寝起きなどに、顔が引くつる感じや動かせなくなうようなことはないでしょうか。
もしかすると、その原因は顔面神経麻痺かもしれません。
顔面神経は運動麻痺のことで、突然顔の半分がゆがんだり、動かなくなって口や目が閉じられないといった症状が起きる疾患です。
そこで今回は、顔面神経麻痺が起きる原因と、再発を防ぐために日常から心がけたい対策について、詳しくお伝えします。
顔面神経麻痺が起こる原因と治療するための方法
1 なぜ起こる?顔面神経麻痺の原因とは
顔の表情を作ったり、目や口を開け閉めする際に働く表情筋をコントロールしているのが顔面神経なのですが、この神経に異常が起きるのが顔面神経麻痺です。
顔面神経麻痺が起きる原因として、麻痺を引き起こす病気などがあります。
この他手術や事故など、外傷によって顔面神経が切断されたり、圧迫されることで顔面神経麻痺が起きることがあります。
2 顔面神経麻痺は自然に治るって本当?
顔面神経の原因の1つであるベル麻痺は、特に治療をしなくても自然回復が見込める疾患です。
ただそれは症状が軽い場合や、耳の聞こえづらさやめまいといった、他の症状が起きていない場合であり、軽症だからといって放置していると、後遺症をもたらす場合もあります。
早期の治療を行えば、数週間から1ヶ月以内には症状が改善されることがほとんどです。
ただし、顔面神経麻痺の原因がウイルス性による可能性が高いとは言え、発症したときにその原因を見極めることは困難ですので、自己判断せずに病院へ行くようにようにしましょう。
3 顔面神経麻痺の検査とその治療方法
顔面神経麻痺に該当する症状がある場合、病院では4つの検査を行います。
場合によっては脳に出血がないか、腫瘍がないかCTやMRIの検査を行うこともあります。
治療は発症からのどれくらい期間が経っているからによって、異なる場合があります。
治療を行っても改善が見られない場合は、リハビリを行いながら顔面神経をつなぎ直す手術、またはボツリヌス菌の毒素を注射して筋肉を麻痺させリハビリを行うなど、いくつかの方法があります。
4 顔面神経麻痺を治すために必要なリハビリの注意点
顔面神経麻痺が発症すると、顔の表情筋が動かせない状態が続くため、筋肉が萎縮して顔が痩せてしまいます。
そして回復しても上手く表情が作れないこともあるためリハビリを行います。
その他に発症から1ヶ月を過ぎたころに、リハビリと併せて鍼治療を行うこともあります。
5 顔面神経麻痺は再発しやすい?予防する方法はあるの?
顔面神経麻痺は、完治した後も再発する可能性があります。
これは原因となるウイルスが完全には死滅、除去ができないためで、さらに不規則な生活や疲労、ストレスによって免疫力が落ちることでウイルスが再活性化してしまうためです。
また顔を冷やしたり、耳の後ろを冷やすことも、麻痺を誘引させる原因になります。
もし麻痺の症状が再発した場合は、自己判断でリハビリを行ったりせず、改めて病院で診断してもらいましょう。
顔面神経麻痺が起こる原因と治療方法についてお伝えしましたが、いかがでしたか?
突然発症する顔面神経麻痺は、人に見られてしまうことから外に出られなくなったり、ストレスや不安から症状が悪化するのではないかと心配になるなど、日常生活に大きな影響を与えてしまいます。
ただ早期の治療を行えば、症状が悪化する前に進行を食い止めることは可能ですので、自己判断でマッサージなどを行わず、まずは病院で検査を受けるようにしましょう。
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