扁平母斑とは、その字の通り、盛り上がりのない茶色いあざのことを言い、ちなみに母斑とは、皮膚に現れる色や形の異常を意味します。
母斑の大きさは数ミリ程度のものから10センチを超えるものまで、また形に関しても、円形だったり不均一な形だったりと、同じあざでも見た目はいろいろ。
通常、扁平母斑は悪性化しないため、放置しても問題はないのですが、全身にできるあざですので、目立つ場所にあったりサイズが大きい場合は悩みの種になりますよね。
そこで今回は、扁平母斑の原因と治療法、併せて治療後の注意点をご紹介します。
茶色いあざ扁平母斑の原因と治療法5つ
1 遺伝が関係する?扁平母斑の気になる原因
扁平母斑は、生まれた時に既にある場合と、思春期くらいの時に現れる場合とがあり、「ナゼ自分にあざが?」とか「遺伝なの?」と悩んでいる方は意外と多いもの。
実際のところ、生まれつき扁平母斑があるとしても、それは遺伝ではなく、メラニン色素が大きく関係していて、考えられる原因は次の通りです。
日本人はもともとメラニン色素が多い人種ですので、扁平母斑があっても、決して珍しいことではありません。
母斑のあるなしに関係なく、紫外線に当たるとメラニン色素は活性化し、肌トラブルの原因となりますので、長時間、太陽に当たらないようにするのが賢明です!
2 悩む前に相談しよう!扁平母斑の検査について
自分の体に気になる茶色のあざがあるなら、悶々と悩む前に、皮膚科や形成外科に行って、相談してみましょう。
茶色いあざが扁平母斑であるなら検査はいたって簡単、ほとんどの場合、見た目で判断できるため、医師の所見と問診で診断が下されます。
もし、先天的に6つ以上の茶色いあざがある方は、遺伝性のレックリングハウゼン病が疑われるため、別の検査を受けることになります。
茶色いあざを扁平母斑だと自分で決めつけるのはNG!気になる皮膚の異常があれば、念のため医療機関を受診し、必要に応じて適切な治療なりを受けるようにしましょう。
3 気になる痛みは?扁平母斑のレーザー治療について
扁平母斑は、先にもお伝えしたように悪性化しないため、治療を受けるかどうかは任意で決めます。
従来はドライアイスを使う方法や、グラインダーを使って患部を削る方法が主流でしたが、近年ではレーザー治療の誕生により、治療に伴う苦痛を軽減できるようになりました。
と言っても治療に多少の痛みはつきもので、輪ゴムで弾かれたような痛みが走るわけですが、レーザーを当てる前に、麻酔クリームや麻酔テープで痛みを感じにくくするのは可能です。
そして肝心の治療ですが、扁平母斑に使われるレーザーは以下の通りです。
数回のレーザー治療を受けても効果が見られない場合は、ドライアイス治療や手術という手段をとるのですが、納得のいく治療を受けれるよう、医師とよく話し合うことが大切です。
4 ここが大切!レーザー治療後の日常生活における注意点
扁平母斑のレーザー治療の効果をより高めるために、日常生活において、注意すべき点やあらかじめ知っておくべきことがいくつかありますので、次にご紹介します。
扁平母斑のレーザー治療の後に、「こんなはずではなかったのに!」とならないよう、治療を受ける前に上記のことを頭に入れておきましょう。
5 色素沈着の恐れも!扁平母斑治療後のUVケアポイント
扁平母斑の治療後、肌は非常に敏感で、紫外線に当たることで、色素沈着を起こす可能性もありますので、治療後、最低でも3か月は、紫外線対策を徹底することが大切です。
そこで、正しいUVケアのポイントをご紹介します。
上記のUVケアを季節やその日の天候に関係なく徹底すると、様々な肌トラブルの回避に繋がりますので、扁平母斑の治療後に限らず、習慣として実践しましょう。
さて、『茶色いあざ扁平母斑の原因と治療法5つ』はいかがでしたでしょうか?
目につく場所に大きな茶色いあざがあると、女性に限らず誰だって気になるもの、治療をして消すことができるのなら良いのですがが、扁平母斑は、人によっては効果が見られないこともしばしばあるのが事実。
よって、その扁平母斑が自分の体の一部分であることを素直に受け入れて、考え方を変えてみることが大切です。
また、日本人には意外と多いあざですので、周囲にいる人の中にも、同じ悩みを持っているかもしれませんよ。
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