内出血の治し方と跡を残さないためのコツ7選

内出血の治し方と跡を残さないためのコツ7つ

内出血とは体の中の血管がぶつかった衝撃などで破れてしまった状態です。

ただ、皮膚や粘膜は破れていないため、血管から出た血が体の中に溜まってしまうことで、ぶつけた部分が赤黒く変色しているように見えるのです。

変色をそのままにしておくと跡が残ってしまうこともあり、足や腕などの露出する部分の内出血は特に気になってしまいます。

この変色した部分は痛いうえに見た目も悪いので、できれば早く治してしまいたいですね。

そこで今回は、内出血の治し方と跡を早く引かせるコツをご紹介します。


内出血の治し方と跡を残さないためのコツ7つ


1 そもそも内出血とはどのような状態?


内出血を起こすと患部が腫れたり変色しますが、体内ではどのような状態になっているのでしょうか。

内出血とは、血管が衝撃によって破れてしまい、体内で出血してしまった状態を言い、怪我で起きる場合と病気によって起きる場合があります。

内出血は血管の通っている場所ならどこでも起きるので、体内のあらゆる場所で見ら、頭をぶつけた時にできる「たんこぶ」も内出血のひとつです。

内出血が起きると、怪我をした部分より広く血が広がる理由は、血液中に含まれる酸素や白血球が患部や周辺の細胞に広がることで、細胞の壊死を防ぎ、免疫を高めて壊れた細胞からウィルスなどが侵入しないよう防衛するためです。

そして、血液に含まれる血小板が血液を固めて、それ以上血液が体内に流れ出さないように止めてくれます。

その後患部が回復を始めると、広がっていた血液はゆっくりと体内の組織に吸収されて、元の肌の色に戻っていきます。

内出血は人間の体を維持していくために、必要不可欠な反応の一つなのです。

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2 対策は何はともあれ冷やすことから始める


内出血の治し方は、強くぶつけたなと感じたら、すぐに患部を冷やすことから始めます。

内出血を起している部分は、熱を持ち炎症を起こし腫れているので、冷やすことで炎症を沈めます。

また、冷やして血管を収縮させることで、出血を早く止めて、これ以上内出血が広がらないようにする効果もあります。

怪我をしてからすぐから3日ほど、アイスノンや冷シップなどでなるべく常に冷やした状態に保ちましょう。

アイスノンや氷などで冷やす場合は、冷やしすぎないようアイスノンをタオルで巻くなどの工夫をしましょう。


3 冷やしたあとに次に温めると良い理由


内出血を起こした部分を十分冷やし、腫れや炎症が落ち着いてきても、内出血の色は落ち着きません。

内出血の色の治し方は冷やした後温めることです。

温めることで血行を良くなり、患部に酸素や栄養素がたくさん運ばれることで、細胞の回復が早くなります。

37度くらいの暖かさで温めると、長時間でも低温火傷などの心配なく続けることができます。

気を付けなければならないのは、温めるタイミングです。

必ず十分患部を冷やし、腫れや出血が落ち着いてから温めるようにしてください。

まだ出血している状態で温め始めてしまうと、血行が良くなってさらに出血が酷くなってしまいます。


4 外用薬を使って血が固まるのを防ぐ


内出血の治し方には外用薬を使う方法もあります。

内出血の症状を改善する薬は、ヘパリンナトリウム、あるいはヘパリン類似物質が配合されている外用薬です。

ヘパリンナトリウム、ヘパリン類似物質は肝臓でも生成されている物質で、血液の固まるのを防ぎサラサラにします。

血流が良くなることで、新陳代謝を高めるとともに、水分を取り込む作用もあるので保湿によって再生力も高まります。

外用薬は血液をサラサラにしてしまうため、予め十分冷やして炎症を抑えてから使用しないと、いつまでも内出血が止まらなくなってしまうので気を付けましょう。


5 日本人は内出血の跡が残りやすいって本当?


内出血をそのままにしておくと、衝撃によって血液中のヘモグロビンが破壊され、肌が青や紫にどんどん変色してしまいます。

その際、肌では体の防衛反応によってシミのもとになるメラニンが生成されやすい状態になり、特に日本人を含む東洋人は欧米の人々よりメラニンを生成しやすいので跡が残りやすいと言われています。


6 内出血後の跡を残さないための方法


内出血後にメラニンによる跡の治し方はいくつかのポイントがあります。

すぐ冷やす

内出血の治し方はまず冷やすことからと述べましたが、冷やすタイミングが早ければ早いほどメラニンによる跡も治りやすくなります。

衝撃を受けてから内出血が広がるまで放っておくと、出血部分からメラニンの生成が始まり跡が広がってしまいます。

なるべく早く出血を止め、内出血を広げないためには、衝撃を受けてからなるべく早く患部を冷やすことが重要です。

患部を心臓より上に上げる

怪我で出血が多いときにも、心臓より上に上げるといいという話は聞いたことがあるかもしれません。

心臓より上に患部を上げると、心臓より下にしておくよりは血流が悪くなり、出血を落ち着かせることができます。

患部を上げておく目安は30分ほどで、同時に冷やしながら行うと効果的です。

激しい運動は避ける

衝撃を受けた直後の激しい運動は、血流を増やし、患部の壊れた細胞をさらに破壊してしまう可能性があります。

特にスポーツ中に衝撃を受けた場合は、そのまま続行せずに腫れや炎症が落ち着くまで冷やすようにしましょう。

直後の入浴は避けた方が良い場合も

衝撃を受けた直後に入浴してしまうと血行が良くなってしまい、内出血が広がってしまう原因になります。

炎症が治まるまでの3日ほどは入浴を避けた方が無難です。

どうしても入浴したい場合は、患部をお湯につけない、シャワーで済ませるなどの工夫をしましょう。


7 ぶつけた覚えがないのに内出血が起きている場合は病気の可能性もある


ぶつけた覚えがないのに内出血ができる、治し方を実践しても別の場所に内出血がどんどんできてくる場合には、病気の可能性があります。

内出血の可能性がある病気

紫斑病

紫斑病とは、血を凝固させる働きのある血小板が体内で減少したり、血管壁が壊れやすくなる病気です。

原因

血管壁がもろくなることで少しの衝撃でも皮下出血を起こすうえに、血小板が減少しているので出血が止まりにくく、内出血がいろいろな部分にできてしまいます。

アレルギー性紫斑病の場合は原因は溶連菌やマイコプラズマウィルスなどの感染症、薬剤、食べ物に対するアレルギーにより発症します。

アレルギー以外にも紫斑病にかかることはありますが、その場合の原因はまだ解明されていません。

対処法

紫斑病は発症しても数週間で自然に消えていくものもあれば、放っておくと腎障害を引き起こす可能性があるものもあります。

気になる症状が出た時は病院で診断してもらい、適切な治療を受けましょう。


さて、『内出血の治し方と跡を残さないためのコツ7つ』はいかがでしたか?

内出血を起こしてしまった時にどれだけ早く対処するかで、その後の色の広がりや跡の残り方が変わってきます。

冷やす、温めるなど、少し気を付ければ実践できることばかりなので、ぜひ実践してみてください。

その際、温めるタイミングを間違えないようにご注意くださいね。

まとめ

内出血の治し方と跡を残さないためのコツ7つ

1 そもそも内出血とはどのような状態?
2 対策は何はともあれ冷やすことから始める
3 冷やしたあとに次に温めると良い理由
4 外用薬を使って血が固まるのを防ぐ
5 日本人は内出血の跡が残りやすいって本当?
6 内出血後の跡を残さないための方法
7 ぶつけた覚えがないのに内出血が起きている場合は病気の可能性もある


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