一年を通して、室内の空気の乾燥を防ぐのに便利なのが加湿器ですよね。
粘膜や皮膚の乾燥などにも効果があり、ついつい長時間使ってしまいますが、まめに掃除をしていないとフィルターなどが汚れてしまいます。
加湿器のフィルターの汚れにはさまざまな細菌が含まれていて、体に悪い影響を与えます。
そのため使い方や掃除方法を正しく知って、体に害のないように使用したいものです。
そこで、今回は加湿器のカビ掃除をしないと起こる可能性がある健康被害、そして正しい加湿器の掃除方法も併せてご紹介します。
加湿器のカビ掃除をしないと起こる怖い健康被害と正しい掃除方法
1 加湿器病はカビが原因によって発生する病気
加湿器の中の水をそのまま使い続けると、水の中にレジオネラ菌などが大量に増殖し、エンドトキシンという毒素が発生する場合があります。
実はこのエンドトキシンが加湿器によって、空気中に拡散されることで起こる病気のことを、加湿器病と呼びます。
加湿器病は症状が軽い場合には、咳や発熱、悪寒、全身の倦怠感を伴う風邪と似たような症状が起こります。
そして加湿器病が悪化して、アレルギー反応が強く出ると呼吸困難を伴うこともあるため要注意です。
2 蒸気やカビが原因で起こる加湿器熱と加湿器肺
加湿器が原因で起こるアレルギー性疾患の中には、加湿器熱・加湿器肺と呼ばれる加湿器から出る蒸気に含まれるカビなどが原因で起こる呼吸疾患があります。
主な症状は、発熱や咳、胸の痛み、呼吸困難などになります。
もし風邪でもないのに咳が止まらないなどの症状が続く場合には、内科や呼吸器科などの専門医を受診しましょう。
3 気管から雑菌が入ることで起こる過敏性肺臓炎
加湿器から出る蒸気に含まれるカビなどの雑菌が、気管に入り込むことで起こるのが、過敏性肺臓炎と呼ばれるアレルギー性の肺の病気がです。
主な症状は、発熱や咳、だるさ、呼吸困難などで、ステロイド薬による治療で症状を緩和できる場合があります。
加湿器を使っていて該当する症状がある場合には、速やかに病院で診てもらいましょう。
4 加湿器のカビの発生原因と対策
そもそも加湿器は、肌の保湿効果、風邪予防や喉の粘膜を保護するためなど、美容健康のために使うものです。
ただ、加湿器を日常的に長時間使用することで、カビや雑菌が発生させてしまうと、加湿器病、加湿器熱・加湿器肺、過敏性肺臓炎を患うとなると、まさに本末転倒ですよね。
そのため、まずは加湿器にカビが発生しないようにすることが先決です!
さらに加湿器に使う水にもポイントがあります!
一番適しているのは、消毒や塩素が含まれている水道水!というのも、水道水は加熱しても、カビや雑菌の発生が少ないとされているからなのです!
ミネラルウォーターや浄水器で浄化した水は、消毒剤や塩素が入っていないので、実はカビ繁殖の原因になりますので、必ず水道水を使用しましょう。
5 加湿器から発生したカビや雑菌は早めに掃除する方法
購入したばかりの加湿器であり、操作マニュアルやお手入れマニュアルに沿って掃除をしていれば、カビや雑菌対策になりますが、既に長い時間使い続けている加湿器の場合は、徹底的にカビや雑菌除去が必要です!
そこで普段から使っている加湿器の掃除方法をご紹介します。
さらに加湿器を長時間使うことは、壁や室内にカビを発生させてしまう原因になります。
部屋の乾燥は気になりますが、部屋に湿度計などを置いて室内の湿度は40~60%を保つようにします。
6 カビや雑菌が発生しづらい加湿器の選び方
加湿器にもいろいろなタイプがありますが、カビなどが発生しづらいものもあります。
一番雑菌などが発生しづらいのは、一度煮沸されるスチームタイプです。
スチームタイプは水を沸騰させるため、カビや雑菌などのたいていの微生物は死滅しますので、加湿器病の可能性は低くなります。
さらに除菌できる加湿器用の除菌剤を使用すれば、安全に使うことができます。
一方で、超音波式はインテリアとしても部屋に置いてもおしゃれですが、掃除をする際にとても面倒なのがデメリットです。
さらに超音波式はカビなどが発生しやすく、加湿器病になってしまう恐れがあるため、超音波式はできるだけ使わないことをお勧めします。
さて、『加湿器のカビ掃除をしないと起こる怖い健康被害と正しい掃除方法』はいかがでしたか?
加湿器は正しい掃除と手入れが、健康のために何よりも大切なことが、お分かりいただけたのではないでしょうか?
ぜひ単体の加湿器の掃除はもちろんこと、加湿器の機能が付いた空気清浄機をご使用の場合も同様に掃除を徹底するようにしましょう。
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