魚の目が出来たことのある人なら、その辛さは体感しているでしょう。
足の裏に出来た魚の目は、歩いたり走ったりするたびに、魚の目の芯が足裏の神経を刺激してしまいますので、痛みを感じてしまうのです。
また、見た目にも良くありませんので、どうにかして取り除きたいと思うでしょう。
それも病院に行くのではなく、出来ることなら自分でどうにか処理してしまいたい、と思うのは人間の心理として当然のことです。
そこで今回は、自分で魚の目の芯を取り除く方法や、そのあとのケア、また魚の目を防ぐためのコツなどをご紹介していきましょう!
魚の目の芯を自分で除去して跡形なく治療する方法5つ
1 魚の目が出来る原因とは?
魚の目は、正式名称を「鶏眼(けいがん)」といい、角質が分厚くなって固くなり、その中央に丸い芯がある状態のことを言います。
見た目が、魚の目玉にそっくりなことから、通称・魚の目と呼ばれるようになりました。
この魚の目が出来る原因は、外側からの圧力がかかって皮膚を摩擦し、刺激を与え続けたために、角質がどんどん分厚くなって皮膚を守ろうとするからです。
特に足の裏は、もともと歩いたり走ったりするために、他の皮膚よりも丈夫に、そして角質も分厚くなるように出来ています。
そこに不自然な力が加わって余計な刺激を与え続けてしまうと、角質は足の裏の皮膚を守ろうとしてどんどんと分厚くなっていってしまうのです。
そこに芯が出来ると、どんどん皮膚に食い込んでいってしまうので時間がたつほどに痛みが大きくなっていくのが特徴。
足に合わないサイズの靴を履き続けていたり、固い革靴やハイヒールで長時間立ち仕事をしていたりすると魚の目が出来やすくなってしまうのです。
さらに意外ですが、足の裏だけではなく、魚の目は手にも出来ます!
理屈は足の裏に出来る魚の目と同じで、手作業をしていて同じ場所にいつも刺激を受けていると、同じように手の皮膚の角質が分厚くなって魚の目になります。
2 自分で魚の目の芯を除去する方法
魚の目は、自宅でセルフケア出来るように、魚の目を除去するための市販品も売られています。
基本的には、まず魚の目の周囲の固くなった角質を柔らかくして、最終的に芯を取り除かなければ魚の目は治りません。
そのために「サリチル酸」という成分が含まれた薬が、ドラッグストアで販売されています。
この市販薬には色々な種類があり、軟膏、液体、パッドタイプなどが揃っていますので、あなたの処理しやすいものを選びましょう。
サリチル酸は、皮膚を柔らかくする成分ですので、魚の目以外の部分には決してつけないように気を付けましょう。
この場合、注意しなければいけないのは「痛みを感じるまで削り取らないこと」です。
余計な刺激を与えることで、ますます魚の目が悪化してしまう場合もありますので、ご注意ください。
3 NG!セルフケアの時にやってはいけないこと
よく、手っ取り早いからと言って、軽石やはさみ、カッターなどを使って無理矢理に削ってしまう人がいますが、それは止めてください。
魚の目部分だけではなく、周囲の皮膚まで傷つけてしまい、そこから細菌が入り込んで膿んでしまう場合もあります。
また、角質部分を削り取っただけで、芯を取り除かないままでは、痛みも引かず、魚の目は完治しません。
そして、魚の目の芯は目に見える固くなった皮膚よりも、深いところにありますので、自分で無理矢理削り取ってしまうのは困難です。
自分で魚の目を除去したいなら、きちんと魚の目用の市販薬を使って、皮膚を柔らかくして根気よく削り、芯を取り除きましょう。
4 魚の目を防ぐために
大切なのは、魚の目が出来ないことにすることですよね。
出来やすいのはやはり足の裏ですが、それは自分の足に合わない小さな靴、固い革靴、足に負担のかかるハイヒールなどを長時間履き続けているからです。
足の裏に余計な刺激を与えてしまうと、どんどん角質が厚くなってしまいます。
普段靴は、足に負担のかからないもの、自分のサイズにあったものを選ぶようにしましょう。
また、革靴やハイヒールなども長時間履くのは避けるのが無難です。
仕事上、どうしても革靴やハイヒールを履き続けなければいけない場合は、お店できちんと店員に足のサイズを測ってもらい、足を傷めないものを選ぶようにしてください。
長時間立ちっぱなしの場合も、きちんと休憩をはさんで足を休めるようにしましょう。
5 こんな時は自分で処理せず病院へ!
サリチル酸が含まれた市販薬を使って皮膚を柔らかくしても、芯が奥深くまで入り込んでいてどうしても自分で取れない場合は、病院へ行って処置してもらいましょう。
また、大きすぎて自分ではとても処置出来ない場合も同様です。
そして、糖尿病の人は自分で魚の目の芯を取り除くのは止めましょう。
理由は糖尿病の人が神経障害を起こしていることが多く、そうすると魚の目を削り過ぎても痛みに鈍くなって自覚できないことがあるのです。
また、傷口が治りにくいので、細菌が入り込んで化膿したり、悪化したりする危険性もありますので、病院で処置してもらいましょう。
さて、『魚の目の芯を自分で除去して跡形なく治療する方法5つ』はいかがでしたか?
魚の目の特徴は芯があるということ、つまり芯を取り除かなければ完治したとは言えません。
分厚くなった角質が見た目に悪く、つい自分で削り取ってしまいがちですが、それでは治療にはならないのです。
魚の目を自分で取り除くためには、正しい方法と根気が必要だということを忘れないでくださいね。
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