目は、顔のパーツの中でも一番目立つ部分ですから、ものもらいができると結構ダメージは大きいですよね。
見た目の症状が気になるのはもちろんですが、痛みやかゆみといった症状も辛く、メイクやコンタクトレンズもできませんから、日常生活にも支障が出てしまいます。
実は、ものもらいには2種類あり、それぞれ原因や症状、そして対処法も異なるのです。
ものもらいの種類をきちんと見極めて治療しないと、症状が長引いたり悪化したりして、病院で切開などの外科治療が必要になるケースもあります。
そこで今回は、ものもらいの原因と見分け方、そして悪化させないための対処法をご紹介します。
ものもらいの症状と悪化させないための対処法6つ
1 ものもらいは2種類!あなたの症状はどっち?
ものもらいは上まぶた、下まぶたのどちらにもできます。
そしてものもらいには麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霰粒腫(さんりゅうしゅ)の2種類あり、どちらに該当するかで対処の仕方が変わってきます。
ものもらいかな、と思ったら以下の項目をチェックしてみましょう。
麦粒腫は感染性の炎症で、赤みや腫れ、かゆみなどの症状が見られますが、霰粒腫は無菌性ですから、できたイボやしこりで違和感を感じる程度で、痛みはあまり見られないのが特徴です。
しかし、霰粒腫の場合でも、細菌感染によって症状が悪化することがありますから、なかなか症状が改善しない場合には、すぐに医療機関を受診しましょう。
2 目薬や眼帯でものもらいに対処する方法
麦粒腫と霰粒腫、どちらのタイプのものもらいでも、症状が軽ければ自宅でのケアで対処することが可能です。
セルフケアは基本的に市販の目薬を使って行いますが、ものもらい用の目薬を選ぶことはもちろん、症状別に成分に注目して選ぶことが大切です。
「まぶたに軽い腫れや痛みがある」「まぶたに何となく違和感を感じるけれど、忙しくて医者に行く時間がない」という方は、市販薬を活用して症状を改善してくださいね。
しかしながら、炎症が悪化した、強い痛みや違和感があるという場合は、セルフケアでは改善が難しいため、早めに医療機関を受診しましょう。
3 ものもらい発症中のコンタクトレンズの使い方
麦粒腫、霰粒腫どちらの場合でも、ものもらいの症状がある間はコンタクトレンズの装着、やアイメイクはNGです。
コンタクトレンズが直接ものもらいを悪化させてしまうことはありませんが、いくら洗浄して清潔にしたとしても、コンタクトレンズに付着した細菌を0にすることは難しいですし、何より目に負担がかかります。
まぶたが炎症を起こしている状態の時に、ものもらいの炎症を助長させるような刺激は避けてくださいね。
ただ、コンタクトレンズをどうしても使用しないといけないというケースもありますよね。
そのような場合には、まず目薬を差して15分程度経ってからコンタクトを着用すると、ものもらいの悪化を避けることができます。
もちろん、コンタクトレンズをしないのがベストですから、目を休ませて炎症を早く治すためにも、しばらくの間は眼鏡を使いましょう。
4 ものもらいの痛みや炎症を抑える方法
ものもらいによる痛みと炎症がひどい場合には、ものもらいの患部を冷やすことで、症状を和らげることができます。
マイボーム腺の脂肪詰まりが原因の霰粒腫の場合は、目を温めて脂肪を溶かすことによって予防効果も期待できますが、既にものもらいの症状が出ている場合には、温めるのは逆効果です。
ものもらいを冷やして症状が一時的に緩和されても、炎症自体が治ったわけではありませんので、早めに医療機関の受診が必要です。
目を温めたり冷やしたりすることは、ものもらいだけではなく、目の周辺の様々な不快感や疲労、コリなどの緩和に効果がありますから、日々のケアに上手く取り入れて、目を健康に保ちましょう!
5 まぶた周りを清潔にしてものもらいを予防する方法
まぶたは、タオルで拭いたりメイクをしたり、無意識のうちに手でこすってしまったりといった何気ない動作によって刺激を受けやすく、雑菌もたまりやすい場所です。
しかしながら、日常生活でまぶたの清潔を意識することで、ものもらい、特に細菌による炎症が原因の麦粒腫は防ぐことが可能です。
目がかゆい場合は手でこするのではなく、目薬をさしたり目を洗ったり、ガーゼなどで拭くようにしてくださいね。
さらに、爪など触れる可能性のある部分は、常に清潔にしておくことも重要です。
爪の間に汚れが溜まりにくいように爪を適度な長さに切り揃えておく、手を洗う時には爪の間までしっかり洗うなど、基本的なことを確実に実践することが大切です。
また、髪の毛の雑菌が目の中に入り、ものもらいの原因になることもありますので、前髪が目にかからないよう、ヘアピンで留める、ヘアスタイルを変えるなど工夫をしましょう。
6 生活習慣を整えてものもらいの悪化を防ぐ方法
雑菌は普段どこにでも存在しているため、体の中に入ってくることもあるのですが、私たちの体は免疫力で守られているため、そう簡単に感染症に罹ったり炎症を起こしたりしないようになっています。
しかし、身体が疲れていたり、ストレスが溜まっていたりすると免疫力が下がり、細菌による炎症も起きやすくなってしまうため、ものもらいができやすくなるのです。
免疫力の低下を防ぐために、日頃から睡眠不足にならないよう注意して、ストレスを溜めすぎないなど、規則正しい生活を心がけてくださいね。
また、ものもらいの炎症がひどいときには、アルコール、カフェイン、辛い食べ物などの刺激物は避け、手などで患部に触れないようにして、市販薬や処方薬を正しく使い早期完治を目指しましょう。
ものもらいは症状が軽い場合は、市販の目薬を差すなどして自宅で治すことができる病気です。
しかし、ご自身のものもらいが麦粒腫と霰粒腫のどちらであるかを正しく見極め、適切に対処しなければ一向に良くなりません。
ものもらいが悪化すると、手術が必要になる可能性もありますから、少しでも症状が気になる、早く治したい場合には眼科へ行くようにしましょう。
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