に分けることが出来、肉体症状は主に女性ホルモンプロゲステロンの増加が原因とされています。

排卵日から生理前の期間は、女性ホルモンの一つであるプロゲステロンが多く分泌されます。

プロゲステロンが増加することで、身体は妊娠前の様な状態になり、その結果以下の様な肉体症状が起こります。

プロゲステロン増加が原因の肉体症状

・便秘になったり、下痢になったりする
・腹部や腰の痛み、
・関節の痛みやだるさ
・頭痛、偏頭痛
・むくみ
・ほてり、微熱

こういった身体の痛みや不調は、生理前に身体が栄養水分をため込もうとした結果、血の巡りや身体の循環が悪くなったことが原因で引き起っています。

そこで、血行を良くし、代謝を上げ、身体の循環をよくする効果を持った漢方薬で、体質改善していくことでPMSの痛みを緩和することができるのです。

主に、PMSの肉体症状に効果があるとされている漢方は以下の3つです。

肉体症状に有効な漢方

桃核承気湯

便秘、肩こり、のぼせ、生理不順などに効果あり

桂枝伏苓丸

めまい、頭痛、のぼせ、肩こり、腹痛といった症状に効果あり

当帰芍薬散

血行改善、頭痛、むくみ、肩こり

当帰芍薬散については、冷え性と貧血の改善についてもご紹介している、冷え性貧血に効く当帰芍薬散7つの効用効果も併せてご覧ください。


2 生理前のイライラにも効く漢方薬


PMS独特の症状である、イライラ、不安や憂鬱感、気分が落ち込むといった精神的な症状はこのセロトニンが減少することが原因です。

セロトニンは感情をコントロールする脳内物質で、正常に分泌されないと、以下の様な精神症状を引き起こします。

セロトニン不足が原因で起こるPMS症状

・不安感に襲われ、精神的に不安定になる
・食欲が抑えられず、過食
・甘いものが異常に欲しくなる
・睡眠障害
・ちょっとしたことでイライラしたり、不機嫌になる
・落ち込んで、ふさぎこむ

漢方薬の中には、自律神経のバランスを整え、セロトニンの分泌を促したり、精神面を安定させる効果を持った薬があります。

西洋医学ではこのような精神症状に対してはほとんど対処方法がなく、PMSが原因の精神面の不調に効果がある薬は漢方のみということになります。

精神症状に有効な漢方3選

女神散

不安や不眠、めまい、のぼせに効果あり

加味逍遥散

イライラや気分の落ち込み、不眠症にも

抑肝散

イライラや不安、憂鬱感や過食に効果あり


3 体質改善がPMS治療のカギである理由


西洋医学は、身体の不調に対し、薬などを用いて悪い部分に直接的に働きかけることで治療します。

一方で東洋医学は、現れた症状を身体全体のバランスの乱れととらえ、全体のバランスを改善していく治療を行い、この際用いられる薬が漢方薬です。

PMSの症状に対しては、特定の菌やウイルスをやっつけたり、臓器の悪い部分にアタックする化学薬品よりも、体質そのものを改善していく漢方薬のほうが、得意な分野といえるのです。

PMSの症状は身体的症状から精神的症状に至るまで多岐にわたり、症状の出方も人によって異なり、身体の症状しか出ない人もいれば、精神的な症状しか出ない人もいます。

漢方治療は、PMSのように人よって症状の出方や強さが違っていたり、引き起こしている原因も違っているような病気には特に向いているのです。



4 身体のバランスを漢方薬で整えてPMS症状を緩和する


東洋医学の基本的な考え方は、私たちの身体は3つの要素によって成り立ち、バランスを取っているという考え方です。

東洋医学上の身体を司る3つの要素

外から取り込むエネルギーのこと。

血液の循環、栄養や酸素のめぐりを表す。

血液以外の体液の循環。

この3つのバランスが取れた状態というのが東洋医学でいう健康な状態のことで、PMSを引き起こす身体の状態とは、この3つのバランスが崩れた状態であるといえます。

そして東洋医学ではPMSの症状3つに分類し、それぞれの症状は3つの要素が異常を起こすことで引き起こしていると考えます

3つの異常が引き起こす症状

気の異常

イライラ、憂鬱不安感、集中力の低下を引き起こす。

血の異常

頭痛、肩こり、腹痛といった、月経血の流れによって、身体の血液循環が変わり、滞った状態が原因。

水の異常(水毒)

むくみ、めまい、吐き気といった症状。身体の水分がアンバランスになった状態。

異常を起こしている要素を補うような漢方を処方することで身体のバランスを整え、体質改善を図るのです。

例えば、身体の水分バランス異常が原因でPMSを引き起こしている場合は、水のめぐりを改善する漢方薬を、といった具合にその人それぞれの原因や症状に合わせて処方を行うことができるので、その人の身体の状態に合ったお薬を処方することが出来ます。


5 漢方治療が身体に負担が少なく副作用も少ない理由


現在行われているPMSの治療法は、低用量ピルなどのホルモン剤を用いた治療がメインとなっており、問題となっているのがその薬による副作用です。

ピルといったホルモン剤は、持病を持っている方は服用できないのに加えて、女性ホルモンに働きかけるので、妊娠しにくくなるといった可能性も出てきます。

妊娠を考えている女性や、将来的に子供が欲しい女性はできれば服用しないほうがよいとする説もあり、妊娠活動中の女性でも、安心して服用することが出来るのが漢方薬であるといえます。

そういった意味で、東洋医学で使う漢方薬は天然由来の原材料を使用しているので、身体への負担が少なく、副作用が少ない治療法です。


6 ここがカギ!自分に合った漢方を見つける方法


漢方薬は薬局やドラッグストアで購入する方法だけでなく、病院で処方してもらうこともできます。

まずはピルで様子を見て、効果がなければ漢方を試すことも出来ますし、ピルと漢方両方併用した治療も行うことが出来ます。

また、漢方を専門とした漢方薬局で購入することも出来ますが、東洋医学専門の薬剤師が処方してくれる場合は、その分価格が上がることがあります。


さて、『PMS(月経前症候群)の症状緩和に漢方を勧める6つの理由』はいかがでしたか?

漢方薬は、症状の対処療法ではなく、PMSを引き起こす体質そのものを改善することで、症状を和らげる治療方法です。

だからこそ、従来の西洋医学では治療が難しかったPMS症状に効果が期待できるのです。

ただ、漢方薬は効果が表れるまでに数週間から1か月以上と少し時間がかかるのも特徴で、根気よく続ける事も大切です。

全く効果がなければ、医師や薬剤師に相談し、処方を見直すようにしましょう。

まとめ

PMS(月経前症候群)の症状緩和に漢方を勧める6つの理由

1 漢方薬でPMSによる肉体症状を緩和
2 生理前のイライラにも効く漢方薬
3 体質改善がPMS治療のカギである理由
4 身体のバランスを漢方薬で整えてPMS症状を緩和する
5 漢方治療が身体に負担が少なく副作用も少ない理由
6 ここがカギ!自分に合った漢方を見つける方法


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