老眼と言えばお年寄りの目の症状と思いがちですが、近年、若い人の老眼が増えています。
長時間、スマホの画面を見続ける事で「スマホ老眼」になってしまう人もいるとか。
そこで今回は、老眼になってしまったらどんな症状が出るのか、そして悪化を防ぐための対処法をご紹介します。
老眼とは?気になる目の症状と悪化を防ぐための対処法8つ
1 気になる老眼の原因と症状
老眼の原因は何か
目が何かを見る時には目の中にある水晶体の厚みが変わります。
近くを見る時には厚くなり、遠くを見る時には薄くなります。
これが水晶体の持つ弾力ですが、歳をとるに従ってこの水晶体の弾力が落ちてきます。
すると状況に合わせてピントをすぐに合わせる事が出来なくなるので老眼になります。
では、目の水晶体の弾力を左右するものは何なのでしょう?
それは毛様体筋と呼ばれるもので 水晶体の厚みを変化させる筋肉です。
- 近くを見る時、毛様体は緊張
- 遠くを見る時には毛様体は緩む
毛様体の緊張というのは、近くのものを見る時にじっと目に力を入れてみる状態の事です。
老眼になると、この毛様体筋の筋力調整がうまくいかなくなるので、結果的にピントが合わなくなるのです。
俗に「遠視の人は老眼になりやすく近視の人はなりにくい」と言われますが、それは、遠視の人は近視の人に比べて近くのものを見るのに、より筋力を必要とする為、そういわれるのです。
という事は近視の人でもいずれ老眼になるという事ですね。
老眼の症状とは
老眼は加齢によって目のピントが合わなくなる事です。
遠くのものは見えやすく、近くのものが見えにくくなります。
さらに
- 新聞の文字や携帯の文字が見えにくい
- 目が疲れやすい
- 遠くのものがダブってみえる
- 見る時に目を細めてしまう
- 遠くから近くに視線を移した時、あるいはその逆の時にすぐにピントが合わない
などといった症状があり、夕方になると見えにくくなる症状を『夕方老眼』ともいいます。
そして早い人では30代から症状が現れるともいいます。
また。老眼に伴って肩こりや頭痛、嘔吐などの症状が現れることもあり、放置している大変なことになります。
2 目のストレッチをして老眼の悪化を防ぐ
老眼には老眼鏡を、と単純に考えていませんか?
確かにそれが手っ取り早い方法ではあります。
遠近両用メガネもありますし、最近では老眼用のコンタクトなどもあります。
そういったものに頼らずに出来る、老眼の悪化を防ぐ方法を紹介しましょう。
これらの運動によって水晶体の筋肉が鍛えられ、老眼の悪化を防ぐ事が出来ます。
3 3Dアートを見て老眼の悪化を防ぐ
3Dアートを見る事で焦点距離を変える運動をします。
3Dアートは平行法と交差法があり、浮き上がって見える部分とへこんで見える部分があります。
絵全体を見るのではなく、1点を凝視し、視点を分散させる訓練をしましょう。
そうする事で、目の回りの筋肉を鍛える事が出来、老眼の悪化を防ぐのです。
最近は、視力回復の手助けになるとして3D画像を集めた本が出版されています。
1日に5分か10分程度見ると効果的ですよ。
4 老眼によい食物を摂る
意外と近くに存在する目に良い成分を含む食物をご紹介します。
アントシアニン
ポリフェノールといえば赤ワインを思い出す人が多いのではないでしょうか。
これは植物の苦みや渋みやアクを作り出す成分の事で、抗酸化作用があります。
抗酸化作用というのは、体内が酸化していくのを防ぐ作用のことで、人間はストレスを強く感じたり、太陽の光を浴びすぎると体内で活性酸素が作られます。
酸性ですから、これが体にたまると細胞を傷つけてしまいます。
これが老いの原因になるのです。
ポリフェノールが注目されるのは、この抗酸化作用によって若さを保てるという事で、老眼を防ぐ事にもなります。
ポリフェノールには、チョコレートのカカオポリフェノール、大豆に含まれるイソフラボン、りんごポリフェノールなどがありますが、老眼にいいポリフェノールの一つはアントシアニンで、白内障、老眼、スマホ老眼を防いでくれます。
ルティン
ルティンは強い抗酸化作用がある成分で、目の網膜の保護、治癒などに効果があります。
人間の目の網膜は強い光から目を守ってくれたり、眼病を防いだりするもので、目の水晶体が正しく機能する手助けもします。
ルティンは網膜を守る事で、ドライアイや白内障、加齢黄斑変性などに効果があります。
コエンザイム
コエンザイムにもルティンなどと同じように、強い抗酸化作用があります。青魚や肉などに含まれていますが少量なのでサプリメントから摂取するのがよいでしょう。
ビタミンA
ビタミンAには、物を見る為に必要な明るさを保つ作用があります。
ですからビタミンAが不足すると夜盲症を引き起こす事があります。
レバー、緑黄色野菜全般に含まれています。
ビタミンB1
低下した視力を回復させたり、視力低下を防いだりする作用があります。
牛肉、豚肉、豆類や玄米、ごまなどに含まれています。
ビタミンB2
眼精疲労、視力低下を防ぎ、または視力を回復させる効果があります。
納豆やそば、ひじきやマイタケにも含まれています。
ビタミンC
ビタミンCは抗酸化作用があり、目の粘膜を作ったり水晶体を保護、目の老化を防ぐ栄養素です。
みかん、ゆず、キウイやキャベツなどに含まれています。
ビタミンE
ビタミンCと一緒に摂取すると白内障などに効果があります。
アボカド、ひまわり油、落花生、赤ピーマンなどに含まれています。
DHA
青魚に含まれているDHAは老眼予防いよい食品です。
コンドロイチン
コンドロイチンには目の透明度を維持する働きがあります。
おくら、納豆、山芋といったネバネバ、すっぽん、うなぎ
5 適度に目を休める事で老眼の悪化を防ぐ
パソコンやスマホを長時間使用して「スマホ老眼」になる人が増えています。
そこで適度に目を休ませる事で悪化を防ぎましょう。
6 ツボ押しで老眼の悪化を防ぐ
目が見えにくくなると、目と目の間の眉間の刺激しがちですよね。
何気なく行っているこの行為ですが、実は疲れを取るために理にかなっている行為なのです。
さらにツボを上手く刺激すれば、目の様々な疲れを解消することができます。
ぜひやってみてくださいね!
7 ピンホール眼鏡をかけて老眼の悪化を防ぐ
最近注目されているグッズにピンホール眼鏡があります。
ピンホール眼鏡というのは眼鏡のピンホールを通して光を見る事で、水晶体に入って来る光の屈折を少なくするものです。
それにより、目の疲れが解消し、長く使用すれば視力回復も夢じゃないという優れものです。
ピンホール眼鏡を選ぶコツは
- 遮光性があるもの
- 穴の数が5つ程度に絞られている
です。
100円ショップなどでは小さな穴がたくさんあいたものが売っていますが、出来れば上記を参考にしてゴーグル型やアイマスク型を購入するのがお勧めです。
8 老眼を治す究極の方法
今すぐに老眼を何とかしたいという方にお勧めの方法をご紹介します。
遠近両用白内障手術
目の中の水晶体を取り除いて代わりに人工のレンズを入れます。
メリットとしてはすぐに視力がよくなりますが、デメリットとしてはレンズが自動的なピント調節機能を持たないとか、暗い所ではぼやっとしてみえるなどがあります。
モノミビジョンレーシック手術
老眼用のレーシック手術です。
ただし、左右で見え方が違ったり、体質に合わなかったり再手術が必要だったりというデメリットがあります。
リーディングアイ
いわゆる目の中にピンホールを設置するという手術で、リングを埋め込みます。
これで視力が回復しますが、慣れるまでに時間がかかったり、角膜に厚みがないと手術できないなどのデメリットがあります。
さて、『老眼とは?気になる目の症状と悪化を防ぐための対処法8つ』はいかがでしたか?
日常のちょっとした目の運動で老眼の進みを抑えたり、老眼を防いだり出来る事がわかりましたよね。。
単に年齢のせいと諦めず、今日から老眼の悪化を防いでいきましょう!
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