偏食がひどい子どもが陥る怖い健康被害と克服させる方法6つ

偏食がひどい子どもが陥る怖い健康被害と克服させる方法6つ

子どもがいる家庭では、子どものために一生懸命作ったお料理なのに好き嫌いで食べてくれない、いろいろ工夫しても好き嫌いを直してくれない、栄養が足りているのか心配…といった子どもの偏食にまつわる悩みは多いものです。

子どもの偏食を克服させるのは親にとっても、子ども自身にとっても難しい課題であることも多いですが、放っておくと怖い健康被害を招きかねません。

子どもの間はもちろん、大人になってからも深刻な悩みを抱えることになるケースもあるのです。

ではそんな困った偏食を克服させるためにはどうすればいいのでしょうか。

そこで今回は、偏食がひどい子どもが陥ってしまう怖い健康被害と、それを克服するためのコツをご紹介します!


偏食がひどい子どもが陥る怖い健康被害と克服させる方法6つ


1 子どもが偏食になる原因


本来、子どもの偏食とは、野菜や肉、魚といった特定の食品が食べられなかったり、パンやごはんしか食べない、お菓子ばかり食べるといった、食品の選択範囲が極端に狭くなってしまっている状態のことをいいます。

たいてい、大人でも1、2個は苦手なものがあるように、ある程度の好き嫌いは偏食とは言えない場合もありますが、心や体とともに、味覚も発達している途中の子どもは大人と違い、様々な食品に触れさせてあげる必要があり、苦手な食品はなるべく食べられるように工夫してあげることもまた大切なのです。

たとえば、子どもは味覚の防衛本能が鋭く、また嗅覚も大人より敏感なので、初めて食べた時の印象だけで「苦味は毒」、「酸味は腐っている」などと判断してしまったり、野菜の青臭さや臭いが強い食材に対して苦手意識をもってしまい、それ以降食べられなくなってしまうというケースがあります。

また、家族の中に偏食傾向が強い人がいると、子どもはそれを見習ってしまうというケースや、食べないからといって無理強いさせられたり、怒られたりした経験から余計に食べられなくなってしまうという場合もあります。

また、食べられない理由が味や食感ではなく、体に何らかの症状が出るからという場合はアレルギーの可能性もあります。

子どもが何か食べてくれないという場合は、単なる好き嫌いで片付けるのではなく、慎重に向き合ってあげる必要があるのです。


2 偏食が招く怖い健康被害


子どもの偏食を放っておくと、当然ながら栄養バランスが崩れ、健康に悪影響が出始めてしまいます。

偏食が招く健康被害

  • 栄養不足による症状(めまい、立ちくらみ、頭痛、動悸など)
  • 病気になりやすくなる
  • 傷の治りが遅い、治ったはずの傷が開く、アザが多い
  • 身長が伸びない
  • 集中力や記憶力の低下

栄養不足は体に深刻な症状を引き起こすだけでなく、ミネラルや食物繊維の不足で腸内環境が乱れ、風邪や病気に対する免疫力を低下させてしまいます。

特に、保育園や小学校などの集団の場では病気がうつりやすいため、免疫力の低下はそれだけで病気の感染リスクを高めてしまうといえます。

また、身長が伸びない、集中力の低下などはスポーツや学習面で支障が出たり、その結果、将来の性格にも影響することさえあります。

さらに、お菓子などのおやつで偏食傾向が強い場合は糖尿病や虫歯などのリスクもあります。


3 大人になってからの健康被害


子どもの偏食を放っておくと、子どもの偏食による健康被害に加え、中高生、または大人になってからさらに深刻な悩みを抱えてしまう原因となることもあります。

大人になってからあらわれる健康被害

  • 老化を早める(薄毛、肌のトラブルなど)
  • 食事の場でのコミュニケーションが苦手(目上の人との会食など)
  • 食べることに対する充実感や美味しいと感じる気持ちの消失

また、大人になればなるほど、偏食は長年の癖となってしまい、直したくても体が拒否反応を起こしてしまったり、直すことがどんどん難しくなってしまいますから、大人になってから困らないようにするためにも、子どものうちに克服しておくことが肝心なのです。

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4 調理の工夫で偏食を克服させる方法


子どもの偏食を克服させるためには調理法に工夫を凝らしてみましょう。

味付けや、調理の仕方、量が変われば食べられるということもあります。

調理の工夫で偏食を克服させる方法

  • 食べやすい大きさにする、形を変えてみる
  • 食べやすい柔らかさにする(十分煮たり、茹でてから炒めるなど)
  • 味付けを変える(出汁やカレー粉、ゴマ、しょうゆなどの風味を活用する)
  • 油で揚げてみる
  • 最初は小さめに切る、少量だけにするなどして慣れさせる

子どもの頃に苦手だったものが大人になると食べられるようになることがあるように、繰り返し食べて経験を重ねることで克服できるようになることもありますから、慣れてもらうための工夫を凝らしてみましょう。


5 食卓の環境を整えて偏食を克服させる方法


子どもの偏食は子どもの食事環境が原因という場合もありますし、一方でいつもと違う状況を用意してみるなど、環境が変われば克服できるようになることもあります。

食卓の環境を整えて偏食を克服させる方法

  • 楽しく食事をする(ピリピリした緊張感やイライラは大敵)
  • 美味しそうに食べるところを見せる
  • 食卓を華やかに変えてみる(花を飾る テーブルクロスなど)
  • 盛り付けを工夫(お子様ランチプレート風 ピクニック風のお弁当箱など)
  • 公園など外で食事をしてみる

子どもにとってワクワクが感じられるような楽しい環境を演出してあげるだけでも、食事に対する姿勢は変わるものです。

また、大人でもお腹が空いているときは食べ物がいつもより美味しく感じられるように、運動して体を動かした後や、おやつの時間帯、量を調節して食べてもらうと苦手なものでもより美味しく感じてもらえることがあります。


6 コミュニケーションの改善で偏食を克服させる方法


子どもの偏食を克服させるためには、親が工夫して克服のお手伝いをしてあげることが大切ですが、子どもとのコミュニケーションはその大きな手助けになります。

コミュニケーションの改善で偏食を克服させる方法

  • 少しでも食べてくれたらたくさん褒めて嬉しい印象をもってもらう
  • 子どもと一緒に食材の買い物に出かける
  • 子どもと一緒にキッチンに立って料理をする
  • 子どもと一緒に家庭菜園にチャレンジしてみる
  • 食材や健康について一緒に理解を深める(食材にまつわる絵本や会話)

あくまでも無理強いはせず、食事や食材に対して楽しいイメージや経験を重ねてもらうことが大切で、それだけでも苦手な食材に対してのイメージが変わり、克服したいと思ってもらえたり、克服できるようになったりすることがあるのです。


さて、『偏食がひどい子どもが陥る怖い健康被害と克服させる方法6つ』はいかがでしたか?

子どもの偏食に対して考えたり工夫したりするときは、子どもが苦手なものに対して楽しい、嬉しい、美味しい、といった良いイメージに塗り替えてもらえるようにしてあげることが重要です。

子どもと一緒になって前向きに乗り越えていくようなイメージで、ぜひ日常生活に取り入れるようにしましょう!

まとめ

偏食がひどい子どもが陥る怖い健康被害と克服させる方法6つ

1 子どもが偏食になる原因
2 偏食が招く怖い健康被害
3 大人になってからの健康被害
4 調理の工夫で偏食を克服させる方法
5 食卓の環境を整えて偏食を克服させる方法
6 コミュニケーションの改善で偏食を克服させる方法


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