硬いものや噛み応えのあるものを食べた後に、顎が疲れて痛くなってしまうことってありますよね。
しばらく経てばこの種の顎の痛みは自然に引いていくのですが、何もしていないのに朝起きると顎の痛みに襲われたり、顎の痛みが一向に引かないような場合には、早めの対処が必要になります。
そこで今回は顎の痛みが起こるそもそもの原因と、痛みを緩和する秘訣をご紹介します。
顎の痛みと言ってもいろいろありますので、ご自分の症状や原因に合わせた対処に役立ててくださいね。
顎が痛いときに疑うべき病気と対処法5つ
1 顎関節症が原因で顎が痛い場合の対処法
朝起きると口が開けられないほど顎が痛い、口は開けられるが顎の痛みが口の動きに連動して起こる場合には、顎関節症が疑われます。
顎関節症は、顎関節及び顎周辺の頬や口周辺にかけての関節が、食べ物を噛むときや口を開けた時などに痛み、患者は20代から40代の女性に多いのが特徴です。
顎関節症の原因は、食いしばりや歯ぎしりといった顎関節に負担をかけるプラキシズム、顎のずれによる左右どちらかに偏った噛み癖、首や肩の緊張状態が続くなどが原因として挙げられます。
顎関節症の治療は、歯科か口腔外科で治療を受けるのが一般的で、治療はマウスピースを装着する方法、鎮痛剤などによる痛みのコントロールがあります。
顎関節痛は痛みが弱いと治療は後回しにしがちですが、放置は危険です!
実は顎関節症による顎のずれは、頭蓋骨の歪みにつながり、最悪の場合には自律神経失調症やうつ病などがに発展する可能性があるからなのです。
顎関節症の疑い、顎の痛みが強く出ている場合には、痛みが弱い場合でも念のために病院で診察を受けるようにしましょう。
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2 歯のトラブルが原因で顎が痛い場合の対処法
一見そんなに酷くなさそうな虫歯でも根元に膿が溜まったり、差し歯の中に膿や食べカスが溜まると、炎症を起こしてしまい顎周辺にまで痛みが及ぶことがあります。
また口内や奥歯に痛みの原因があっても、痛み自体はなぜか顎の周りに強く出てしまうというものもあります。
顎の痛みと併せて、虫歯、歯茎の腫れ、歯がしみるなどの症状があるようあれば、早急に歯科医の診断を受けましょう。
おそらく診察に加えて、歯のレントゲン撮影をしますので、その際に顎の痛みがある個所を調べてもらうようにしましょう。
3 筋力低下が原因で顎が痛い場合の対処法
現代人の顎の筋肉は、年々衰えて一方であるということをご存知でしょうか?
食習慣が変わり、柔らかいものやあまり噛まずに食べられる食べ物が好まれるようになり、食事中に噛む回数が圧倒的に減っているのが顎の筋力低下の背景にあります。
さらに加齢による顎の筋力の低下が加わると、ちょっと堅いものを噛んだだけでも、顎に痛みを感じるようになります。
そこで顎の痛みを感じないようにするために、顎の筋力低下を防ぐことが大切になります。
4 ストレスが原因で顎が痛い場合の対処法
嫌なことなどを我慢するときに、無意識のうちに歯を食いしばること癖があるという方は、いらっしゃらないでしょうか。
強く噛むという行為を繰り返すことで、顎の痛みが発症することになります。
また、過度のストレスや緊張による自律神経のバランスの崩れや免疫機能低下が原因となり、顎の痛みを発症することもまれにあります。
ストレスが原因の顎の痛みは、本人が気づかないことが原因になっていることが多いため、原因を見つけて対処することが重要になります。
身体は何ともないのに顎が痛いという場合には、ストレスの蓄積が顎の痛みに繋がっていることを疑うようにしましょう。
そしてストレスを可能な限り溜めないように、適度なストレス解消できる運動習慣やリラックスできる時間を持つようにしましょう。
顎が痛み解消にマッサージをする方もいますが、マッサージはリンパの流れを良くするのに有効であって、痛みを根本的に取ることにはなりません。
顎のマッサージ、顔ヨガのやり過ぎが原因で顎の痛みがひどくなる場合もありますので、注意するようにしましょう。
5 神経痛や感染症が原因で顎が痛い場合の対処法
三叉神経痛や感染症、リウマチが原因となって顎が痛むことがあります。
治療はいずれも病院で医師による診断が不可欠なので、気になる場合には、リウマチは整形外科へ、他の病気は内科にかかるようにしましょう。
さて 、『顎が痛いときに疑うべき病気と対処法5つ』はいかがでしたか。
食事や話すのに支障があるレベルの顎の痛みであれば、そのうち治るから放っておけば良いと思われる方もいるかもしれませんが、放置は危険な病気が原因になっている顎の痛みもあるため、素人判断での対処は危険です。
顎の痛みが1週間以上続くような場合は、病院でしっかりと診断を受けて適切な治療を行うようにしましょう。
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