大豆アレルギーの症状と気を付けるべきポイント5つ

大豆アレルギーの症状と気を付けるべきポイント5つ

大豆アレルギーの症状でよく見られるのは、じんましんのかゆみのようなもの、そして紅斑と呼ばれる赤く広がった皮膚がかゆくなるものなどです。

乳幼児や高齢者の方は大豆アレルギーのせいで、呼吸困難に陥る事もあるため注意が必要です。

そこで今回は、意外と知られていない大豆アレルギーの原因と症状、そして気をつけるべきポイントをご紹介します。


大豆アレルギーの症状と気を付けるべきポイント5つ


1 大豆アレルギー3つのタイプと症状


大豆アレルギーの症状といってもピンと来ないかもしれませんが、軽度なものから重篤なものまであるため、事前にどのようなものがあるか知っておくことが重要になります。

そこで代表的な大豆アレルギーの症状をご紹介します。

大豆アレルギーの3つのタイプ

即時型(1型)アレルギー

大豆製品を食べた直後から1~2時間以内に起こる事が多いため、即時型アレルギーと呼ばれています。

症状としては、急な発熱や発疹、じんましんなどが主で、乳幼児に多く見られます。

ただのじんましんだと思い、様子を見ているうちに気管支や臓器などにアレルギー反応が起きると呼吸困難になる恐れがあるため、乳幼児の場合は特に注意が必要です。

遅延型アレルギー

大人になってから突然大豆アレルギー反応が出るのが、遅延型アレルギーです。

花粉症と同じように、体内に蓄積されたアレルゲンの許容量が、ある日を境にレベル一杯になった時にアレルギー反応が出るようになります。

症状としては、じんましんや湿疹、そして悪寒の症状が出る場合がありますが、即時型(1型)アレルギーよりは軽い症状の場合がほとんどです。
も併せてご覧ください。

ただ、即時型(1型)アレルギーよりも反応が出るのが遅く事が多く、大豆製品を食べてから2日以上経過した後に症状が出る場合もあるため、アレルギーと気づかずにいる場合もあります。

アナフィラキシーショック

急に全身にじんましんや呼吸困難、意識低下などがの症状が出ることを、アナフィラキシーショックと呼びます。

症状は、食後早ければ数分、ほとんどが一時間以内に、全身にじんましんや湿疹などが現れ、呼吸困難や意識の低下が見られます。

ただ、大豆製品を食べた場合、アナフィラキシーショックが起きる事は稀であり、既に他にアレルギーを持っている方が大量に摂取した場合に起こる事があります。

大豆に限らず、全身に急にじんましんや湿疹などが現れた場合には、しばらく様子を見るのではなく、速やかに救急車を呼んで病院に行くようにしましょう。

皮膚の弱い方、アトピー性皮膚炎の方がアレルゲンを含む大豆製品を摂取すると、悪寒や発熱、そしてかゆみを伴う湿疹や紅斑が現れることがあります。

さらに他の大豆製品や大豆の加工品は大丈夫でも、ヒノキやシラカバのアレルギーを持っている方の中には、豆乳を飲むとアレルギー反応が出る方もいます。

原因は、ヒノキやシラカバに含まれるPR-10というアレルギー物質に似たものが豆乳の中に含まれているためです。

大豆製品を食べると、悪寒や発熱、じんましんや湿疹などの症状が出やすいという方は、一度病院で大豆アレルギーがあるか検査をしてもらいましょう。


2 大豆アレルギーが出やすい人の傾向


実は大豆アレルギーに関しては、まだ他の食物アレルギーほどの研究結果が揃っていないのが現状で、一概には言えないものの卵、小麦、乳製品にアレルギーがある方は、大豆を摂取した後にアレルギー反応が出やすい傾向にあります。

もし自分が該当する場合には、大豆製品や豆乳などの大豆加工品を食べたあとに、どのような反応が出るのかを見る事が大切になります。

さらに自分の子どもが、大豆アレルギー以外の食物アレルギーを持っている場合には、大豆製品や豆乳などを食べさせる時の食中食後の様子を、都度注意することも必要になります。

それは両親、あるいは一方の親が、何かの食物アレルギーを持っている場合には、遺伝で子どもがアレルギー持ちになる可能性があるからです。

「私はアレルギー持ちではないし、両親ともにアレルギー持ちではないから大丈夫だ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、両親がアレルギー持ちで発症せず、その子どもに強いアレルギー反応が出ることもあるため、いずれにしても注意は必要になります。


3 大豆アレルギーの方向けの食品


小麦アレルギー持ちの方向けにグルテンフリー食品があるように、大豆アレルギー持ちの方向けの食品も商品化されています。

そこでどのようなものがあるかをご紹介します。

大豆アレルギー持ちの方向けの食品

玄米を使用した味噌

大豆を使わず、玄米で作られた味噌が商品化されいます。
玄米と塩だけが使われており、米の甘みを生かしたまろやかな味わいが特徴です。

米、麦、大豆を使用していない醤油

ほうれん草の仲間であるキヌアと塩を使用した醤油が商品化されています。
キヌアは南米原産のミネラルが豊富な穀物で、大豆アレルギーの方だけでなく。麦類や米のアレルギーの方でも安心して利用できる商品です。
ただ、少し塩分が強いので、少量使用がベストです。

ゴマ、アワ、ヒエ、キビと鰹節から作られた麺つゆ

小麦や大豆の代わりに、ゴマ、アワ、ヒエ、キビなどの穀物、そして鰹節から作られた麺つゆです。
大豆アレルギー持ちの方でも、普通の麺つゆと同じように使用できます。

さらに飲み物は、緑茶やコーヒーなどはアレルギーを誘発する可能性があるため、麦茶などノンカフェインのものを摂るようにすれば、体に負担がかからず安心できます。

大豆を使った製品、加工品は多いため、あれこれ制約があると料理のバリエーションを狭めることになりますが、和食の基本である味噌、醤油が使えると安心ですよね。

スーパーマーケットや通販で入手できますので、気になる方は一度使ってみてくださいね。


4 大豆アレルギーの治療を受ける時に注意するポイント


他の食物アレルギーと同じように、病院でアレルギー検査をして大豆アレルギーと特定された場合、

  • 大豆製品を取り除いた食品を食べる
  • 敢えて大豆製品を食べて耐性をつける

この2つの方法が医師から提案される場合が多いです。

それを自分の勝手な判断で、耐性をつけようと大豆製品を摂取するのは当然NGです

必ずかかりつけの病院か、アレルギー専門の病院で医師の診断を受けたうえで判断をしましょう。

もし近くにアレルギー専門の病院がない場合は、かかりつけの病院の内科で大豆アレルギーの症状が出ていることを話して、専門病院の紹介をしてもらうようにしまhそう。


5 食物アレルギーを悪化させないための方法


現代の大豆アレルギーをはじめとする食物アレルギーの原因は、食品添加物を知らぬ間に摂取してきた弊害に原因の一端があります。

食品添加剤は、摂れば摂るほど体内に蓄積されて、不要な物を排出しようとする体の自然な反応、それがアレルギー反応です。

そのためアレルギー持ちの方は、特に加工食品の食べるのを控えて、余分な添加物をこれ以上蓄積させないために、摂取しないようにする事が重要です。

特にコンビニに並ぶ弁当類、カップ麺やレトルト食品、ソーセージなどの食肉加工品は、可能な限り避けるようにしましょう。


さて、『大豆アレルギーの症状と気を付けるべきポイント5つ』はいかがでしたか?

元々子どもの頃から大豆アレルギーだという方は慣れているかもしれませんが、健康に良いはずの大豆のせいで、突然アレルギー持ちになるケースがあるとなると、何だか不安になりますよね。

以前は食べるものが制限されるなど不自由があった大豆アレルギーですが、最近ではご紹介したように大豆アレルギーの方向けの味噌や醤油が、通販などで簡単に手に入るなど、環境としては良くなりつつあります。

すでに何らかの食物アレルギー持ちの方の中で、大豆製品を食べると顕著ではないが体の不調が出る場合には、まず大豆アレルギーかどうかの検査を速やかに行うようにしましょう!

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

大豆アレルギーの症状と気を付けるべきポイント5つ

1 大豆アレルギー3つのタイプと症状
2 大豆アレルギーが出やすい人の傾向
3 大豆アレルギーの方向けの食品
4 大豆アレルギーの治療を受ける時に注意するポイント
5 食物アレルギーを悪化させないための方法


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