「腕に負担がかかる動きをしたわけではないし、どこかに強く打ち付けた覚えはないのに、なぜだか腕の痛みが、、、」という症状、よくあることといえ、長引くと気になりますよね。
病院でレントゲンを撮ってもらっても、腕そのものに原因が見つからないことも多く、その場合、他の箇所に何かの病気が隠れている可能性もあるため要注意です!
そこで今回は、腕の痛みが気になったら疑うべき病気と兆候、対処法をご紹介します。
腕の痛みを感じたら疑うべき病気の兆候と対処法6つ
1 若くても可能性あり!肩関節周囲炎による腕の痛み
肩関節周囲炎、俗に言う四十肩、五十肩というと、中高年世代特有の疾患だと思っていませんか?
ですが実際のところ、年齢関係なく20〜30歳台の方にでも発症する可能性はありますので、決して他人事ではないのです!
肩関節の痛み、腕の痛み、肩関節の可動域が狭まるなどの症状が主に見られ、特に急性期に関しては、炎症や痛みが酷く、段階に応じて適切に対処することが大切です。
間違った対処や不適切な身体の動きのせいで、いつまでたっても腕の痛みが治らないこともあるため、病院で診断をしてもらい、アドバイスを受けるのが賢明です。
完治までの月日は人それぞれ、最低でも一年は見ておいた方がいいでしょう。
2 首に原因あり!ストレートネックによる腕の痛み
首が真っ直ぐになり、頸部へ負担が継続的にかかることで、腕の痛みの他に、不快な症状が症状が現れるようになります。
これらの症状をストレートネックといいますが、猫背など姿勢が悪い方に多いのが特徴です。
レントゲンを撮ると、ストレートネックの診断がつきますので、上記のような症状が見られたら、進行を食い止めるためにも、医療機関に相談してみましょう。
私たちがすぐに実践出来る対処法の一つは、パソコンやスマホを使う際には前かがみにならず、画面を目の高さに合わせることです。
3 手首の使いすぎ?上腕骨外側上顆炎による腕の痛み
上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)、一見聞きなれない病名ですが、俗に言うテニス肘のことです。
たとえテニスをしたことがなくても、手首を酷使する仕事、家事、パソコン作業など、長期間にわたり、手首に負担をかけ続けた結果、肘の外側の筋肉に炎症が起こり、腕の痛みが生じます。
そこで、テニス肘の痛みを軽減するための対処法をご紹介します。
負担を軽くするため、手首の下にクッションを置くのもありです。
4 皮膚に違和感あり!帯状疱疹による腕の痛み
帯状疱疹は、子供の時にかかる水ぼうそうウイルスが原因で起こります。
水ぼうそうが完治しても実は、脊髄近くの神経節にウイルスは隠れていて、大人になった今、疲労やストレスなど免疫力が低下することにより発症しやすくなるのです!
帯状疱疹のよく知られた症状の一つに、帯状になってできる水ぶくれがありますが、その水ぶくれが現れる前の兆候として、皮膚にピリピリ、チクチクといった皮膚の痛みを、数日から一週間前に感じるようになります。
帯状疱疹は、胸、お腹、背中をはじめ、腕、顔など、全身にできる病変ですが、体の左右の片側だけに起こるのが特徴です。
通常、抗ヘルペスウイルス薬の服用でよくなりますが、治療が少しでも遅れると、ウイルスが皮膚や神経に与えるダメージが大きくなり、完治するのに長期化する恐れもありますので、早め早めの治療がとても大切です。
また、日常生活における対処法は次の通りです。
その腕の痛み、実は帯状疱疹の兆候かもしれませんので、違和感を感じたら、早急に皮膚科を受診しましょう。
5 電気が走る感覚?頚椎椎間板ヘルニアによる腕の痛み
腰のヘルニアはよく知られていますが、首のヘルニアもあることをご存知でしたか?
首と首の骨の間にあるクッション的役割のある椎間板が、加齢や姿勢の悪さ、外傷、激しい運動などにより、椎間板が本来あるところから飛び出して、神経を圧迫することが主な原因で、比較的若い人たちの発症も多い疾患です。
頚椎椎間板ヘルニアには、首から肩、腕にかけての痛みや痺れ、そしてひどくなると手に力が入りにくくなります。
痺れるような腕の痛みがあれば、ヘルニアが原因かもしれませんので、早急に医療機関へ行きましょう。
対処法として、痛みが酷い時は絶対安静を第一に、鎮痛薬や湿布で痛みを和らげるようにし、患部の様子を見ながら、徐々にリハビリを始めることになります。
6 内臓に異常があることも!心臓病による腕の痛み
心臓病と聞くと、とても重大な病気なだけに、他人事のように思ってしまいがちですが、先天性の場合を除くと、日頃の生活習慣によっては年齢に関係なく、誰にでも起こりうる疾患で、言わば生活習慣病の一つです。
心臓病は、心不全、狭心症、不整脈、心筋梗塞などを指し、主な症状として、胸や背中の痛みや圧迫感の他、左肩や左腕の痛み、動機、息切れ、めまい、冷や汗があります。
そもそも心臓病は、血管老化による動脈硬化や血栓が原因で、主に不健康な食生活や生活習慣がこれらの病気を引き起こすのです!
胸や背中に症状がなくても、原因不明の腕の痛みが続くようでしたら、念のために医療機関を受診し、もし血管の老化が進行しているようならば、まずは食生活の改善を見直すことが不可欠です。
そこで、血管老化を遅らせる食生活の改善方法をご紹介します。
肥満、高コレステロール、高血圧を予防する以外にも、禁煙、心臓に負担がかからない軽い運動を習慣にする、十分な睡眠をとる、ストレスを発散するなど、とても大切です。
単なる腕の痛みが、実は心臓に問題あり!ということにならないよう、日々の食生活と生活習慣にはくれぐれも気をつけましょう。
さて、『腕の痛みを感じたら疑うべき病気の兆候と対処法6つ』はいかがでしたか?
今回、ここでご紹介した病気以外にも、腕の痛みを引き起こす原因は色々考えられます。
我慢できる痛みなら、セルフで対処しがちですが、温めたりマッサージをしても、腕の痛みが一向が改善されないということは、何かしらの問題が潜んでいるはずです!
軽く見ていた腕の痛みが、実は命に関わる場合もあるかもしれませんので、若いからとか健康だから大丈夫と思い込まずに、まずは専門家の方に相談してくださいね。
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