風邪でもないのに鼻水が出たり、肌がかゆかったり、、、もしかしたら、ダニアレルギーかもしれません。
ダニアレルギーはダニの死骸や糞が体に入ると発症し、アレルゲンが体内に入るたびに症状が現れ、症状が悪化することもあります。
そのため、症状を悪化させないためには、こまめに掃除をして原因となる死骸や糞を取り除き、室内の環境をダニの繁殖しにくい状態に整えることが大切です。
普通に生活しているだけで、ダニが好む環境は簡単にできてしまうものですから、場合によっては根本的な見直しが重要になることがあります。
そこで今回は、ダニアレルギーの症状と、悪化させないための対処法をご紹介します!
ダニアレルギーが原因で起こる症状と対処法6つ
1 ダニアレルギーの症状とは?
アレルギーの症状は、アレルギーの原因となる物質・アレルゲンが体内に侵入した時、アレルゲンを排除するための免疫機能が過剰に働くことによって現れます。
ダニアレルギーの場合、ダニの死骸や糞が呼吸や直接触れることで体内に取り込まれた時に抗体が作られ、抗体の働きによって様々なアレルギー症状が引き起こされます。
まず、ダニアレルギーが疑われる症状についてご紹介します。
このように、ダニアレルギーの症状は粘膜や皮膚、呼吸器などに現れるものが多いです。
鼻水と咳は、ダニの死骸や糞が体内に入ってから数分から数時間で現れるのに対し、目や肌のかゆみと湿疹の症状は、数時間から数日後に現れることがあります。
このように症状が現れるまでの時間が長いと、ダニアレルギーが原因であると分かりにくいこともあるため、対処が遅れてしまうことも多く注意が必要です。
鼻水と咳に関しては風邪と間違える場合がありますが、風邪薬を飲んでも改善しない、急激に症状が悪化して呼吸が苦しくなった場合はアレルギー反応を疑い、すぐに専門医の診察を受けることをおすすめします。
また、湿疹やかゆみが出たときに肌を引っかいてしまうと、そこから菌が侵入して更に症状が悪化する可能性があるので、なるべく触らないようにしてくださいね。
目のかゆみや腫れの症状がひどい場合には、冷たいタオルを優しく当て、むやみに触って目を傷つけないようにしましょう。
2 ダニが好む室内環境
ダニアレルギーを改善するためには、まずは室内環境を見直す必要があります。
ダニが好む環境にいると、知らないうちにダニが繁殖、糞や死骸も増えていくばかりなので、アレルギーの症状が治まりにくくなったり、悪化しやすくなったります。
このように、ダニが好む環境は室内にたくさん存在するので、完全に排除することは難しいのですが、清潔な状態にするとダニが生活しづらくなって数は減らせます。
ダニアレルギーに困っている方は、まずはダニが繁殖しやすい状態になっていないか確認をしてみてくださいね!
3 部屋が物でいっぱいのときは片づけから始める
室内に物がたくさんあると、隙間にダニのエサとなる、食べカスなどを含んだホコリが溜まりやすくなります。
また、物が多いと掃除機がけしにくい、掃除自体が面倒になってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ダニの大繁殖予防対策、そしてダニアレルギーを早く治すために、まずは室内を片づけ、毎日の掃除がしやすい環境に整えましょう。
そして、片づけをするときはどうしてもホコリが舞ってしまうので、マスクやゴーグル、手袋などの着用をおすすめします。
口や鼻、目など粘膜からダニの死骸や糞が体内に入るのを防いでくれるので、ダニアレルギーの方にとって必需品です。
室内が片づいているほど掃除機がかけやすくなりますので、室内を常に清潔な状態に保つために、綺麗な状態を維持するように努めましょう!
4 掃除機をかけるコツと注意点
片づけが終わった後は、床にいるダニを掃除機で吸い込みます。
特にダニが棲みつきやすい絨毯や畳の上、部屋の隅や家具と床、壁の隙間などホコリのたまりやすい場所は、念入りに掃除することが大切です。
場所別に、ダニアレルギー予防・改善に効果的な掃除機のかけ方をご紹介します。
掃除の負担を減らすためには、毎日こまめに掃除機がけをすることが重要です。
掃除機をかける際には換気をしながら、設定を強にしてゆっくり掃除機を動かします。
また、汚れやシミなどが付いた場合は、できるだけ早く中性洗剤などで落とし、臭いが着いた場合は重曹を振りかけて1時間ほど放置した後、掃除機で吸い取ります。
汚れや臭いが定着しないよう、毎日の掃除と定期的なお手入れを習慣にしましょう。
5 一番ダニが多いのは布団
ダニの繁殖拠点で一番気を付けなければならないのが、毎日使う布団や枕です。
布団などの寝具は、寝ている間にかく汗を吸収するため湿気がこもりやすく、ダニが好む環境になりやすいのです。
しかも、寝具は衣類よりも洗濯の頻度の低い家庭が多く、ずっと洗濯をしていない寝具は、知らないうちにダニにとって理想的な環境となってしまいます。
特に、梅雨時は更に湿気が増えるので繁殖しやすい上に、洗濯をしても乾きにくいため、ダニアレルギーの方にはつらい季節になります。
そこで、梅雨の時期でもできる、布団のダニ対策をご紹介します。
天気が良い日や時間のある時は、寝具を洗濯して外干しするのがおすすめですが、天気が悪かったり忙しかったりするときは無理せず、上記3つの方法を試してみてくださいね。
また、長期間外出していて、室内の掃除や換気、寝具のお手入れができなかったという場合は、帰宅時刻にもよりますが、できる範囲で掃除やお手入れをすることが大切です。
外出中に布団にホコリや湿気が溜まらないように、家を出る前に布団を椅子や物干しなどに掛け、できるだけ空気に触れるような状態にしておけばダニの繁殖を抑えることができますので、ダニアレルギーが心配な方は試してみましょう。
6 外にもダニがいるのでペットを飼っている方は要注意
ダニは室内だけではなく外にもいるので、帰宅時にダニを室内へ入れてしまうことがありますから、上着は玄関で脱ぐなど、家の中にダニを入れないようにします。
ペットを飼っている方は、特に注意が必要です。
犬は散歩をするために必ず外へ出さなくてはいけないので、外出のたびにダニをくっつけてしまいます。
そこで、ペットについたダニを取り除く方法についてご紹介します。
ダニは耳にも寄生するので、ペットが頻繁に耳をかいていた場合は、そこに潜んでいる可能性があります。
ダニを放っていたら耳を傷つけてしまうし、人に飛び乗ってダニアレルギーを引き起こすことにもつながってしまうので、室内と一緒にペットもしっかり手入れしてくださいね!
ダニが体内へ入ることで発症するダニアレルギーは、鼻水や咳のように風邪の症状と似ているため、人によっては長い間勘違いしている場合もあります。
風邪薬を飲んでも治らなかったらアレルギーの可能性が考えられますので、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
そして、症状の悪化と予防のために、ご紹介した対処法を参考に、アレルゲンの除去とダニの繁殖しにくい環境づくりとはじめとする、自宅のダニ対策に本気で取り組んでみてくださいね。
毎日の掃除、ダニの繁殖しやすい場所の定期的なお手入れ、ペットのダニ対策によって、ダニを寄せ付けない、ダニアレルギーでも安心して暮らせる住まいを実現しましょう。
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