季節を問わず、声が出にくかったり、酷い痛みがあったりと、喉の違和感って気になりますよね。
寒く乾燥する冬場、寒暖差が大きな季節の変わり目の喉の違和感であれば、よくある風邪かもしれません。
ただ、喉の痛みや違和感が続くようであれば、喉に重大な病気が隠れている可能性があるかもしれません!
そこで今回は、喉に違和感を感じたら疑ってかかるべき病気と対処する方法をご紹介します。
喉に違和感を感じたら即疑うべき7つの病気と対処法
1 喉がイタイ!一番よくある喉の病気!急性喉頭炎
喉に違和感がある時の原因として、急性喉頭炎があげられます。
急性喉頭炎とは、いわゆる喉からくる風邪のことです。体が弱っているところにウイルスが侵入してきて、喉に住み着き悪さをしているため喉に痛みなどが現れてしまいます。
急性喉頭炎の症状としては以下のようなものがあります。
急性喉頭炎を治すには風邪薬等を服用し、栄養・睡眠をしっかりとって体力回復を図るなどして、自然治癒を待ちましょう。
喉を温めたり保湿するのも効果的です。苦しい喉の風邪になってしまったら出来るだけ早く治すようにしましょう。
2 まるで違う人みたい!ハスキーボイスになってしまう原因とは?
喉に違和感を感じて、さらに声が出にくくなったり、ハスキーボイスになってしまうといった症状がある場合、声帯にポリープと呼ばれる赤くて丸いコブができていることがあります。
声帯ポリープは声を使うお仕事をしている人や、お酒を良く飲む人、歌を歌う人に多い病気です。
声帯ポリープは、無理に声を出さず安静にして自然治癒を待つか、手術をしてポリープを切り取るという方法もあります。
声帯ポリープができてしまわないために、普段から少しでも喉に違和感を感じたら、喉をいたわって無理な大声を出さないようにしましょう。
3 抵抗力が弱っていると発症する慢性扁桃炎
喉に違和感があり、食べ物を飲み込む時に痛い、咳が出るという症状が治らずにずっと続いている場合、慢性扁桃炎が考えられます。
慢性扁桃炎は扁桃腺がウイルスで炎症を起こす病気で、慢性扁桃炎を治すためにはウイルスを除去することが効果的です。
慢性扁桃炎を治すためには特にしっかりうがいをして、喉を清潔に保てば、喉に違和感は次第に治まります。
普段からうがいする習慣をつけて、慢性扁桃炎にならないように注意しましょう。
4 喉に酸っぱい感じがする違和感が現れる病気!逆流性食道炎
喉にヒリヒリ感がある、げっぷが多い、という喉の違和感がある場合、逆流性食道炎になっている可能性があります。
逆流性食道炎は、喉部分の食道の筋肉がゆるんでしまって胃酸が食道から逆流する病気で、酸っぱいものが上がってくる(呑酸)という症状がみられます。
強力な胃酸が粘膜を溶かしてしまっていて、食道がただれているため胸やけや喉の不快感を感じます。
逆流性食道炎による喉の異和感の解決方法は以下になります。
逆流性食道炎は、若い人にも多い病気なので、食べ方、飲み方に気をつけて逆流性食道炎を防ぐようにしましょう。
5 喉の違和感として呼吸困難や嘔吐がある場合の病気!腐食性食道炎
喉に違和感がある時の原因として、強い酸性またはアルカリ性の液体を誤飲したことによる腐食性食道炎があります。
腐食性食道炎になると口の中や喉だけでなく、胸にも激しい痛みを感じ、息を吸うと喉の奥でヒュ―ヒューと音がするといった症状が現れます。
また、嘔吐や呼吸困難を伴うこともあり、重症になると大変危険です。
危険な液体を飲んで腐食性食道炎になってしまう患者さんには、子どもや自傷目的の人になります。
そして腐食性食道炎の対応としては、重度の場合すぐに救急車を呼びましょう。
病院で胃洗浄や中和、稀釈を行い、粘膜を保護する薬を服薬して回復を待ちます。
腐食性食道炎にならないためにも、危険な液体を誤って飲んでしまわないように気をつけましょう。
6 ストレスや鬱で発症する咽喉頭異常感症の症状
30代から50代の女性に多い喉に違和感を感じる病気に、咽喉頭異常感症があります。
咽喉頭異常感症の患者さんがよく訴える症状として、『喉の奥に何か、アーモンドのような変なものが詰まっている』という感覚があります。
しかし、咽喉頭異常感症の場合、詰まっているものを探そうと検査しても実際には何もありません。
実は、喉咽頭異常感症は強いストレスや心因性の病気、不安感や鬱、などで発症することがあります。
治療方法としては、不要な心配を取り除くことや、半年に1度の検査などがあり、心を癒すことで治療できます。
ストレスの溜め過ぎや心配のしすぎにも注意するようにしましょう。
7 喉の違和感のイガイガが酷い場合の病気!甲状腺腫瘍
喉に違和感があり、風邪をひいた時のように腫れていてイガイガ、ガラガラがひどい時には、甲状腺腫瘍が疑われます。
甲状腺とは喉の奥にあるホルモンを分泌する器官のことです。場所は、首の鎖骨や胸骨の上あたりにあります。
残念ながら甲状腺腫瘍に対する治療法は基本的にありません。しかし腫瘍は良性の場合が多く、悪化して命にかかわる、ということはまずないので安心して下さい。
喉の違和感や声のかすれ、嗄れ声が続く時には耳鼻咽喉科の病院へ行きましょう。
半年に1度検査と経過観察が行われ、場合によっては甲状腺ホルモンを投与するという治療が行われます。
甲状腺腫瘍ができてしまったら、過度に焦ったり心配することなく落ち着いて対処するようにしましょう。
さて、『喉に違和感を感じたら即疑うべき7つの病気と対処法』はいかがでしたか?
喉に違和感を感じる場合、喉の使い過ぎや体の抵抗力の低下、また心因性の病気など様々な原因が考えられることがわかりましたね。
自分の症状に正しく合致する病気を理解して、ぜひ喉の違和感を取り除くための治療を行うようにしましょう。
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