蚊やダニ、ハチ、ブヨなどによる虫刺されは、春から夏にかけて急激に増えますが、中でもダニについては、私たちの家を住処にする上に、健康被害をもたらす理由で、毎年頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか?
ダニに刺されると、赤く腫れて、痛みを伴う強烈な痒みに襲われますが、痒いからといって掻いてしまうと痕が残ってしまうため、適切な対処をしなければなりません。
そこで今回は、ダニ刺されによるしつこい痛みや痒みを抑える方法と、ダニを繁殖させない環境作りについてご紹介します。
ダニ刺されの痛みと痒みを抑える&徹底ダニの駆除方法
1 一般家庭に多い!家に住みつくダニのタイプと特徴
いつの間にか、虫刺されのような痒みが襲ってきて、ダニに刺されたことに気が付かない方も多いと思います。
目に見えないほどダニは小さいので、家に住みついていても気が付かないでしょう。
ダニと一口に言っても、その種類は数千数万に及びますが、私たちの家で発生するダニはと言うと15種類程度、その中でも特によく見られるのは、以下の4種類です。
上記のダニに共通点として、梅雨の高温多湿な環境を好む、肉眼では分からないくらいに小さい、物に隠れる性質があることなどが挙げられます。
4種類のダニ全てが人を刺すわけではなく、家に居て虫刺されのような痒みに襲われた場合は、イエダニやツメダニに刺されている可能性が高いです。
アレルギーの原因になったり、ウイルス感染症の原因にもなるダニは、ただの虫刺されと侮ってはいけません。
これらのダニの特徴を把握して、ダニが住みにくい住環境を作ることが不可欠です!
2 この虫刺されはひょっとして?ダニに刺された際の見分け方
暖かく気候がよくなると、「知らないうちに虫刺されが!」なんてことが多くなりますよね。
虫刺されに気づいたら、それが蚊なのかダニなのか、もしくはそれ以外の害虫によるものなのかを判断し、適切な対処をすることで痒みや痛みを長引かせず、かつ色素沈着の予防にもつながります。
ダニによる虫刺されなのかどうか判断するには、どのように見極めれば良いのでしょうか?
そこで、ダニによる虫刺されでよく見られる症状をご紹介します。
皮膚の柔らかい部分をダニは好みますので、虫刺されの箇所で判断がしやすくなります。
肌が露出していない部分の皮膚は柔らかく、服を着ていても虫刺されのような跡があった場合は、ダニに刺されたと判断出来ます。
蚊の痒みなら我慢できますし、1時間もすれば痒みは気にならないはず、、、ブヨなら家の中で刺されることは考えにくいため、「刺された覚えがないのに、気がつけば猛烈に痒い!」という場合は、ダニを疑うべきです!
3 ダニ刺されたらどうする?痛みと痒みを抑える対処法
虫刺されでもダニに刺されても、痒い場合はつい無意識のうちに掻いてしまいます。
ダニに限らず全ての虫刺されについて言えることですが、絶対に守るべきことは、痒くても掻かないこと!でないと、搔きむしりによる二次感染や色素沈着の原因になります!
痒みが我慢できずに掻きむしると、炎症や化膿などの症状が悪化します。
ダニに効く痒み止めが手元に無い場合は、どのようにして痒みを抑えれば良いのでしょうか?
そこで、辛い痛みや痒みを抑える方法をご紹介します。
また、寝ている間に掻きむしらないよう、爪は短めにカットするのが望ましいです。
蚊による虫刺されで、患部に爪で十字をつける方がいらっしゃいますが、皮膚を傷つける恐れがあります。
虫刺されかな?と思って、無意識に掻いてしまい刺された箇所を傷つけてしまうと、感染症など起こす可能性があります。
ダニに関しても同様、それでは症状は改善しませんので覚えておきましょう。
4 正しく使ったら効果あり!市販薬で痛みと痒みを抑える方法
ダニに刺されると、とにかく痒みが強くて、時には夜も眠れないほどに辛いものです。
それならば、効能として「ダニに効く」と謳っている市販の塗り薬を使ってみるのもあり!
ダニの症状緩和に効果的な塗り薬は、抗ヒスタミン剤配合のステロイド軟膏が一般的なのですが、『ステロイド=危険』と思い込んでいませんか?
市販のステロイド軟膏を使う際、薬剤師の方の指示に従い、短期間限定で正しく使用する分には、メリットの方が大きいですので、上手に付き合うことが大切です。
ステロイド軟膏の使用期間は、大人で2週間以内、子供は1週間から2週間以内が良いとされています。
もし市販薬を塗っても痒みが一向に軽減されないようなら、皮膚科を受診することをオススメします。
市販薬よりも強力な塗り薬や飲み薬が処方され、しつこいダニ刺されにも効果が期待できて、長引かせずにすみますよ!
5 新築でも安心できない!家ダニを徹底的に退治する方法
新築でも、ダニは全く居ないわけではありません。
というのも、引っ越しの際に荷物に付いていたり、建てている途中で建材に付いていたりし、ダニは人が住むと増殖していくからなのです。
そして、ダニが好む環境というのは、室温が20~30℃、湿度が60%以上のジメジメした空間、ホコリやチリがたまっている割に目立ちにくい絨毯や寝具、ソファーなどは特に、ダニの温床になりやすいです。
そのため日頃から掃除を欠かすことはできません。
ダニの寿命は、2か月ほどで長生きではありませんが、繁殖期には2000個から3000個の卵を産みます。
こまめに換気や掃除をして、ダニによる虫刺されには繁殖させないことが大切です。
6 意外!アイロンでダニを駆除する方法
スチームアイロンなら大抵のご家庭にあるのではないでしょうか?
実はスチームアイロンを使って、ダニを駆除することができるのです。
布団に限らず、カーペットやソファーなども同様の方法でOKです。
アイロンを使ったダニ退治の方法は、正直ちょっと面倒、、、ですが、効果はあります!
ダニによる虫刺されが気になる方は、すぐに試してみてくださいね。
7 ハーブの活用でダニが住みにくい環境を作る方法
風通しを良くして、掃除機もしっかりかけてダニを退治できたのに、いつの間にか「またダニに刺されてる!」なんてことがないようにしたいです。
こまめに掃除をするとことが大切で、家に居る時間があるときは部屋の窓を開けて、換気をするのも良いでしょう。
ダニを駆除する殺虫剤がありますが、小さいお子さんやペットが居る家には、おすすめできません。
そこで、お子さんやペットが居る家にも安心して使える、ハーブがおすすめです。
ハーブにはダニを駆除する働きはありませんが、ダニが嫌がる効果があるので、予防にはピッタリです。
アロマオイルは部屋全体に行き渡らせたいならディフーザーで、布団やソファーに使用する場合は、蒸留水で薄めたものをスプレーしてみてください。
ダニが多く発生する季節は、梅雨時から夏であることをお伝えしましたが、住宅事情の変化により、機密性の高い家が増えてきており、一年を通してダニ対策が必要である場合もあります。
ダニの住処とならないよう、こまめな掃除と換気で室内の環境を整え、また体温が高い人や汗かきの人はダニに刺されやす傾向があるため、汗をすぐに拭くなど注意を払いましょう。
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