気が付かないうちに、手や足、または顔などにイボが出来ていたことはありませんか?
気にはなるけれど、特に痛みを感じないのでそのまま放っておいた、という人も多いかもしれません。
しかし、例えば足に出来たイボは歩くときに苦痛を感じることもありますし、顔のイボは目立ってしまいます。
最初は気付かないぐらいの多きだったのが、どんどん大きくなってしまうこともあり、そうなると不安も感じますよね。
これらはウイルス性イボの可能性がとても高く、また感染の心配もありますので、早めに対処するに越したことはないのです。
そこで今回は、ウイルス性イボの原因や症状、またその対処法や治療法について、ご紹介します。
ウイルス性イボの原因と治すための対処法5つ
1 ウイルス性イボとは?
ウイルス性イボとは、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)とも呼ばれているもので、その名の通り、傷口から入ったウイルスが原因で出来るイボです。
手や腕、足や足の指、また顔などに出来やすいのが、このウイルス性イボの特徴の1つでなのですが、これは感染力が高いから。
例えば、イボが出来た手で顔を触ってしまうと、顔にイボが出来てしまいます。
また、家族の中にウイルス性イボが出来ていると、知らない間に他の家族にも感染してしまう恐れがあるのです。
最初は気付かない程度でも、どんどん大きくなってしまいますので、気付いたなら早めに皮膚科へ受診しましょう。
2 ウイルス性イボが出来る原因とは
ウイルス性イボの原因となるウイルスは、通称・ヒトパピローマウイルスというもので、約100種類ほどあります。
これらのウイルスが傷口が侵入して、イボを作ってしまうのです。
特に免疫力が低下しているときは、このウイルスと闘う力が自分の身体に残っていないので、感染しやすいと言えるでしょう。
人から人へと感染するものですから、例えば多くの人が集まる温泉やプールなどには、傷口があるときには行かないようにする、またはしっかりと身体をよく洗う、タオルも他人と共用することは避けるなど、ある程度の自衛は可能です。
3 ウイルス性イボの特徴・症状とは
ウイルス性イボの特徴は、痛みを感じないということです。
いつの間にか、ぷっくりと出来物が出来て、それがどんどんとカサついて固くなり、また大きくなってイボになっていきます。
足に出来るウイルス性イボも、最初は違和感を感じるだけかもしれませんが、歩くことで刺激されると、黒く変色したり、また大きくなることで痛みを感じることもあるのです。
黒く変色してしまうのは、イボの表面まで血管が通っているためで、最初は気付かなくても黒く変色して大きくなっていくイボが出来たら、ウイルス性イボの可能性が非常に高いでしょう。
また、このイボの原因はウイルスですから、1つ出来ると他の場所にも入り込んでイボを作ってしまうというのも珍しくありません。
そして、自分だけではなく他人への感染もありますので、痛みを感じないからといって放っておくのはいけませんよね。
4 注意!ウイルス性イボの感染
ウイルスが体の中に入り込んでも、抵抗力の高い人や免疫力の高い人であれば、ウイルス性イボになる前に死滅させることが出来るでしょう。
しかし、抵抗力が落ちている人や、免疫力の弱い小さな子供の場合はそのまま感染してしまいます。
顔に1つイボが出来た、と思っていたらいつのまにか数が増えていた、ということもあるのです。
ウイルス性イボの場合は、これ以上イボを増やさないために、また他人へ感染させないために、早期に皮膚科へ行って治療してもらうことが大切なのです。
5 ウイルス性イボの治療法
ウイルス性イボの治療法で代表的なものは、液体窒素療法というものです。
液体窒素療法とは、簡単に言えばイボを凍らせてウイルスを死滅させてしまう、というもので、液体窒素を綿棒につけて、患部に押し付けて治療します。
これには少し時間がかかってしまうのですが、ウイルス性イボの治療には一番よく効くために、皮膚科では一番最初に行う治療法となっています。
ただし、液体窒素療法には2つの難点があります。
しかし、治療は中途半端に投げ出してしまっては、始めた意味がなくなってしまいますし、またそこから別の傷口が入り込んで新しいイボが出来たり、他人への感染も懸念されます。
その他の治療法としては、
- ヨクイニン
- スピール膏
2つの薬を使う場合もあります。
何しろ原因となるウイルスには約100種類ですから、「これが特効薬だ!」というものが、なかなか見つからないのです。
何度も再発してしまったり、また子供が痛がって治療を行えない場合などに、このような薬を使って治療を進めていく病院もあります。
まずは、病院できちんと検査をしてもらい、自分のウイルス性イボの進行具合や、自分の体調などを診てもらうことで、医師が適切な治療をしてくれます。
さて、『ウイルス性イボの原因と治すための対処法5つ』はいかがでしたか?
ウイルス性イボの原因となるウイルスの数がとても多いこと、またそのウイルスの中には発がん性のものも存在すること、そのウイルスの多さのため確実な薬や治療法がまだないというのが現状です。
だからこそ、イボが出来たら「痛くないから」と言わずに、早めに皮膚科へ受診しましょう。
初期段階であれば、治療期間も短くて済みますし、他人へ感染するリスクや他の部分にイボが出来るリスクも下げることが出来るのですから!
是非、治療の参考にしてみてくださいね。
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