皮膚を刺激していないのに突然強いかゆみが現われ、突然消えていく、、何が原因かわからないと不安になりますよね?
もしかしたら、これのかゆみは温熱じんましんかもしれません!
温熱じんましんとは、温風や温水、何か発熱しているものなど体温より温かいものに触れることで起こる、じんましんのように皮膚が赤くなり、かゆみを伴う症状のことです。
ひどくなると少しの刺激でさえも体が反応してしまい、繰り返して温熱じんましんの症状が現れやすくなるので要注意!
そこで今回は、温熱じんましんがどのような部位に出やすいのか、対処のための方法、悪化させないために避けるべきことをご紹介します。
温熱じんましんがひどくなる前にやっておくべき6つの対処法
1 温熱じんましんの特徴と症状が出る場所
温熱じんましんの特徴は、肌がお湯などの刺激を受けて反応する強いかゆみと、軽い虫刺されのような小さな赤い発疹です。
そして温熱じんましんのかゆみの症状が顕著に出るのは以下の場所です。
温熱じんましんのかゆみが出やすい場所は、血管が多く集まり皮膚が温度の変化を感じやすい場所、乾燥しやすい場所ですが、全身に症状が現れることもあります。
2 ぬるめのお湯で!お風呂あがりにかゆくならない工夫
普段から入浴前に浴室を温めていたり、熱いお湯でシャワーをしたり、熱い湯船につかっていませんか?
温熱じんましんには体内のヒスタミンという物質が関係しており、このヒスタミンは皮膚の温度が急に上がった時に血管から放出されます。
ヒスタミンが大量に分泌されることで、温熱じんましんの症状が現れるのです。
そのため、ヒーターの温風やお風呂のお湯、カイロなど温かいものに触れた時は、いつでも発症する可能性があります。
ですが、ヒスタミンの働きが抑えられるように工夫すれば、じんましんの症状は改善します。
「お風呂あがりにじんましんが出やすい」というように、温熱じんましんの原因が分かっていれば、それを取り除くだけで、温熱じんましんを予防できるのです。
例えば、入浴中や入浴後に症状が出やすい方ならば、お風呂のお湯をぬるめにするだけで、温熱じんましんによるかゆみの悪化するのを防ぐことができます。
一方で、症状が似ているので温熱じんましんと誤解しやすい、別の対処が必要な病気もあるので、注意が必要です。
何日もじんましんによる発疹やかゆみやの症状が続く場合には、湿疹やあせもなどの温熱じんましん以外の病気が考えられますので、気になる方は一度皮膚科で診断を受けましょう。
3 スポーツに注意!運動後にかゆくならないコツ
せっかく運動をしてリフレッシュできた後に、じんましんのかゆみが現われると、せっかくの心地よい疲れが不安に変わりますよね。
スポーツによる急激な体温の変化でも、温熱じんましんの症状が出ることがあります。
そのため、急に運動を始めるのではなく、運動前に軽いストレッチや体をほぐして徐々に体温を上げておきましょう。
さらに、休憩中や運動後の急激な体温低下にも注意が必要です。
特に、スキーなど冬場に屋外でスポーツやレジャーを楽しむ場合には、保温性の高いインナーや、首元や袖口などの開口部がしまったウェアを着用し、体温低下を防ぎましょう。
さらに、スポーツなどの激しい運動で汗をかき、そのまま汗を拭かずに放置すると、温熱じんましんの症状が現れる方もいます。
発汗後に出るじんましんの症状は、コリン性じんましんと共通しているので、症状の程度や原因を見極めて、適切な対処をしてください。
自覚症状のある方も、急激な体温変化に注意しながら、スポーツを楽しみましょう。
4 お手軽薬膳レシピで、温熱じんましん体質を改善!
乾燥肌や敏感肌で肌のバリア機能が低下している、血行が悪い、痩せ型の人は温熱じんましんになりやすいと言われています。
肌のバリア機能や血液循環を正常に保つためには、血行を促進し内臓の調子を整え、全身のコンディションを良好に保つことが大切です。
一方で、体の余分な熱を取ることで、じんましんの強いかゆみを抑えることができます。
温熱じんましんの症状の出やすい冬の野菜・大根は、体調を整える効果に加え、体の熱を取ってくれる理想的な食材です。
大根を使った薬膳メニューで体質を改善し、温熱じんましんになりにくい体を作りながら、つらい症状を緩和しましょう。
「薬膳は難しそう」と思われがちですが、温熱じんましんの方にこそおすすめしたい、お家で簡単に作れる家庭薬膳レシピになります。
大根は気の巡りを整え、消化吸収を助けてくれるので、胃腸の調子が良くない、ストレスを感じやすい方におすすめの野菜です。
薬膳食材として馴染みのあるクコの実は、眼精疲労や滋養強壮、老化防止に役立ちます。
5 うまく薬を使いながら、じんましんをコントロールする!
ヒスタミンの分泌を抑えることで、温熱じんましんの症状を軽減する効果があります。
何度も繰り返す温熱じんましんの症状をそのままにしておくと、治療にかかる期間も長くなってしまうので、症状の強い方は早めに皮膚科を受診しましょう。
温熱じんましんの症状が出ていなくても、抗ヒスタミン薬や抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬を薬局などで処方してもらうことも、温熱じんましんがひどくなる前にできることの一つです。
このような薬を継続して服用することで温熱じんましんの症状が治まり、日常的にじんましんが出やすいと思われる場面などでも、コントロールができるようになります。
長期的に温熱じんましんが続いている方が薬を服用する場合、自己判断で服用をすぐにやめてしまうと症状は再び現われてくるので、決められたとおりに服用することが大切です。
6 ストレスや疲労をためないことが温熱じんましん対策の1歩
外的刺激や体質、運動、さらに食べ物などのさまざまなものが原因となり、温熱じんましんの症状は起こります。
体質や体調によって、症状の現れ方や程度は異なるので、どんな刺激で、どのような症状が出るのか、傾向を知っておくとすぐに適切な対処ができるようになりますよ。
また、温熱じんましんの原因であるヒスタミンの過剰分泌は、ストレスや疲労によるホルモンバランスの乱れによっても引き起こされます。
いつもなら自然に収まる症状が、いつまで経っても治らない場合は、ストレスや疲労が温熱じんましんの症状を悪化させていることも考えられるのです。
日頃から、ストレスのない規則正しい健康的な生活を心がけるのは、かなり難しいのですが、まずはリラックスできる時間を1日の中に作ることから始めてみましょう。
さて、『温熱じんましんがひどくなる前にやっておくべき6つの対処法』はいかがでしたでしょうか?
じんましんというと、一定の食べ物や刺激物によるアレルギーが原因で発症するものが多いと思われがちですが、体の温まりでひどくもなるため、温熱じんましんとの違いと意味では明確な線引きが実はできません。
また、温熱じんましんと思っていたのが食べ物によるアレルギーだったということも多く、本当の原因を見極めるには皮膚科で一度診てもらうことが重要です。
まずはお風呂の湯温を低めに設定し、汗をかき過ぎを防ぐこと、そしてかゆみを悪化させないために肌にやさしい肌着を着ることなど、今回紹介した内容を含めて工夫してみてくださいね!
今回ご紹介した内容に関連する記事として
も併せてご覧ください。
今、あなたにオススメ