脱水症状時の頭痛は危険!即やるべき対処法5つ

脱水症状時の頭痛は危険!即やるべき対処法5つ

運動後や入浴後、起床直後など日常の様々なシーンで、何だか頭がぼーっとしてきたり、頭痛を感じたりすることはありませんか?

その頭痛、もしかしたら脱水症状のサインかも知れません!

脱水症状と聞くと、急いで水分補給をすればそれで治ると思う方もいらっしゃるかも知れませんが、脱水症状は単に体内の水分が足りなくなっている状態ではないのです。

初めは軽いふらつき程度の症状であっても、次第に頭痛や倦怠感を感じるようになり、さらに症状が重くなると、命の危険まである怖いものなのです。

そこで今回は脱水症状についての基礎知識と、頭痛になってしまった際の対処法や予防法についてご紹介します!


脱水症状時の頭痛は危険!即やるべき対処法5つ


1 脱水症状が原因で頭痛が起こるメカニズム


「なんだかのどが渇いたなあ・・・」そう思った時は、すでにあなたの体内の水分のうち、約3%が失われていることをご存知でしょうか?

そして、体重の4%~5%の水分が体内から失われると、頭痛や嘔吐などの症状が出てきますが、脱水症状と気づかずに対処が遅れてしまうと、死に至る可能性もあるのです。

脱水症状とは、体内の水分量の減少によって起こる症状ですが、水分だけではなく、体液中にある電解質(イオン)が不足することも関係しています。

電解質(イオン)が不足すると、脳から筋肉を動かす信号がうまく伝わらず、腕や足などがけいれんを起こします。

また、水分が足りないため、血液循環がうまくいかなくなり、脳が酸欠状態になります。

しかし、脳の細胞が正常に働くためには酸素が必要ですから、血流を良くするために脳内の血管を拡張させますが、その際に血管が周辺の神経を圧迫するため頭痛が起こってしまうのです。

頭痛は脱水症状以外の原因でも起こりますが、脱水症状の場合には、頭痛以外にも特徴的な症状が見られます。

そこで、脱水症状の早期発見のために知っておいていただきたい、脱水症状の主な症状をご紹介します。

脱水症状の3段階別の症状

軽度の症状

のどが渇く、唇や口の中が乾燥する、食欲不振、多量の発汗、めまい、手足の冷え

中等度の症状

頭痛、吐き気、口の中がひどく乾燥する、倦怠感

重度の症状

意識障害、けいれん

頭痛は、中等度の脱水症状の代表的な症状のひとつですから、頭痛がしたときには、すでに脱水症状が進行しています。

軽い喉の渇きやふらつきなどを感じたら、すぐに水分補給をして、脱水症状の悪化を予防しましょう。


2 頭痛になってしまったら?その時やるべきこと


のどが渇いた時点で、水分を補給するのが理想的ですが、対処できずに頭痛が起こってしまった時には、まず安静が大切です。

暑い場所にいる場合は、涼しい場所にすみやかに移動し、経口補水液などを飲んで、失われてしまった水分やミネラルを補うことが大切です。

水を飲むだけではミネラルを補給できないため、市販の経口補水液がない場合は、スポーツドリンクで代用したり、手作りの経口補水液を摂取するなどの方法があります。

手作りする場合は、水1リットルに砂糖40gと塩3gを加えよく混ぜるだけですから、覚えておくと万一の時に役立ちますよ。

熱中症に伴う脱水症状の場合は、体温を下げるために、首や脇の下など太い血管の集まっている箇所を冷やすのも効果的です。

冷やす際には、急激に冷やすのではなく、濡らしたタオルを当てて穏やかに冷やすようにしてくださいね。

また、脱水症状は夏場だけではなく季節に関わらず起こりますが、初期症状に気づきにくい子どもや高齢者が脱水症状になった場合は、症状が深刻化しやすため注意が必要です。

実際に自分や周りの人が脱水症状で頭痛になってしまったときは、ご紹介した方法を参考にして、焦らずに落ち着いて対処しましょう!


3 脱水症状時の頭痛に市販の頭痛薬を飲むのはNG


頭痛になったら、すぐに市販の頭痛薬を飲んで対処するという方も少なくありませんが、脱水症状時に頭痛薬を飲むのはどうでしょうか?

結論から言うと、一時的に頭痛の症状を抑えられることもありますが、脱水症状の根本的な原因である体内の水分・ミネラル不足が改善されていないため、再び頭痛になるだけではなく、症状が悪化してしまう危険性があります。

脱水症状時の頭痛には、頭痛薬を飲むのではなく、水やミネラル分を摂取して、脱水症状を改善することが不可欠です。

先程ご紹介した頭痛以外の症状を参考にして、脱水症状が疑われる場合には頭痛薬は服用せずに、水分補給を行うなど適切に対処しましょう。


4 脱水症状時の頭痛を放置すると深刻な病気になる可能性


脱水症状時の頭痛をそのまま放置していると、倦怠感や呼吸の乱れ、さらには意識障害といった深刻な状態になることがあります。

さらに、血液がドロドロの状態が続くと血栓ができやすくなり、その血栓が移動して脳の血管を詰まらせる脳梗塞、心臓の血管を詰まらせる心筋梗塞を発症するリスクが高まるのです。

また、重度の脱水状態では腎臓の血流が悪化し、腎臓が大きなダメージを受け、老廃物などが正常に排出されず体内に溜まって尿毒症になることもあります。

脱水状態は、腎臓以外の臓器にもダメージを与えますから、水分補給などで対処してもなかなか症状が改善しない場合は、回復を早めるために医療機関で治療を受けてくださいね。

重度になると死に至る可能性もありますので、脱水症状の兆候を感じたら、すぐに水分とミネラルを補給しましょう。


5 知っておくべき脱水症状にならないための予防法


脱水症状は、万一の時に早めに対処することはもちろんですが、普段から脱水症状にならないよう対策をとることが最も大切です。

ご説明した通り、脱水症状は体内から水分が失われることだけではなく、電解質(イオン)の不足も関係していますから、日常生活での適度な水分補給、汗をかいた時はミネラルも忘れずに補給することを心がけてくださいね。

そこで、脱水症状の予防に効果のある、水分補給の方法をご紹介します。

効果的な水分補給の方法3選

・就寝前、起床直後、入浴前後は必ずコップ1杯(300ml)の水を飲む
・運動前後は、スポーツドリンクなどで水分とミネラルを補給する
・利尿作用のあるアルコール摂取後も、忘れずに水分補給を

コーヒーや緑茶といった利尿作用のあるカフェインを多く含む飲料は、適量であれば問題ありませんが、激しい運動直後や脱水症状が見られる時には摂取を控えること、さらに水分を急激に、かつ大量に飲むこともよくありませんので、コップ1杯程度の適量を守るようにしましょう。

睡眠不足や栄養不足の状態が続くと、脱水症状も含め様々な体調不良を起こしやすくなりますので、生活習慣を整えて、常に体調を良くしておきましょう。


中等度の脱水症状のサインでもある頭痛の症状に気づいたら、重大な疾患に繋がる恐れもありますので、脱水症状を改善するために早めの対処が必要です。

脱水症状は、発汗量の増える梅雨の時期から真夏にかけてだけではなく、季節や年齢に関わらずなりやすいものですので、正しい予防法と対処法を知って、ぜひ日常生活に取り入れてみましょう。

今回ご紹介した脱水症状と頭痛に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

脱水症状時の頭痛は危険!即やるべき対処法5つ

1 脱水症状が原因で頭痛が起こるメカニズム
2 頭痛になってしまったら?その時やるべきこと
3 脱水症状時の頭痛に普通の頭痛薬を飲むのはNG
4 脱水症状時の頭痛を放置すると深刻な病気になる可能性
5 知っておくべき脱水症状にならないための予防法


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