貧血は女性が悩む症状の一つ!女性には生理があり、妊娠や出産もあり、血を失う事は日常的ですからね
ただ、貧血に良いとされるレバーや乳製品を取りなさいと言われても、食生活の全てを見直すことも大変です。
そこで今回は、貧血予防に効く飲み物、そして貧血を助長するため避けるべき飲み物をご紹介します。
貧血に効く飲み物と避けるべき飲み物9選
1 貧血は酸素欠乏によって起こる
貧血とは血液中に酸素を運んでいるヘモグロビンが減ってしまい、体内が酸素不足に陥ってしまうことです。
貧血は体内の男性ホルモンの量と関係しており、男性ホルモンが多い男性は貧血になりにくく、一方少ない女性は貧血になりやすい傾向があります。
さらに女性には生理があることから、貧血になりやすいとも言えます。
2 鉄欠乏性貧血の症状
ではなぜ血中が酸素欠乏状態になるのでしょうか。
血液に酸素を運ぶヘモグロビンは、鉄を含むたんぱく質で、さらにビタミンCが鉄の吸収を助けるわけですが、鉄分が不足する事で酸素欠乏状態に陥ります。
これが鉄欠乏性貧血で、貧血患者の7割を占めるメジャーな症状です。
他にも、鉄分不足で髪がぱさぱさになったり、頭が痛くなったり、めまいやたちくらみ、うつなどの症状が現れる事があります。
そこで重要となるのが、いかにして鉄分を補うかです。
鉄欠乏性貧血を改善するには、食べ物から鉄分を沢山とることが必要ですが、鉄分には2種類あります。
鉄分は食べ物や飲み物から摂取するのが一番望ましいですが、急性の貧血などでは錠剤や造血剤の注射で改善する方法もあります。
3 鉄欠乏性貧血以外の貧血の症状
貧血として代表的な鉄欠乏性貧血の他にも、次のような貧血種類があります。
失血性貧血
怪我や手術で突然、大量の出血を引き起こすのが「急性失血性貧血」、生理や痔などで長期的に出血する場合は「慢性失血性貧血」と言います。
自覚する症状としては急激に血圧が低下するので、めまいがします。
また、出産後などに徐々にゆっくりと失血している時には疲労感や息切れ、顔が青くなるなどの症状が現れます。
対処法としては出血の原因をなくし、輸血や鉄分補給を行います。
続発性貧血
貧血には原発性貧血と呼ばれ、血液や造血機能そのものに原因があって起こる一次性貧血と、続発性貧血と呼ばれ、病気が原因で引き起こされる二次性貧血の2つがあります。
症状としては、動悸やめまい、たちくらみや出血などですが、原因である病気を治すことで続発性貧血は改善します。
ビタミンB12欠乏性貧血葉酸欠乏性貧血
ビタミンB12欠乏性貧血葉酸欠乏性貧血は文字通り、血液を作るのに必要なビタミンB12や葉酸の不足が原因で起こります。
対処としては薬を飲む事でビタミンや葉酸を補いますが、特にベジタリアンはビタミンB12が不足しやすいとされています。
さらに血液を作る機能そのものが低下することが原因で起こる再生不良性貧血、赤血球に対する抗体ができる溶血性貧血などもあります。
4 鉄分不足で病気になる可能性あり
不妊症の9割の女性が慢性的な鉄分不足があると言われ、そのせいで冷え性の人が多いです。
体内の鉄にはヘモグロビにと、組織鉄や貯蔵鉄と呼ばれる「体に蓄えている鉄」があり、ヘモグロビンの値が問題なくても、貯蔵鉄の値であるフェリチン値が低ければ鉄不足という事になります。
鉄の不足によって卵子がダメージを受け、不妊症に繋がるのですが、さらに女性の年齢が高くなるにつれて卵子の異常が増えるのも、鉄不足による酸化ストレスが原因と言われています。
5 プルーンジュースで貧血を治す方法
それでは貧血に良い飲み物をご紹介していきましょう。
貧血に良い飲み物の条件は
- 鉄分が豊富であること
- ビタミンやクエン酸など鉄の吸収を促進するものが入っている
- 鉄の成分を阻害するものが入ってない
です。
まず、筆頭に挙げられるのはプルーンジュースです。
プルーンには赤血球の元になる鉄分や銅、血を作るのに必要な葉酸やビタミンB群、ビタミンCなどがバランスよく含まれています。
他にも肌をすべすべに保つビタミンAや、抗酸化作用で「若返りのビタミン」と呼ばれているビタミンE、さらに成長をうながし、抜け毛を予防し、生殖機能を維持する亜鉛が含まれています。
またプルーンには食物繊維が含まれているので便秘解消によく、ポリフェノールの作用でコレステロールがたまるのを防ぎ、アンチエイジングやダイエットにも効果的です。
6 サジージュースで貧血を治す方法
サジーはユーラシア大陸原産のグミ科の植物で、小さな果実に200種類もの栄養素が含まれています。
サジーは
- ビタミンAがブロッコリーの1.4倍
- ビタミンCがレモンジュースの10.15倍
- ビタミンEがくるみの3.12倍
- 抗酸化力がトマトの20.1倍
- 鉄分がプルーンの22.7倍
とりわけ、プルーンの鉄量が多くて貧血持ちには嬉しいですね。
サジージュースは原液で飲むと非常に酸っぱいので、薄めたり割ったりするのがお勧めです。
7 アサイーで貧血を治す方法
アマゾンのミラクルフルーツであるアサイーはヤシ科の植物で、様々な栄養素が含まれていますが、鉄の含有量がプルーンの約10倍と言われていて、さらに葉酸も多く含まれているので貧血に良い飲み物とされています。
他にも、疲れ目に良いポリフェノールのアントシアニンや、悪玉コレステロールの働きを抑えて中性脂肪をたまらないようにしてくれるオレイン酸、必須アミノ酸や食物繊維などが含まれています。
8 豆乳で貧血を治す方法
豆乳は大豆をすり潰して絞った時に出る液体の事で、搾りかすはおからになります。
豆乳には鉄分のほか、鉄分の吸収をよくする銅やマンガンが含まれているので貧血時にはよい飲み物ですが、原液で飲みにくい場合、100%フルーツジュースやフルーツビネガーなどと割って飲むとおいしいです。
9 貧血時に避けたい飲み物
貧血の時に避けておいた方が良い飲み物の条件は
- タンニン
- カフェイン
が含まれているものです
これに当たる飲み物は、コーヒー、紅茶、ジャスミン茶、煎茶、ウーロン茶、抹茶、ほうじ茶です。
これらのお茶に含まれるタンニンやカフェインは鉄と結びつきにくいので、体内の鉄分が十分に吸収されにくくなるのです。
そして、できれば避けた方が良い飲み物がココアです。
ココアは原材料であるカカオに鉄分が多く含まれており、またカカオポリフェノールには抗酸化作用もあり、貧血に良いものとされてきました。
ただ、ココアにはコーヒー程でないにしてもカフェインが含まれていて、鉄分の吸収を阻害するので避けた方が良いわけです。
さて、『貧血に効く飲み物と避けるべき飲み物9選』はいかがでしたか。
貧血は女性にとって身近でやっかいな症状です。
貧血に効く食事を作る事も大切ですが、気軽に飲めるジュースなどで貧血予防が出来たら良いですよね。
まずは試せるものから、貧血予防を始めてみましょう!
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