ニキビ撃退の最終兵器?ミノマイシンの効用効果と活用法5つ

ニキビ撃退の最終兵器?ミノマイシンの効用効果と活用法5つ

不規則な生活やストレスなどで、お肌のトラブルがなかなか治らないとお悩みの方が多いのではないでしょうか?

生活習慣やホルモンバランスの変化などの影響を受けやすい大人ニキビは、洗顔、食生活にいくら気をつけても繰り返しできてしまうものです。

そこで必要になるのが、できてしまったニキビを治す治療薬です。

今回はニキビ治療に効果のある、抗生物質ミノマイシンの効用と使い方、そして注意点をご紹介します!


ニキビ撃退の最終兵器?ミノマイシンの効用効果と活用法5つ


1 ミノマイシンがニキビを抑える仕組み


ミノマイシンは、様々な細菌の増殖を抑制する働きを持つ抗生物質・ミノサイクリン塩酸塩を主成分とする内服薬です。

ミノサイクリン塩酸塩とは、細菌が増える時に必要なタンパク質の合成を阻止する働きを持つ成分です。

タンパク質が合成されなければ細菌は成長できなくなり、徐々に数を減らして衰退するため、ニキビの症状が改善されます。

このようなミノマイシンの働きを静菌効果と呼び、菌をダイレクトに攻撃する殺菌効果よりも安全性が高く、細胞にも優しいとされています。


2 ミノマイシンの服用方法と注意点


ミノマイシンは症状や年齢によって服用量は様々ですが、医師の指導の下、毎日ある程度決まった時間に服用することがポイントです。

ミノマイシンの正しい飲み方

食後に多めのお水(または白湯)で服用する

胃や食道への負担を軽減します。

牛乳や乳製品と一緒に一緒に飲まない

乳製品に含まれるカルシウム、ナッツ類に含まれるマグネシウムなどの成分と同時に服用すると吸収率が下がり、効果が低下します。
また、服用直後の乳製品やナッツ類の摂取も避け、数時間経ってから食べるようにしましょう。

服用量と服用時間を厳守

症状の程度や患者の体調に合わせて、量や種類が決められています。
十分な効果を得るためにも、勝手に量や服用時間を変えずに、医師・薬剤師の指導通りに服用しましょう。

飲み忘れた分を次の時にまとめて服用したり、早く症状を良くしたいからといって自己判断で量を増やしたりするのは厳禁です!

ミノマイシンの効果が現れるまで最低でも1~2週間かかりますが、症状が改善した、またはこの期間を経過しても改善が見られない場合でも、医師の指示があるまでは忘れずに飲み続けましょう。


3 知っておくべき!ミノマイシンのリスク


ミノマイシンを服用するときの方法と注意点のほかに気をつけなければならないのが、薬の副作用と耐性菌という2つのリスクです。

ミノマイシンの副作用

腹痛、軟便、下痢などの腸の症状

抗生物質によって腸内の細菌バランスが崩れるために多くみられる副作用です。

胃痛、吐き気、食欲不振など腸の症状

胃粘膜が傷つくことで、副作用を引き起こすこともあります。

頭痛、めまい

めまいは3%弱の人に見られる副作用です。
めまいはショック症状の前兆としても起きることがありますので、その後の体調の急変に注意しましょう。

肝障害、血液障害

ミノマイシンを長期間服用している方に見られる副作用です。

ビタミンB欠乏症、ビタミンK欠乏症

長期間の服用で、まれにみられる副作用です。
ビタミン豊富な緑黄色野菜や大豆製品などを意識して摂取すなど、対策が必要です。

この他にも、色素沈着の症状が現れることもありますので、服用後にめまいや発疹、口内の痛みや渇きなどの違和感を感じた場合は、早めの受診をおすすめします。

さらに、ミノマイシンは抗生物質ですから、長期間の服用で耐性菌が生じ、効果が低下してしまうこともあります。

耐性菌のリスクを低下させるためにも、医師の指示をしっかり守って服用しましょう!


4 悩ましいニキビ跡にミノマイシンの効果は?


決まりを守って服用すれば、ミノマイシンはニキビ改善の治療薬として効果的なことが分かってきましたね。

それならできてしまったニキビ跡にも効果があるかというと、残念ながらニキビ跡にはほとんど効果を発揮しません。

ニキビの原因菌であるアクネ菌は、ミノマイシンによって増殖を抑えられて沈静化していきます。

ニキビ跡というのは、ニキビの炎症が皮膚組織まで広がったことが原因で、炎症のダメージが色素沈着や皮膚の赤み、皮膚の凹凸として後々まで残ってしまった状態です。

ニキビ跡の原因は細菌ではないため、ミノマイシンのような抗生物質は効果がなく、ニキビの跡には他の対処方法が必要になってきます。

ニキビ跡が治りにくい原因には、ターンオーバーの乱れや新陳代謝の滞り、肌の深部に炎症が残っているといったものがあり、ニキビ跡の状態と原因に合わせて、適切な治療方法が異なります。

ニキビ跡の治療薬の例

外用薬

ターンオーバーを正常化させる局所的抗ニキビ製剤、色素沈着を改善する美白剤、肌の奥の炎症を鎮める抗炎症剤などを、ニキビ跡に直接塗布します。

内服薬

新陳代謝を活発にするビタミン剤、抗炎症剤などの内服薬での治療も行われます。
ニキビの原因に応じてホルモンバランスを安定させる薬、治療の補助として漢方薬などが処方されることもあります。

ニキビ跡の治療法は、ニキビの治療法と共通している部分もありますが、同じ薬が効果的とは限りません。

ニキビで受診した時に処方された薬が余っていても、自己判断で服用・塗布したりせず、医師に相談することが大切です。

ニキビ跡にミノマイシンを使い続けると、副作用や耐性菌のリスクが伴いますので、くれぐれも注意してくださいね!


5 ニキビ悪化の元!アクネ菌を抑えるコツ


アクネ菌の増殖を抑えてくれるミノマイシンは、ニキビ治療には非常に効果的な薬です。

ただ、ニキビを予防するということを考えたときには、増殖を抑えるだけでは根本的な治療ではありません。

ニキビ予防で大切なことは、皮脂の詰まりを改善するなど、肌をアクネ菌が住みにくい、増殖にしくい環境に整えることです。

顔ニキビ予防に効果的!アクネ菌の増殖を抑える方法

ホルモンバランスを整える

過度のストレス、睡眠不足、生活習慣の乱れは、皮脂の過剰分泌や毛穴詰まりの原因でもある男性ホルモンの分泌を促します。
生活習慣の改善や気分転換で、ホルモンバランスを整えましょう。

保湿ケア

乾燥肌は肌のバリア機能を低下させ、皮脂の過剰分泌を招きます。
バリア機能維持のために、季節に応じた乾燥対策が必要です。

規則正しい生活習慣と栄養バランスの良い食生活を心がけ、基本的なスキンケアを徹底すれば、アクネ菌が増殖しにくい肌環境を作ることは十分可能です。

ニキビ治療の効果を早く実感するために、処方薬を正しく飲むことに加え、生活習慣を振り返り、ニキビの悪化を招く生活習慣を改善していきましょう!


さて、『ニキビ撃退の最終兵器?ミノマイシンの効用効果と活用法5つ』はいかがでしたか?

抗生物質ミノマイシンは決められた用法、用量で使用することで、ニキビ治療に大きな効果があることをおわかりいただけたのではないでしょうか。

ただ、継続してミノマイシンを服用し続けることはリスクになりますので、ミノマイシンの服用と併せて、生活習慣全般の改善にも取り組み、ニキビのないトラブル知らずの美肌を目指しましょう!

今回ご紹介した内容に関連する記事として

も併せてご覧ください。

まとめ

ニキビ撃退の最終兵器?ミノマイシンの効用効果と活用法5つ

1 ミノマイシンがニキビを抑える仕組み
2 ミノマイシンの服用方法と注意点
3 知っておくべき!ミノマイシンのリスク
4 悩ましいニキビ跡にミノマイシンの効果は?
5 ニキビ悪化の元!アクネ菌を抑えるコツ


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