ヤバい金属アレルギーによる肌異常の原因と対処法5ステップ

ヤバい金属アレルギーによる肌異常の原因と対処法5ステップ

金属製のアクセサリーをつけていると、全体的に引き締まってかっこよく見えますよね!

ゴールドやシルバーのアクセサリーは、身につけるだけでいつものコーディネートを華やかしてくれるなど、使い方次第で様々なシーンに対応できる、オシャレに欠かせないアイテムです。

ただ、肌が弱い方は、肌が赤くなったりかゆくなったりして、困っているのではないでしょうか?

肌が弱くても、アクセサリーを活用してかっこよくオシャレしたい方も多いはず!

そこで今回は金属アレルギーによる肌異常の原因と対処の方法を押さえて、オシャレを楽しむ方法をご紹介します!


ヤバい金属アレルギーによる肌異常の原因と対処法5ステップ


1 意外と知らない!金属アレルギーのメカニズム


金属アレルギーといっても、どのような原理で起こるかをきちんと理解していない方も多いのではないでしょうか?

原理をしっかり理解することで、肌トラブルへの対処もよりスムーズに行えます。

そこで、金属アレルギーのメカニズムについてご紹介します!

金属アレルギーのメカニズム

①身につけているアクセサリーに含まれる金属が、汗によって溶け出す。
②溶けた金属がイオン化して体内に入りたんぱく質と結合、アレルギーの原因物質・アレルゲンが作られる。
③②でできたアレルゲンは免疫に異物と判断され、このアレルゲンに対する抗体が作られる。
④アクセサリーをつける度に、①から③のプロセスでアレルゲンが繰り返し作られる。
⑤抗体がアレルゲンを攻撃すると、肌のかゆみ、発疹、水疱といったアレルギー反応が起こる。

アレルギーの症状が現れるまでの期間は個人差がありますが、アレルゲンが繰り返し作られることでアレルギーを発症しやすくなります。

汗で金属が溶け出すとアレルギー物質が生成されることがあるため、夏の汗をかく時期には、汗をこまめに拭く、直接金属を肌につけないなど気をつけましょう!


2 金属アレルギーが起こりやすい3つの金属


汗に溶け出しやすい金属はアレルギーになりやすいもの!

そうであれば金属アレルギーにならないためには、汗に溶け出しにくい金属を選べば良いのです!

そこで、汗に溶け出しやすい金属をご紹介します!

アレルギーになりやすい金属3種

ニッケル

金属アレルギーの方で一番多いのがニッケツアレルギーです。
安価で錆びにくい、加工しやすいなどのメリットがあり、金メッキの下地をはじめ、多くの製品でニッケルが使われています。

表面上変色や腐食しにくいので、アクセサリー含まれるニッケルが原因でアレルギーの症状が現れても、アクセサリーがアレルギーの原因であると気づきにくく注意が必要です。

アクセサリー以外では、メガネや下着の金属部分、化粧品など様々な製品に含まれています。
お茶やナッツ類、海藻類など食品にも含まれ、これらの食品を摂取した場合にもアレルギーの症状が現れることがあります。

コバルト

コバルトのイオン化した構造がニッケルと似ているため、ニッケルアレルギーの方の半分以上がコバルトアレルギーを持っている可能性が高いです。

ネックレスや磁石、電池に含まれますので、日常生活で使用するものにも注意です。

クロム

クロムには3価と6価があり、6価がアレルギーを起こします。
クロムメッキに使用されているのは3価クロムなので、アクセサリーでは金属アレルギーの症状は見られません。

6価クロムは革のなめしに使用されているので、革バンドの腕時計や革製のブレスレット、手袋など、革製のファッション小物に含まれている場合があり、かつ直接肌に触れることが多いため注意しましょう。

クロムは台所のステンレスや包丁など、台所用品にも多く使用されていますので、金属アレルギーが心配な方は手袋をするなど細心の注意をするようにしましょう。


3 金属アレルギーになりにくい3つの金属


アレルギーになりやすい金属があれば、アレルギーになりにくい金属ももちろんあります!

積極的に選びたい!アレルギーになりにくい金属3種

金は一番イオン化になりにくく、汗で溶けにくいので金属アレルギーになりにくいです。
金の純度が高いほどアレルギーになりにくく、純度99.9%の24Kは理想的です。

一方、18Kは純度75%なので2、5%は別の金属が混ざっています。
また、カラーゴールドは着色の過程でニッケルなどを使用することもあるので、購入する際には成分や加工法をよく確認して選びましょう。

銀も汗で溶けにくいので金属アレルギーになりにくいのですが、金同様に純度に注意です。
純度99.8%のSV1000ではなく、純度92.5%のSV925を純銀と表示していることもあるので、購入前によく確認しておきましょう。

チタン

もっともアレルギーが少なくイオン化しにくい金属なので、金属アレルギー対応アクセサリーの素材に採用されています。

身の周りで様々な用途で使用されていますが、アクセサリーでは純チタンの中でも純度99.485%の2種を使っているものが殆どです。

金、銀、チタン共に希少性が高く、値段も高いのが当たり前!

値段が安いものは、純度が低く他の金属が混じっている可能性が高いので、選ぶ際は注意するようにしましょう!

ネックレスなどと異なり、ピアスは皮膚組織内部に直接触れるので、アレルギーを発症しやすいです。

素材だけではなく、アイテム選びにも気を配り、オシャレを楽しみましょう!


4 金属アレルギーの代表的な3つの症状


金属アレルギーの一般的な症状は、アレルギーの原因である金属に直接触れた部分とその周辺の皮膚が、赤くなったりかゆくなったりすることです。

しかし、全身の皮膚にかゆみや発疹が現れるなど、金属に直接触れていない部分に症状が出ることもあり、アレルギーの原因の見極めが難しいケースもあります。

金属アレルギーの代表的な症状

ベルトのバックル、ボタンによるかぶれ

普段からつけているからこそ、アレルギーだとわかりにくいです。
夏場に赤くなり、汗疹と勘違いする方も多いため、何度か同様の症状がでてきた場合は一度身に着けている材質を確認しましょう。

はさみなどの文房具

特に長時間文房具を使用している方、美容師や編集作業の方は要注意です。
手の赤み、かゆみが出る方が多いため、手袋をつけて使用する、アレルギーにならない材質を使うなど工夫しましょう。

入れ歯によるアレルギー

歯の治療で使われる金属製の詰め物や入れ歯が原因の金属アレルギーは、全身にアレルギーの症状が出やすいのが特徴です。
口腔内の症状には、口内炎、歯肉や舌、唇の炎症などがあります。

アクセサリーをつけていないのに、手の平、足の裏、腰などの部分に突然アレルギー症状が現れた際には、歯医者さんに相談しましょう。

全身性の金属アレルギーの症状は、部位によっては蕁麻疹やアトピー性皮膚炎、水虫など症状の似ている疾患との区別がつきにくく、対処が遅れてしまうこともあります。

様々な可能性を考慮し、その症状が現れた時の状況を整理してから、早めに医療機関を受診するようにしましょう。


5 金属アレルギーが発生した場合の対処法


金属アレルギーを軽く考えていると、皮膚荒れが進行して取り返しが付かなくなる可能性があります!

一度金属アレルギーを発症してしまったら完全に治すことはできないので、発症前の予防が大切です。

金属アレルギーの発症を防ぐ!今すぐ実践したい予防法

デザインだけではなく、素材も重視してアクセサリーを選ぶ

安全性の高い金、銀、チタン、プラチナ製で、純度の高いものを選びます。
樹脂製やアクリル製など金属製以外のアクセサリーも取り入れ、新しいオシャレに挑戦するのもおすすめです。

汗をかきやすい夏のアクセサリー選びは特に注意

汗は金属アレルギーの発症に大きく影響するので、夏場は特にアクセサリーの素材や使い方に注意が必要です。
特にスポーツをする方は、ファスナーなど金属製のパーツが使われていないウェアを着用するようにしましょう。

口腔内を清潔に保つ

詰め物などの金属が溶け出しにくい環境を保つことが大切!歯垢は金属が溶け出す原因のひとつなので、歯磨きをしっかり行いましょう。
詰め物の成分をチェックして、安全性の高い素材の詰め物に取り換える治療も効果的です。

肌の状態に合ったスキンケアとメイク

肌荒れがひどい時は、化粧品に含まれる成分が皮膚の中に入りやすい状態なので、化粧品の使用を控えることが大切です。

そして長期間同じ化粧品を使用していると、体内に同じ成分が蓄積されアレルギーを発症しやすくなりますので、化粧品に含まれる金属の種類を確認し、肌の状態も考慮した上で、定期的に化粧品を変えることも検討しましょう。

日頃から気を付けていても、体質によっては金属アレルギーを発症してしまうこともあります。

そこで、金属アレルギーの症状を悪化させないための対処法をご紹介します。

早い対処が大事!皮膚アレルギーの症状を悪化させない方法

金属製のアクセサリーの着用を控える

まず、アレルギーのような症状が発生したら、すぐにアクセサリーを外すことが重要です。
全身性のアレルギーの可能性もありますので、肌異常が発生した場所以外のアクセサリーも外して様子を見ましょう。

かゆみを悪化させる生活習慣を改める

アレルギーによるかゆみやかぶれなどの皮膚症状は、アレルゲン以外の刺激でも悪化することがあります。
食事では香辛料やアルコールの摂取を避け、サウナや長風呂、運動など発汗や体温上昇の原因となる行動は控えましょう。

肌を清潔にする

洗顔と同様に石鹸を良く泡立ててから、力を入れずに泡で優しく洗います。
そして肌を刺激しないよう、ぬるま湯で石鹸分をしっかり洗い流すようにしましょう。

睡眠不足やストレス、肌の乾燥もアレルギーを悪化させるので、十分な休息と気分転換、肌の保湿も習慣にしましょう。


さて、『ヤバい金属アレルギーによる肌異常の原因と対処法5ステップ』はいかがでしたか?

なかなかアレルギー症状が良くならない場合には、やはり皮膚科で診てもらうのが解決への近道です!

皮膚科の中には、アレルギーのパッチテストを受けられるところもありますので、自分がどの金属でアレルギーが発生するかをこの際知っておくと良いかもしれません!

ぜひ金属アレルギーを防いで、オシャレを楽しむようにしてくださいね!

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

ヤバい金属アレルギーによる肌異常の原因と対処法5ステップ

1 意外と知らない!金属アレルギーのメカニズム
2 金属アレルギーが起こりやすい3つの金属
3 金属アレルギーになりにくい3つの金属
4 金属アレルギーの代表的な3つの症状
5 金属アレルギーが発生した場合の対処法


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